霊界物語第1巻の諸本相違点
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霊界物語の諸本相違点とは、霊界物語刊本の諸本(初版、校定版、愛善世界社版など)の本文の相違点のことである。
- 諸本すべてをチェックしたわけではない。飯塚弘明が霊界物語ネットのデータ作成の過程において気がついた相違点をピックアップしたものである。霊界物語ネットは愛善世界社版を底本にしており、主に愛善世界社版と八幡書店版との相違点をピックアップしてある。全ての相違点ではなく、あくまでも気がついた点だけである。
- 八幡書店版の本文は校定版とほぼ同じである。また、王仁DBのデータは霊界物語ネットと同じである。
- 各諸本を次のように略す。 初…戦前の初版 再…戦前の再版(第二版のこと) 三…戦前の三版(四版以降も同様に略す) 御…聖師御校正本 普…普及版 校…校定版 修…修補版 八…八幡書店版(八幡版) 愛…愛善世界社版(愛世版) R…霊界物語ネット
- 最も基準にすべき原典は御校正本であり、それと他の諸本を比較すべきである。また、八幡版の底本は校定版である。しかし霊界物語ネットのデータ作成の段階では御校正本や校定版が入手できなかったため、やむを得ず、八幡版や愛世版を基準にして、御校正本や校定版を比較しているかのような書き方をしている場合もある。
- 天祥地瑞は最初から校正された状態で発刊されているため、御校正本というものは存在しない。戦前発行された初版と、戦後発行された版(再版以降)との比較になる。
- ストーリー上の矛盾や、意味の変更を伴うような重大な相違点については 【重大】 という表示を付けた。
- 第1巻・第2巻・第27巻の御校正本は現存しないため、各版の編者が、戦前の版を元に、御校正本の他の巻の校正状況を参考にして編纂したようである。
- 「初」は大正10年12月30日発行の初版のこと。
- 「六」は大正14年2月8日発行の第六版のこと。
八 | p44 | 確定的なものではない。 |
愛 | p3 | 確定的のものではない。 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p45 | 早く改心して下されよ。 |
愛 | p4 | 早く改心いたして下されよ。 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p47 | 悪を懲らし |
愛 | p8 | 悪を懲し |
R | 愛世版と同じ |
八 | p49下 | 確古不動の権力を |
愛 | p12 | 確固不動の権力を |
R | 愛世版と同じ |
八 | p53上 | 着ることもできず、 |
愛 | p22 | 着ることできず、 |
R | 八幡版と同じ |
八 | p53上 | その御蔭によつて |
愛 | p22 | そのお蔭によつて |
R | 愛世版と同じ |
八 | p53上 | 感謝のみの生活を楽しむことが |
愛 | p22 | 感謝のみの生活を楽むことが |
R | 愛世版と同じ |
八 | p55上 | 『あの物音は何んでせうか』 |
愛 | p28 | 『あの物音は何でせうか』 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p57下 | 湯も水も修業中には禁制である。 |
愛 | p34 | 湯も水も修行中には禁制である。 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p58下 | その修業が積んで、 |
愛 | p38 | その修行が積んで、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p59下 | その水に美しい三十才余りの青年が |
愛 | p39 | その水に美しい三十歳余りの青年が |
R | 愛世版と同じ |
八 | p60下 | 一度にパツと消えて、 |
愛 | p43 | 一度にパツト消えて、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p61下 | 前の「中」という鬼が現はれ、 |
愛 | p45 | 前の「中」といふ鬼が現はれ、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p65下 | 天国も地獄も皆自己の身魂より顕出すると。 |
愛 | p55 | 天国も地獄も皆自己の身魂より顕出する。 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p70下 | 大悪ただちに |
愛 | p68 | 大悪はただちに |
R | 愛世版と同じ |
八 | p71上 | 右の方へ一目散に駈け出した。 |
愛 | p70 | 右の方へ一目散に駆け出した。 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p73上 | また飛びつかうと狙うその時、 |
