「霊界物語のあらすじ」の版間の差分

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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(第1~36巻)
(各巻のあらすじ)
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== 各巻のあらすじ ==
 
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=== 第1~36巻 ===
 
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* [[第1巻]]'''【幽界探検と玉の争奪戦】'''前半は明治31年の[[高熊山修業]]の様子と、[[幽界]](地獄界)の探険記である/後半からは太古の神代の物語となる。王仁三郎はまず、天地剖判の様子を目撃する/[[地の高天原]]において「[[三個の宝珠]]」と「[[黄金水の十二個の玉]]」をめぐり、正神対邪神の闘争が起こる。
 
* [[第1巻]]'''【幽界探検と玉の争奪戦】'''前半は明治31年の[[高熊山修業]]の様子と、[[幽界]](地獄界)の探険記である/後半からは太古の神代の物語となる。王仁三郎はまず、天地剖判の様子を目撃する/[[地の高天原]]において「[[三個の宝珠]]」と「[[黄金水の十二個の玉]]」をめぐり、正神対邪神の闘争が起こる。

2023年11月21日 (火) 00:54時点における版

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霊界物語のあらすじを記す。


概要

霊界物語の各巻ごとの主な舞台

霊界物語がどのような物語なのかは、第1巻「序」の冒頭に記されている。

この『霊界物語』は、天地剖判の始めより天の岩戸開き後、神素盞嗚命が地球上に跋扈跳梁せる八岐大蛇を寸断し、遂に叢雲宝剣を得て天祖に奉り、至誠を天地に表はし五六七神政の成就、松の世を建設し、国祖を地上霊界の主宰神たらしめたまひし太古の神代の物語及び霊界探険の大要を略述し(略)
出典:霊界物語第1巻序#

これによると霊界物語の主人公は神素盞嗚命(以下「素尊」と記す)であり、(1) 八岐大蛇を寸断し (2) 叢雲宝剣を(大蛇の体内から)得て天祖に奉り (3) 五六七の世を建設し (4) 国祖を地上霊界の主宰神とする(追放された国祖を元の地位に復権させる)物語だということが分かる。

しかし全81巻まで書かれた霊界物語で、実際には(1)の段階の途中までしか描かれていない。つまり大蛇退治大黒主調伏)の途中で話が終わっている。

また、主人公が素尊だとは言っても、素尊本人はほとんど登場しない。一般的な小説のように主人公が常に登場してストーリーを展開して行くのではなく、複数の話のブロックに分かれていて(それがさらにまた小さなブロックに分かれており)、それぞれに主人公格の人物が複数いる。映画や小説の手法で言うと「グランド・ホテル形式」[1]のような群像劇であり、それを背後で仕切る総支配人が素尊、というような形になっている。

霊界物語全体は、まず次の3つのブロックに別けることが出来る。

  1. 第1~36巻(霊主体従如意宝珠海洋万里):玉をめぐる争い。欲望によってストーリーが展開する。
  2. 第37~72巻、入蒙記舎身活躍真善美愛山河草木):国をめぐる争い。使命によってストーリーが展開する。
  3. 第73~81巻(天祥地瑞):原初の宇宙である「紫微天界」の神々のドラマ。

