大蛇の岩窟

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

大蛇の岩窟(おろちのいわや)とは、霊界物語に登場する岩窟。「おろちのがんくつ」と読んだり、「大蛇の窟《あな》」と呼ばれる場合もある。固有名詞というよりは普通名詞である。

次の3ヶ所ある。

(1) 山口の森

  • 第44巻第12章大歓喜#:楓のセリフ〈此恐ろしい魔の森の奥に大蛇の岩窟《いはや》のあることを聞き〉
  • 第44巻第15章変化#:男のセリフ〈(略)山口の森へ行きよつた時(略)大それた女の分際として大蛇の窟《あな》に安閑として高鼾をかいて寝てゐやがつた所をとつ捉まへて来たのだ。〉

(2) テルモン山

  • 第57巻第6章強印#:〈テルモン山の館より十七八丁奥の谷間に大蛇の岩窟《いはや》と云ふ深い穴がある。そこには三千彦を無理無体に押し込め、二人の門番が厳重にワックスの命令によつて守つて居た。〉

単に「テルモン山の岩窟」とも呼ばれている。ワックスに扇動された町民たちが、三千彦を捕まえてこの岩窟に閉じ込めた。デビス姫たち4人は、この岩窟の向かい側の谷間の岩窟に閉じ込められた。デビス姫は「楠の岩窟」に、ケリナ姫は「鳩の岩窟」に監禁され、求道居士ヘルが監禁された岩窟は特に名前は付けられていない。[1]

(3) スーラヤ山

  • 第63巻第2章妙法山#:〈スーラヤ山の大蛇の岩窟《がんくつ》にある宝玉を〉
  • 第63巻第3章伊猛彦#:〈拙者は如何しても、今回はお許しを戴いて大蛇の窟《いはや》に飛び込み、一箇だけ手に入れて見たいものです。〉

ウバナンダ竜王が潜んでいる岩窟で、単に「スーラヤ山の岩窟」とも呼ばれている。

脚注

  1. 第57巻第2章煽動#:〈三千彦を寄つて集つて手をとり、足をとり、凱歌を挙げてドンドンドンとテルモン山の山奥指して、数十人の荒男がワツショワツショと掛け声諸共運び行く。オールスチンの悴ワックスは、驢馬に跨り群衆を指揮し乍ら采配を振つて居る。(略)ワックスは三千彦を悪友のエキス、ヘルマンに命じ山奥に拉し去らしめ、冷たい岩窟の中に押込めて置いた。〉