筑紫峠

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

筑紫峠(つくしとうげ)は、霊界物語に登場する峠。筑紫島熊襲の国にある。

「筑紫峠」という言葉は第34巻第1章筑紫上陸#に1回出るだけだが、第7巻で舞台として登場している。

黒姫のセリフ「これから先は建日別命が昔脂を取られた筑紫峠の谷間の岩窟があるから、今の中に心を直しておかぬと、昔の小島別(注・建日別命の旧名)のやうに脂をとられて、ヘトヘトになりますぞえ」〔第34巻第1章筑紫上陸#

この建日別が脂を取られたというエピソードは、第7巻第25~28章に出て来るエピソードである。そこでは「筑紫峠」という名前は出て来ず、単に「亜弗利加の山の奥」[1]とか「熊襲の国の山の奥」[2]と呼ばれている。

主なエピソード

日の出神祝姫面那芸の3人は、亜弗利加の山奥を歩いていると、谷間に大岩石が屹立し、大きな岩窟があちこちに開いている場所があった。そこに荒熊別常世神王の家来)の部下の男たち数十人が、顔の青白い男(竜宮城の司だった小島別)を取り囲み、三五教の宣伝使を止めて、こちらの奴隷になれと脅していた。〔第7巻第25章建日別#

小島別が歌う宣伝歌を聞いて男たちが苦しみ出す。小島別が「赦す」と大声をかけると男たちの頭痛は止まった。男たちは謝罪し、小島別は三五教の教理を説いた。すると岩窟の奥から声が聞こえて来て、ここは八岐大蛇の隠れ家であるぞと怒鳴り立てた。声の主は蛇々雲彦と名乗り、小島別の竜宮城時代の罪を非難する。〔第7巻第26章アオウエイ#

小島別は声の主は邪神ではないと気付き、神名を尋ねる。しかし岩窟の声はますます小島別を叱責し、最後に大音響を立てて唸り始めた。小島別は驚いて大地に倒れる。〔第7巻第27章蓄音器#

日の出神一行は、小島別が倒れている岩窟の前に現れ、岩窟の神を鎮める歌を歌うと、大音響はピタリと止まった。日の出神は、ここは尊い神様の隠れ家で、建日別という仮の御神名を持っているが、本当の御神名は時が来れば明らかになるであろうと言う。そして小島別に、純世姫命(筑紫島の国魂神)を祭って熊襲の国の人民を守るように命じた。これより小島別は建日別と名を改めた。〔第7巻第28章不思議の窟#

脚注

関連項目

  • 筑紫ケ岳 - 筑紫島にある山脈。筑紫峠との関連は不明。