さらに細かいブロックに別けると次のようになる。

【第1~36巻】

【第37~72巻、入蒙記】

【第73~81巻】

各巻のあらすじ

第1~36巻

第37~72巻、入蒙記

  • 第37巻【王仁三郎の青年時代の自叙伝(前編)】第37~38巻は王仁三郎の二十代後半の出来事が描かれた自伝である。大本草創期の記録でもある/本巻には主に明治31年から32年にかけての出来事が記されている/王仁三郎(当時は上田喜三郎)は「喜楽」という雅号で登場する。
  • 第38巻【王仁三郎の青年時代の自叙伝(後編)】本巻には主に明治32年から34年にかけての出来事が記されている(38年頃までの出来事も少しある)。
  • 第39巻【フサの国の黄金姫・清照姫と照国別の物語(前編)】バラモン教の大教主・大黒主を言向け和すため5組の言霊隊がイソ館を出発する/言霊隊の第一陣・黄金姫清照姫母娘のストーリーと、第二陣の照国別一行のストーリーが交差しながらドラマが進んでいく/巻末に「大祓祝詞解」が収録されている。
  • 第40巻【フサの国の黄金姫・清照姫と照国別の物語(後編)】大黒主はバラモン教を脅かす三五教とウラル教を征伐するためバラモン軍を出陣させる/
  • 第41巻【イルナの国を黄金姫・清照姫が救う(前編)】第41~42巻は月の国七千余国の一つ「イルナの国」が舞台となる/国を乗っ取ろうとする悪徳右守カールチンを阻止するため黄金姫清照姫母娘が活躍する/第36巻(シロの島の物語)に登場した北光神竜雲が再び登場する。
  • 第42巻【イルナの国を黄金姫・清照姫が救う(後編)】悪徳右守のカールチンが国を乗っ取ろうとするが、黄金姫清照姫母娘の活躍で阻止される/黄金姫たちは色香を使って悪徳右守たちを撹乱する。
  • 第43巻【フサの国の玉国別と治国別の物語(前編)】第43~44巻は、言霊隊の第三陣・玉国別の一行と、第四陣・治国別の一行が活躍する/本巻では「河鹿峠」「懐谷」「祠の森」が主な舞台になる/玉国別は猿に目を掻かれ右目を失明し、治国別は生き別れた弟と再会する。
  • 第44巻【フサの国の玉国別と治国別の物語(後編)】本巻では「祠の森」「山口の森」「野中の森」が主な舞台になる/玉国別には「祠の森に神殿を造営せよ」と、治国別には「鬼春別の軍勢を食い止めよ」と神命が下る/最後にウラナイ教の新本山「小北山」が舞台として登場する。
  • 第45巻【小北山の宗教改革(前編)】第45~46巻は小北山ウラナイ教を、松姫や夫の松彦、娘のお千代らが活躍し、宗教改革をする/本巻の最後で、教主の蠑螈別が小北山からいなくなる。
  • 第46巻【小北山の宗教改革(後編)】お寅魔我彦が改心して真の神の道に立ち返る/教主となった松姫らにより、小北山に三五教の神が鎮祭された。
  • 第47巻【治国別の天国巡覧(前編)】第47~48巻は、治国別一行が八衢(中有界の別名)や天国を旅して、その様子を見聞する物語である/浮木の森バラモン軍の陣営を訪れた治国別竜公は、落とし穴に落ちて気絶し、幽体離脱して霊界へ行く/肉体と霊魂の関係、天国団体の様子、天人の生活、天国と霊国の違い、霊界と現界との相応の理など、霊界の情報が細かく記されている。
  • 第48巻【治国別の天国巡覧(後編)】前巻から引き続き治国別一行が天国を巡覧していく。本巻では天国最奥部の第一天国、そして霊国を旅する/最後に浮木の森のバラモン軍は解散する。
  • 第49巻【祠の森の神殿の物語(前編)】第49~50巻は、フサの国祠の森に造られた三五教の神殿を舞台に、初稚姫が活躍する/神殿を乗っ取った高姫を、初稚姫は何とか言向け和そうと努力する/第33巻以来登場していなかった高姫が再登場して妄動を繰り広げる。妖幻坊の杢助と夫婦になり、以前よりも悪の度合いが増していく。初稚姫の愛犬スマートが初登場する。
  • 第50巻【祠の森の神殿の物語(後編)】前巻に引き続き、祠の森を舞台に、悪事を繰り広げる高姫と、言向け和そうとする初稚姫のドラマが描かれる。
  • 第51巻【曲輪城の高宮姫の物語(前編)】第51~52巻は、「小北山」や「浮木の森」を舞台に、高姫妖幻坊の杢助が妄動を繰り広げる/妖幻坊は妖術を使い、浮木の森に「曲輪城」を出現させ、高姫は「高宮姫」と名乗り王宮生活を送る(すべて幻覚)。
  • 第52巻【曲輪城の高宮姫の物語(後編)】前巻から引き続き「小北山」と「浮木の森」が舞台となる/本巻は前半で、小北山の受付の文助八衢で改心するドラマが描かれる/曲輪城初稚姫が現れ、高姫と妖幻坊は空を飛んで逃げるが、高姫は空から落ちて死んでしまう。
  • 第53巻【ビクの国の物語(前編)】第53~54巻は、ビクの国を舞台に、治国別の一行が活躍する/本巻では、右守の反乱とバラモン軍の襲来という内憂外患に二人の姫が立ち向かう。
