反間苦肉の策

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

反間苦肉の策(はんかんくにくのさく)は、霊界物語第2巻第18章#の章題。

【ストーリーの流れ】

  • ローマモスコー言霊別命(正神)の神軍が守っていた。
  • タカオ山には常世姫(邪神)が拠点を構えていた。
  • 言霊別命は神軍を率いてタカオ山へ向かう。
  • 国照姫(常世姫の部下の邪神)はタカオ山へ二人の間者を別々に送り込み、神軍にわざと捕まえさせ、「ローマとモスコーは魔軍の手に落ちた。タカオ山へ(魔軍の)援軍を送る」という、偽の情報を神軍に与えた。
  • 言霊別命は(その偽情報を信じてしまい)タカオ山へ向かう神軍を引き返し、二隊に分けて、ローマとモスコーの救援に向かわせた(魔軍の手から取り戻すため)。
  • その背後から魔軍が攻撃し、神軍は諸方に散乱した。
  • 「ローマとモスコーは魔軍の手に落ちた」という偽情報を神軍に与えたのは、魔軍の国照姫の「反間苦肉の策」であり、ローマとモスコーも依然として神軍に守られていた。

「反間」とは孫子の兵法に記された言葉で、敵の間者(スパイ)を利用して、敵の計略の裏をかくこと(敵の間者を反転させて利用すること)である。国照姫の策の場合は、自らの間者を利用して、敵(神軍)の裏をかいた。

偽情報を言霊別命に信じ込ませ、神軍を二隊に分けさせて力を分散させるという欺瞞作戦である。

昭和2年(1927年)大倉書店刊『言泉』3744頁の「反間」の意味:〈敵の間者を利用して、虚説を言ひふらし、敵同士の仲を割き、又は敵の計略に齟齬を来さしむるが如き報告をなさしむること。〉〔NDLDL蔵書 PID:1871041/1/442