鰯の糞壺(いわしのどうけんつぼ)は、霊界物語で使われている言葉。強烈に臭い臭気を表現している。
概要
- 霊界物語で5回使われている。[1]
- 用例
- 〈プンプン臭気のする、斯んな褌が、どうして懐へ入れられるものか。屋根葺の褌を三年三月、鰯の糞壺《どうけんつぼ》の中へ突込んで置いた様な臭気がして居るワ〉〔第21巻第6章「小杉の森」#:三州のセリフ〕
- 〈鰯のどうけん壺をかきまぜたよな匂ひのする女に〉〔第46巻第13章「通夜話」#〕
- 〈あゝ臭さ、臭い臭い。息のかからぬ処に行つて下さい。お前の口はまるで鰯のドーケン壺を交ぜかへした様だわ〉〔第49巻第17章「五身玉」#〕
- 国立国会図書館デジタルコレクションで用例を調べても見つからないので、王仁三郎独自の用語だと思われる。
- 江戸時代から昭和初期まで、「干鰯(ほしか)」という、鰯を用いた肥料が農地の肥料として使われていた。これは鰯の脂を絞った残滓を日に乾かしたもので、強い臭気を発した。「鰯の糞壺」とは、この干鰯を入れておく壺(肥溜め)のようなものか?
脚注
- ↑ 「鰯の糞壺《どうけんつぼ》」1回、「鰯のドーケン壺」1回、「鰯のどうけん壺」2回