  • 第54巻【ビクの国の物語(後編)/玉木村のテームス家の物語(前編)】本巻の前半では、前巻から引き続きビクの国が舞台となり、後半では隣接するフサの国玉木村を舞台に、治国別一行が活躍する/ビクの国の王子アールと、玉木村の里庄(村長)の跡取り娘スミエルの、二つの結婚問題を通して、男女の結婚観が語られている/巻末に「神文」が収録されている。
  • 第55巻【玉木村のテームス家の物語(後編)】前巻から引き続き、フサの国の玉木村(玉置村)を舞台に、治国別一行が活躍する/玉木村の里庄テームス家の、先祖から積み重なった霊的因縁が潔斎される。
  • 第56巻【テルモン山の神館の騒動(前編)】第56~58巻前半は、テルモン山のバラモン教の神館が舞台となる/家令の息子ワックスが巻き起こした騒動を、求道居士三千彦(玉国別の弟子)、猛犬スマートが鎮定する/本巻では、デビス姫ケリナ姫の姉妹の危機を求道居士が救う。
  • 第57巻【テルモン山の神館の騒動(中編)】テルモン山のバラモン教の神館の騒動を、三千彦が中心となって鎮定していく/デマに煽動される群集や、「悪酔怪」の活動が特徴的である。
  • 第58巻【テルモン山の神館の騒動(後編)/スマの里の物語(前編)】テルモン山の神館とイヅミの国スマの里を舞台に、玉国別の一行が活躍する/前半では神館の騒動が解決し、首謀者のワックス一味は町から追放される/本巻後半から第60巻前半までは、スマの里が主な舞台となりドラマが展開する。まず本巻では里庄バーチル猩々島から救出される。
  • 第59巻【スマの里の物語(中編)】キヨの港チルテル館の地下岩窟に、バラモン兵・ワックス一味・玉国別一行が落ちてしまうが、初稚姫が助けに現れる/猩々島の猩々たちをアヅモス山に連れ帰る。
  • 第60巻【スマの里の物語(後編)/三美歌・祝詞・神諭】前半はイヅミの国スマの里の物語。二頭の竜王から二つの玉を受け取る/後半には「三美歌」と各種の「祝詞」と「三五神諭」が収録されている。
  • 第61巻第62巻【大本讃美歌】この二つの巻は「大本讃美歌」(上・下)という別名が付いている。神を讃える歌や、信仰生活に関する歌、綾部亀岡の聖地を詠んだ歌、天国を詠んだ歌など、二巻で567篇の歌が収められた歌集である。
  • 第63巻【聖地エルサレムへ進む七人の宣伝使(前編)】第63巻第65巻は、聖地エルサレムへ向かって進む玉国別一行の物語である/スダルマ山スーラヤ山ハルセイ山の三つの山で、神の教示と試練が与えられる。
  • 第64巻上第64巻下【エルサレム物語】日本からエルサレムに宣伝に来たルートバハーの宣伝使ブラバーサの活動と、彼を恋い慕うマリヤの愛、邪教を広めるユラリ教虎島寅子たちの妄動が描かれる/救世主の降臨ということがテーマになっており、世界大戦や世界の統一などに関する話題が多数記されている/本巻は35万年前の太古の神代の物語ではなく、これを書いた大正時代を意識した世界観になっている。
  • 第65巻【聖地エルサレムへ進む七人の宣伝使(後編)】虎熊山仙聖郷を舞台に、玉国別の一行が活躍する/最後に七人の宣伝使が聖地エルサレムに到着し、七福神の神劇を演じる。
  • 第66巻【オーラ山の山賊(前編)】第66~72巻は月の国デカタン高原にあるトルマン国タラハン国を舞台に照国別一行が活躍する/本巻は、トルマン国のオーラ山の山賊のヨリコ姫シーゴー玄真坊を、梅公(照国別の弟子)が言向け和す物語である。
  • 第67巻【オーラ山の山賊(後編)/タラハン国の国政改革(前編)】前半はトルマン国オーラ山の山賊を言向け和した後、ハルの湖を船で進む梅公一行の物語である/後半から次巻にかけてはタラハン国の国政改革の物語になる。
  • 第68巻【タラハン国の国政改革(後編)】タラハン市に革命ののろしが上がり暴動が勃発する/最後に梅公別の活躍で国が救われる。
  • 第69巻【ウヅの国とヒルの国の政治改革】ウヅの国(現代のアルゼンチン)とヒルの国(現代のペルー)で若き世子(跡継ぎ)が立ち上がり政治改革が行われる/ウヅの国司の世子・国照別がヒルの国の改革を、ヒルの国司の世子・国愛別がウヅの国の改革を行う。
  • 第70巻【トルマン国の教政改革】高姫の再生である「千種の高姫」が本巻から登場し悪逆無道を繰り広げていく/トルマン国を乗っ取ろうとするキューバー千種の高姫に対し、チウイン太子照国別の一行が活躍して国を救う。
  • 第71巻【玄真坊と千種の高姫の物語】ダリヤ姫を付け狙う玄真坊が、タラハン国の神谷村やタラハン市で悪事を重ねていく/後半で千種の高姫玄真坊と夫婦になるが、最後に妖幻坊の杢助が現れ、玄真坊は捨てられる。
  • 第72巻【スガの宮の宗教問答所】トルマン国のスガの港を舞台に、千草の高姫妖幻坊の杢助の悪事と、それに対する照国別一行の活躍が描かれる/スガの宮の宗教問答所を千種の高姫が乗っ取るが、梅公別の作戦によって取り戻される。
  • 入蒙記【蒙古入りの記録】/大正13年(1924年)2月から7月まで出口王仁三郎がモンゴルに宗教的国家の建設を志して行軍した実話を記した自叙伝。

第73~81巻

あらすじが記された本

関連項目

脚注