愛 | p76 | また飛びつかうと狙ふその時、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p76下 | 神様に願つて許していただきたいと歎願した。 |
愛 | p84 | 神様に願つて許していただきたいと嘆願した。 |
校 | p84 | 八幡版と同じ |
六 | p112 | 八幡版と同じ |
R | 八幡版と同じ |
八 | p78下 | 自分ながら実に涼しい |
愛 | p91 | 自分ながらも実に涼しい |
R | 愛世版と同じ |
八 | p81下 | 現界にて一層早く見ることもある。 |
愛 | p99 | 限界にて一層早く見ることもある。 |
R | 八幡版と同じ |
八 | p82下 | 諸罪悪に充み満ちて、 |
愛 | p101 | 諸罪悪に充ち満ちて、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p83上 | 神界の修業に参加し、 |
愛 | p102 | 神界の修行に参加し、 |
R | 愛世版と同じ |
初 | p144 | 神界平定後は天津日嗣命が現界を治め給ひ、国常立尊は幽政を総纜し給ひ、 |
六 | p139 | 神界平定後は天津日継命が現界を治め給ひ、国常立尊は幽政を総纜し給ひ、(初版と同じだが、「嗣」が「継」になっている) |
普 | p65下 | 神界平定後は国常立の尊は幽政を総纜したまい、 |
校 | p104 | 神界平定後は、国常立尊は幽政を総纜したまひ、 |
八 | p83下 | 六版と同じ |
愛 | p104 | 校定版と同じ |
R | 【重大】「嗣」 |
八 | p83下 | 諸々の計画をめぐらしつつあるのである。 |
愛 | p104 | 諸々の悪計をめぐらしつつあるのである。 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p84下 | 神から充分保護をするから、 |
愛 | p107 | 神から十分保護をするから、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p90下 | 雨が降すぎても |
愛 | p124 | 雨が降りすぎても |
校 | p124 | 八幡版と同じ |
R | 八幡版と同じ |
八 | p91上 | 我儘放肆な人間の身魂に |
愛 | p125 | 我侭放肆な人間の身魂に |
R | 愛世版と同じ(侭は儘の異体字。) |
八 | p91上 | 数多の竜神がお現れになつた。 |
愛 | p126 | 数多の竜神がお現はれになつた。 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p96下 | 風雨電雷を叱咤し、 |
愛 | p141 | 風雨電雷を叱咜し、 |
R | 愛世版と同じ(一般には「叱咤」だが「叱咜」とも書く) |
初 | p192 | 故に人間界は竜神界よりも一段上で尊とく |
校 | p141 | 「人間界」 |
修 | p174 | 「人間」 |
愛 | p141 | 「人間界」 |
R | 「人間界」 |
八 | p98上 | 瑞の御霊を舌の剣、 |
愛 | p145 | 瑞の御魂を舌の剣、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p100上 | 密義を凝らした。 |
愛 | p151 | 密議を凝らした。 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p102上 | 竹熊はなほ懲りずに、 |
愛 | p156 | 竹熊はなほ懲りずまに、 |
R | 八幡版と同じ(「ま」は誤字だと思うので「懲りずに」にする。) |
八 | p109上 | 三部将はあたまの風軍を引きつれ、 |
愛 | p175 | 三部将はあまたの風軍を引きつれ、 |
校 | p176 | 愛世版と同じ |
R | 愛世版と同じ |
八 | p111下 | 三個の珠を一個づつ捧持して |
愛 | p183 | 三個の珠を一個づつ捧拝(ほうぢ)して |
R | 八幡版と同じ(「ほうぢ」とルビが振ってあるので「拝」は誤字だと思われる。) |
八 | p112上 | 実に想像するに |
愛 | p185 | 実に想察するに |
R | 愛世版と同じ |
八 | p114下 | これまで数度の戦ひに |
愛 | p193 | これまで数多(あまた)の戦ひに |
校 | p193 | 愛世版と同じ |
六 | p257 | 「数度(あまた)」 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p115上 | かかる魔軍に計画あらむとは露だに知らず、 |
愛 | p193 | かかる魔軍に計画あらむとは露だも知らず、 |
校 | p193 | 愛世版と同じ |
