神人
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神人(しんじん)とは、
(1) 神と人。【用例】「神人合一」「神人和合」。
(2) 人の形に造られた神[1]のこと。
本項では(2)について解説する。
読み方
霊界物語に「神人」という単語が1187回出る[2]。基本的には「しんじん」とルビが振られているが、「かみ」や「かみがみ」、「ひと」と振られている場合もある。
ルビの内訳は次の通り。
- しんじん/549回
- かみがみ/436回
- かみ/90回
- かみびと/80回
- ひと/22回
- かみひと/8回
- その他/2回
他に「諸神人(しょしん)」という言葉が110回出る。
概要
- 神人とは人の形に造られた神のことである。ある時は竜蛇となり、猛虎となり、獅子となり、神変不思議な行動を為す神のことである。神として活動する時は、天地を駆け、宇宙を自由自在に活動することが出来る。宇宙の大元神は地上神界を修理するため、神から、自由行動を抑圧し神通力を除いた神人に代わらせた。神人は危急存亡の時には、元の姿の竜や白蛇その他種々の形に還元することがある。しかしそれは天則違反の大罪となって根底の国に駆逐されるのみならず、神格が下がって畜生道に陥る恐れがある。そのため神人としての名誉を守るためには、いかなる悔しさ、残念さも隠忍して、その神格を保持しなくてはならない。自暴自棄の神人は神格を捨て悪竜と変じ、亡びの基を開くことになる。[3]
- 神が人間の姿となって活動したのは、国大立命と稚桜姫命が最初である。[4]
- 霊界物語に神人は第1巻から登場する。人間が誕生したのは大洪水の後、第6巻第30章「罔象神」#である。しかしこの後も、神と神人と人が同時並行して登場する。
- 高姫、黒姫や鬼雲彦なども、逃げる時に白狐や大蛇に姿を変える場合があるので、神人だと言える。
- 第4巻第28章「武器制限」#には、常世会議で武装撤回が決まったため、神人らの肉体上に附着する天授の武装を一部または全部撤去するシーンが出る。
脚注
- ↑ 第4巻第18章「隠忍自重」#:「神人とは現代にいふ人格の優れたる人をいふにあらず、人の形に造られたる神にして」
- ↑ ただし「神人和合」など四文字熟語22回を除く。
- ↑ 第4巻第18章「隠忍自重」#:「ちなみに神人とは現代にいふ人格の優れたる人をいふにあらず、人の形に造られたる神にしてある時は竜蛇となり、猛虎となり、獅子となりて神変不思議の行動を為し得る神の謂なり。ゆゑに神として元形のままに活動する時は、天地をかけり、宇宙を自由自在に遠近明暗の区別なく活動し得るの便宜あり。宇宙の大元神はここにおいてその自由行動を抑圧し、地上の神界を修理せむとして神通力をのぞき、神人なるものに生み代へ変らしめたまひける。 ゆゑに神人なるものは危急存亡の時に到るや、元の姿のままの竜となり、白蛇となり、その他種々の形に還元することあり。されど還元するは神の生成化育、進歩発達の大精神に違反するものにして、一度元形に復し神変不可思議の神力を顕はすや、たちまち天則違反の大罪となりて、根底の国に駆逐さるるのみならず、神格たちまち下降して畜生道に陥るの恐れあり。ゆゑに神人たる名誉の地位を守るためには、いかなる悔しさ、残念さをも隠忍してその神格を保持することに努力さるるものなり。自暴自棄の神人はつひに神格を捨て悪竜と変じ、つひに万劫末代亡びの基を開くなり。現代のごとき体主霊従の物質主義者は、すべてこの自暴自棄してふたたび畜生道に堕落したる邪神と同様なり。これを思へば人間たるものは、あくまでも忍耐の心を持ち大道を厳守して、神の御裔たる品格を永遠に保つべきなり」
- ↑ 第2巻総説#:「また神様が人間姿となつて御活動になつたその始は、国大立命、稚桜姫命が最初であり、稚桜姫命は日月の精を吸引し、国祖の神が気吹によつて生れたまひ、国大立命は月の精より生れ出でたまうた人間姿の神様である」