「天の鳥船」の版間の差分
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* 磐船と磐樟船は同一のようだが、磐樟船と鳥船は別個の乗り物である。<ref>磐樟船と鳥船が別々に記されている箇所。【例】{{rm|6|19|祓戸四柱}}:「唯一の武器として使用したる天磐樟船、鳥船も」、{{rm|6|50|大戸惑}}:「御空をかける磐船や 天の鳥船舞ひ狂ひ」、他にも多数あり。</ref> | * 磐船と磐樟船は同一のようだが、磐樟船と鳥船は別個の乗り物である。<ref>磐樟船と鳥船が別々に記されている箇所。【例】{{rm|6|19|祓戸四柱}}:「唯一の武器として使用したる天磐樟船、鳥船も」、{{rm|6|50|大戸惑}}:「御空をかける磐船や 天の鳥船舞ひ狂ひ」、他にも多数あり。</ref> | ||
* 「鳥の石楠船」の別名が「天の鳥船」だと記されている箇所がある。<ref>{{rm|10|15|言霊別}}:「鳥の石楠船(一名天の鳥船)」</ref> | * 「鳥の石楠船」の別名が「天の鳥船」だと記されている箇所がある。<ref>{{rm|10|15|言霊別}}:「鳥の石楠船(一名天の鳥船)」</ref> | ||
* 第19巻第5~8章や第21巻第1章「[[高春山]]」で、[[高姫]]や[[黒姫]]は、[[フサの国]]から「飛行船」で[[自転倒島]]に行き来している。それを「天の鳥船」と表現している箇所もある。<ref>【例】{{rm|17|7|枯尾花}}:[[黒姫]]のセリフ「由良の湊までは、フサの国から、'''天の鳥船'''に乗つてお越しなのだから、轟々と音が聞えたら、それが高山彦さまの一行だ」、{{rm|32|17|悔悟の歌}}:「高春山の岩窟に(略)紫色の宝玉を 斎きまつれる折柄に 三五教の神司 高姫、黒姫両人が '''天の鳥船'''空高く 轟かせつつ出で来り」、他。</ref> | * 第19巻第5~8章や第21巻第1章「[[高春山]]」で、[[高姫]]や[[黒姫]]は、[[フサの国]]から「飛行船」で[[自転倒島]]に行き来している。それを「天の鳥船」と表現している箇所もある。<ref>【例】{{rm|17|7|枯尾花}}:[[黒姫]]のセリフ「由良の湊までは、フサの国から、'''天の鳥船'''に乗つてお越しなのだから、轟々と音が聞えたら、それが高山彦さまの一行だ」、{{rm|32|17|悔悟の歌}}:「高春山の岩窟に(略)紫色の宝玉を 斎きまつれる折柄に 三五教の神司 高姫、黒姫両人が '''天の鳥船'''空高く 轟かせつつ出で来り」、他。</ref> | ||
== 天国での磐船 == | |||
天国での天の磐船は、豪華かつ神秘的な外装の描写がある。 | |||
{{inyou|天空を轟かして一道の光明と共に天の磐船に乗りて此場に下り来る神人あり。天の磐船は静に一行が前に舞下りぬ。金銀珠玉、瑠璃、硨磲、瑪瑙、真珠、珊瑚等を以て飾られたる立派なる御船なりき。翼を見れば絹でもなければ、毛でもない、一種異様の柔かき且強き織物にて造られてあり。手を伸べて此翼をスウツと撫でる刹那に、得も言はれぬ美妙の音響が発するなり。玉彦は右左に翼に張り詰めたる織物を撫で廻せば、精巧なる蓄音機の円板の如く、種々の美はしき音響聞え来る。此時磐船の中より現はれ出でたる八人の童子、頭髪は赤くして長く、肩のあたりに小さき翼あり、歯は濡烏の如く黒く染め、紅の唇、緑滴る眼容、桃色の頬に無限の笑を湛へ乍ら、五六才と覚しき童子、[[言依別命]]の前に現はれ来り、(略)命は何気なく此美はしき船に心を奪はれ、ツカツカと側に近付き給ふよと見る間に、磐船の傍に装置せる美はしき翼、命の身体を包みて御船の中に入れ奉りけり。忽ち美妙の音響轟き渡ると見る間に、磐船は地上を離れ、ゆるやかに円を描きつつ空中に上り行く。三人は突然の此出来事に呆然として空を見上ぐるのみなりき。磐船は空中高く舞上り、船首を転じ、中空に帯の如き火線を印し乍ら、月の光を目当に悠々と進み、遂には其姿も全く目に止らずなりにけり。| {{rm|15|19|第一天国}} }} | |||
== 使用回数 == | == 使用回数 == | ||