R | 愛世版と同じ |
八 | p115下 | 信天翁の背に固く結びつけ、 |
愛 | p194 | 信天翁の背に堅く結びつけ、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p118下 | 或ひは水上に浮かび、 |
愛 | p202 | 或ひは水上に浮(う)び、 (「か」が抜けている) |
R | 八幡版と同じ |
【重大】玉を手に入れた12柱の神司のうち、
- 「亀若」が、校定版・八幡版・愛世版の第38章で、「亀彦」になっている。 →「亀若」「亀彦」
- 「倉高」が、全ての版の第38章で、「高倉」になっている。 →「倉高」「高倉」
- 霊界物語ネットでは、最初は「高倉」にしていたが、2016/12/24に読者の混乱を避けるため「倉高」に直した。
- 「森鷹彦」が、初版以外の版の第38章で、「森高彦」になっている。 →「森鷹彦」「森高彦」
- 霊界物語ネットでは、最初は「森高彦」にしていたが、2015/5/2に初版で確認したので「森鷹彦」に直した。
(下記参照)
初 | p282(第38章) | 田依彦、玉彦、芳彦、神彦、鶴若、亀若、高倉、杉生彦、高杉別、森鷹彦、猿彦、時彦 <玉を手に入れた12柱の神司> |
普 | p106下 | 「亀若」「高倉」「森高彦」 |
校 | p205 | 「亀彦」「高倉」「森高彦」 |
八 | p119下 | 校定版と同じ |
愛 | p205 | 校定版と同じ |
R | 「亀若」「倉高」「森鷹彦」 |
初 | p273(第37章) | 高杉別、森鷹彦、田依彦、玉彦、芳彦、神彦、鶴若、亀若、倉高、杉生彦、時彦、猿彦 |
校 | p199 | 初版と同じ |
愛 | p199 | 初版と同じ |
R | 初版と同じ |
初 | p303(第41章) | 神彦、芳彦、高杉別、森鷹彦、鶴若、亀若、倉高、時彦、杉生彦、猿彦 |
校 | p220 | 初版と同じ |
愛 | p220 | 初版と同じ |
R | 初版と同じ |
初 | p315(第42章) | 芳彦、神彦、倉高、杉生彦、猿彦 |
校 | p228 | 初版と同じ |
愛 | p229 | 初版と同じ |
R | 初版と同じ |
八 | p122上 | 悪神(あくかみ)の仕組は |
愛 | p212 | 悪霊(あくがみ)の仕組は |
校 | p212 | 愛世版と同じ |
六 | p281 | 「悪神(あくがみ)」 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p130上 | 亀若は緑の玉を生命をかけて |
愛 | p236 | 亀若は緑の玉を生命にかけて |
校 | p235 | 愛世版と同じ |
R | 愛世版と同じ |
八 | p131下 | 如何にと待ち詫びた。 |
愛 | p240 | 如何にと待ち詑びた。 |
R | 愛世版と同じ(「詫」と「詑」は全く別字) |
八 | p135上 | 竹熊も武熊別も二神の誠意を疑はず、 |
愛 | p250 | 竹熊も武熊別も二神司(にしん)の誠意を疑はず、 |
校 | p249 | 八幡版と同じ |
六 | p333 | 「二神((に)しん)」 |
R | 愛世版と同じ(同じ章に「二神司」は5回使われているが「二神」は他には使われていないので「二神」は「二神司」の誤字誤植と判断する) |
八 | p135下 | これよりふたりは竹熊の信任をえ、 |
愛 | p250 | これより二神司(にしん)は竹熊の信任をえ、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p136下 | と種々の虚儀を並べ、 |
愛 | p252 | と種々の虚偽を並べ、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p139上 | 森鷹彦の変心に |
愛 | p261 | 森鷹彦の変身に |
校 | p261 | 八幡版と同じ |
六 | p349 | 「変心(へんしん)」 |
R | 八幡版と同じ |
竜世姫
竜世姫は、第1巻では2つの章に計4回出るが、版によって「竜代姫」と「竜世姫」という表記がある。第2巻では初版から全て「竜世姫」である。そのため「竜代姫」は誤表記と考えて、霊界物語ネットでは全て「竜世姫」という表記にする。
第1巻第47章「エデン城塞陥落」# | ||
初 | p351 | 森鷹彦、竜代姫命、小島別命等の |
六 | p337 | 「代」 |
校 | p252 | 「代」 ただし「森鷹彦、竜代姫、小島別等の」で「命」が省かれている。 |
愛 | p252 | 「代」 校定版と同じく「命」が省かれている。 |
R | 「世」 |
第1巻第48章「鬼熊の終焉」# | ||
初 | p355-357 | 「竜代姫」が3回 |
六 | p340-342 | 全て「代」 |
校 | p254-256 | 全て「世」 |
愛 | p254-256 | 「世」「代」「世」 |
R | 全て「世」 |