「斎苑の館」の版間の差分
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2018年10月2日 (火) 03:13時点における版
斎苑の館(いそのやかた)とは、フサの国ウブスナ山脈の山頂「斎苑の高原」にある宮殿で、神素盞嗚大神の本拠地[1]である。
概要
- 表記ゆれ:「斎苑」を「イソ」「伊曽」と書く場合があり、次のような色々な表記がある。
表記 | 使用回数 |
---|---|
斎苑の館 | 254回 |
斎苑館 | 72回 |
斎苑の神館 | 2回 |
斎苑の宮居 | 2回 |
イソの館 | 93回 |
イソ館 | 36回 |
イソの神館 | 1回 |
伊曽の館 | 1回 |
伊曽館 | 2回 |
- 初出:第15巻第19章「第一天国」#で「神素盞嗚の大神は、ウブスナ山脈の頂上斎苑の高原に宮殿を造り」と出て来る(ただし「斎苑の館」等の名称は記されていない)。第16巻第9章「法螺の貝」#(斎苑の宮居)、第19巻第9章「身魂の浄化」#(斎苑の館)
- 丸木柱で造られており、用材は桧、杉、松、樅など種々の木を使い、あまり広からず狭からず、風流な草葺きの屋根が、幾棟も立ち並んでいる。[2]
- 神素盞嗚大神は、千座の置戸を負って高天原を追放された後、ウブスナ山の山頂に斎苑の館を造り、ここを本拠と定めた。そして熊野樟日の命(別名・八島主命)[3][4]に館を守らせ、自分は表面罪人の名を負って、世界漂泊の旅に出た(最初に向かった場所は自転倒島の由良の港の秋山彦の館である)。[5][6][7]
主なエピソード
霊界物語(特に第39巻以降)に斎苑の館の名前は頻繁に出るが、舞台となりドラマが展開するのは次の3回しかない。
- 言依別命の一行4人(言依別命、玉彦、厳彦、楠彦)が斎苑の館に着くと、国武彦(八十猛神の長)が出迎え中に案内する。神素盞嗚大神は10日ほど前に館を出て常世の国へ向かったため不在で、八島主が留守を預かっていた。歓迎の宴の最中、バラモン軍が急襲するが、八島主も言依別命も意に介せず平気で宴を続けている。亀彦と梅彦は防戦に行こうとするが愛子姫に引っ掛け戻された。バラモン軍の鬼雲彦が現れ降伏を迫るが、八島主はバラモン軍に霊縛をかけて動けなくした。そこへ国武彦が入ってきて、日の出神が数多の神軍を率いて現れ敵を動けなくしたと報告する。玉彦は敵の負傷者を癒して回った。八島主が霊縛を解くと、バラモン軍は逃げて行った。〔第15巻第22章「和と戦」#〕
- 神素盞嗚大神は月の国を支配するバラモン教の大教主・大黒主(旧名・鬼雲彦)を言向け和すため、斎苑の館に数多の神司を集めて、大黒主調伏相談会を開いた。5組6人の宣伝使が選抜され、ハルナの都に向かって旅立った。〔第39巻第1章「大黒主」#~第3章「出師」#〕 →詳細は「大黒主調伏相談会」を見よ
- 初稚姫はハルナの都に向かう前に、神素盞嗚大神の命により自宅で百有余日の修業をした後、斎苑の館へ挨拶のため出向いた(神素盞嗚大神は不在)。そして八島主から婚姻に関して説示を受け、自分は独身主義ではないが、ハルナの都の御用が済んでからそれ相当の夫を持つつもりだと答えた。その答えに八島主は満足する。互いに歌を詠み交わし、初稚姫は旅立った。〔第49巻第6章「梅の初花」#〕
大黒主は斎苑の館の三五教を攻撃するため軍を出撃させた[8]。斎苑の館に向かう途中で宣伝使たちと遭遇し戦いになり、結局、斎苑の館まで辿り着かず、その喉元の河鹿峠までしか進んでいない。
その他
脚注
- ↑ 第15巻第19章「第一天国」#:「神素盞嗚の大神は、ウブスナ山脈の頂上斎苑の高原に宮殿を造り(略)此宮殿を本拠と定め」
- ↑ 第15巻第22章「和と戦」#
- ↑ 熊野樟日の命は五男神の第五男。
- ↑ 第15巻第19章「第一天国」#には「八十猛神をして固く守らしめ」と書いてあるが八十猛神は素盞嗚尊の部下の神々のこと。
- ↑ 第15巻第19章「第一天国」#:「此宮殿を本拠と定め、八十猛神をして固く守らしめ、自らは表面罪人の名を負ひ給ひて、大八洲国に蟠まる大蛇、悪鬼、醜の神々を根絶せむと心を砕き身を苦しめ、変幻出没極まり無く、斯くして御国を守らせ玉ひつつありき」
- ↑ 第16巻第2章「暗夜の邂逅」#:(亀彦のセリフ)「御父上様は高天原の事変より、千座の置戸を負はせ給ひ、世界漂泊の旅にお出ましになりました。私は斎苑の山の頂に於て、御父上の御消息を知り、自転倒島にお下り遊ばしたと聞いた故」
- ↑ 第17巻第6章「瑞の宝座」#:「ウブスナ山の頂に 斎苑の宮居を建て給ひ 熊野樟日の命をば 守護の神と定めつつ 神素盞嗚の大神は 八洲の国を悉く 廻り給ひて今此処に 自転倒島に渡りまし」
- ↑ 第39巻第1章「大黒主」#