照彦 (戸山津見神)
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この項目では、神名が戸山津見神である照彦について説明しています。その他の照彦については「照彦 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
照彦(てるひこ)は、霊界物語に登場する人物。第五代天使長・桃上彦に仕えていた家来で、月雪花の三姉妹の従者。神名は「戸山津見神(とやまづみのかみ)」と言う[1]。実は月照彦神の化身である。
概要
- 初出:第9巻第1章「都落」#
- 眉目清秀。年齢は24~5歳。[2]
- 「戸山津見神」という神名は、誰かに命名されたわけではない。初めて使われるのは第9巻第34章「森林の囁」#だが、自ら「われこそは三五教の宣伝使、戸山津見の神なるぞ」と名乗っている。それ以降も、ほとんど「照彦」と呼ばれており、「戸山津見」と呼ばれることは少ない。
- 「照彦」が仮の名で、「戸山津見神」が本当の名前のようである。[3]
- 月照彦神の再来または化身。[4] →「月照彦神」を見よ
エピソード
第9巻
- 月雪花の三姉妹は父・桃上彦の行方を探すためウヅの国へ旅立った[5]。照彦は館から姿を消した3人をあちこち探し回り、ようやくエデンの渡場で3人を見つけた。3人に頼まれ、ウヅの国まで送ることになる。〔第9巻第1章「都落」#~第2章「エデンの渡」#〕
- ウヅの都の正鹿山津見(桃上彦)の館に着くと、ちょうど正鹿山津見と五月姫の婚礼が行われていた。数日間、滞在した後、松竹梅の三姉妹は淤縢山津見に同道して、常世の国へ向かって宣伝の旅に出る。照彦も同道する。〔第8巻第38章「華燭の典」#、第9巻第9章「鴛鴦の衾」#、第12章「鹿島立」#〕
- 照山峠を下り、テルの国の里近くで、淤縢山津見・駒山彦・照彦の3人と、珍山彦・松竹梅の4人は、別行動を取ることになる。照彦に月照彦命が神懸かりし、淤縢山津見と駒山彦に説教する。(その後は各自一人旅となる)〔第9巻第14章「闇の谷底」#~第16章「蛸釣られ」#〕
- 照彦は間の国で、松竹梅の宣伝使を匿っていた春山彦に出会う。春山彦の館に着くと、間の国を支配する鷹取別の部下たちが照彦を捕まえに来た。照彦は駕籠に乗せられ連れて行かれる。しかしそれは白狐の変化で、本物の照彦は館に残っていた。照彦は、自分は月照彦神の再来で、木花姫命の御心により松竹梅の三人を守っていたのだ、と素性を明かす。〔第9巻第34章「森林の囁」#~第37章「凱歌」#〕
第10巻
- 常世城に、間の国で捕まった照彦(に化けた白狐)が連れて来られた。常世の国の枉神を言向け和すためにここに来たと笑うと姿を消してしまった。〔第10巻第5章「狐々怪々」#〕
- ロッキー山に到着した淤縢山津見と固虎は、魔軍が黄泉島へ出陣してしまったため、グズグズしていて黄泉比良坂の神業に遅れてしまったと悔やんだ。そこへ忽然として照彦が現れ、「遅れたのは水も漏らさぬ神の仕組だ、二人はロッキー城へ進め、自分は常世城に忍び込み一切の計画を調査する」と言うと姿を消してしまった。〔第10巻第14章「松風の音」#〕
- 淤縢山津見と固山彦(固虎)はロッキー城の中へ入った。そこへ照彦が3人の女宣伝使を伴ってやって来る。照彦は蚊々虎の姿に変じ、3人を偽の日の出神(その正体は大国彦)に差し出す。その3人は松竹梅の宣伝使だった。〔第10巻第17章「乱れ髪」#〕
- 黄泉比良坂の戦いで、戸山津見神は十六神将の一人として参加している。[6]〔第10巻第21章「桃の実」#〕
古事記における戸山津見神
古事記では、伊邪那岐命が迦具土神を斬ったとき、右足から生まれた神。
脚注
- ↑ 第9巻第16章「蛸釣られ」#:「而して彼照彦は、或る尊き神の分霊にして、後には戸山津見神となりたり」
- ↑ 第9巻第1章「都落」#:「眉目清秀なる二十四五歳と覚しき男」
- ↑ 第9巻第37章「凱歌」#:「照彦とは仮の名、今は尊き天の数歌、一、二、三、四、五、六、七、八、九、十。十の名に負ふ戸山津見の神」、第10巻第5章「狐々怪々」#:照彦(に化けた白狐)のセリフ「三五教の宣伝使照彦とは仮の名、一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、天の数歌名に負ひし戸山津見の神、見参せむ」
- ↑ 第9巻第37章「凱歌」#:(照彦のセリフ)「隈なく照らす月照彦の神の再来」、第11巻第28章「二夫婦」#:(梅ケ香姫の歌)「月照彦の神霊魂 名も照彦と現はれて」、第41巻第14章「慈訓」#:(竹野姫のセリフ)「月照彦様の御化身照彦と云ふ」
- ↑ 第9巻第2章「エデンの渡」#:(松代姫のセリフ)「聖地エルサレムから一人の父を探ねて、ウヅの国へ参るもので御座います」
- ↑ 第10巻第21章「桃の実」#:「遊軍として闇山津見神、羽山津見神、原山津見神、戸山津見神の十六神将をして鶴翼の陣を張り」
似た名前の人物
→「てるひこ」を見よ