クス野ケ原
Jump to navigation
Jump to search
概要
クス野ケ原と新玉原
新玉原(あらたまはら)はクス野ケ原の西の方にあり、「此クスの原や新玉原は随分お土も肥えてゐます」(第11巻第6章#の秋月姫のセリフ)というように別個の野原である。しかし、第11巻第4章「梅の花」#で「クス野ケ原の大蛇」と呼ばれているにもかかわらず、次の第5章「大風呂敷」#では「新玉原」で大蛇退治が行われており、新玉原とクス野ケ原は同一視されている。したがって、クス野ケ原の西の部分を新玉原と呼ぶ、というような関係であると思われる。
主なエピソード
第10巻の第3篇(第32~37章)から第11巻の第1篇(第1~7章)にかけて、クス野ケ原が舞台となる。
- 石凝姥神(旧名・東彦、東雲別)はアーメニヤで宣伝するため、アルタイ山を越え、クスの原野を渉り、明志の湖、琵琶の湖を渡ってコーカス山の南麓を通り、アーメニヤに向かった。〔第10巻第32章「土竜」#〕
- 鉄谷村の酋長・鉄彦は、後事を妻に託し、石凝姥神、梅ケ香姫[2]の宣伝使と共にクス野ケ原を西へ進んで行く。〔第10巻第37章「祝宴」#〕
- 高彦(旧名・青雲別)はアーメニヤで宣伝するためクス野ケ原にやって来た。ここで時公(鉄谷村の酋長・鉄彦の家の門番)と出会う。高彦は仮に東彦(石凝姥神の旧名)と名乗り[3]、時公と共に西へ進む。〔第11巻第1章「クス野ケ原」#~第3章「死生観」#〕
- 高彦、時公は、石凝姥神、梅ケ香姫、鉄彦と遭遇し、5人でクス野ケ原の大蛇を言向け和すことになる。すると新玉原で月雪花の宣伝使と遭遇する。大蛇はすでに月雪花の三姉妹が言向け和し、地中に封印したところだった。東彦は原野に火を放つと荒野原は焼野ケ原となってしまった。宣伝使一同は鉄彦にこの原野の開墾を命じた。その結果繁華な都が出来た(クスの都)。〔第11巻第4章「梅の花」#~第6章「奇の都」#〕
- 石凝姥神(東彦)、高彦、梅ケ香姫、月雪花の一行6人は新玉原を西へ、明志の湖の方面へ進んで行く。〔第11巻第7章「露の宿」#〕
現実の地理
アルタイ山脈の南側というと、ウイグル~カザフスタンの辺りになる。
「クス」は「カザフスタン」の言霊反しか?(カザフ→ク、スタム→ス)