豊葦原の瑞穂国
豊葦原の瑞穂国(とよあしはらのみずほくに)は、霊界物語に登場する国。地球のこと。
「豊葦原の瑞穂国の中津国(なかつくに)」(豊葦原の中津国)は、自転倒島のこと。
表記ゆれ
単なる「葦原の国」や「水穂の国」も基本的にみな同じ意味である。様々な表記がされる。主な表記と使用回数は次の通り。
名称 | 回数 |
---|---|
豊葦原の瑞穂国 | 50 |
豊葦原の瑞穂の国 | 7 |
豊葦原の水穂の国 | 2 |
豊葦原の水穂国 | 1 |
豊葦原の千五百秋の水火国 | 1 |
豊葦原の八洲国 | 1 |
豊葦原の国 | 14 |
葦原の瑞穂の国 | 14 |
葦原の瑞穂国 | 7 |
葦原の国 | 8 |
葦原国 | 1 |
大地上の国(あしはらのくに) | 1 |
瑞穂の国 | 15 |
瑞穂国 | 10 |
千五百の秋の瑞穂国 | 2 |
「葦原の国土(あしはらのくに)」は紫微天界にある国なので本項とは別。
概要
- 初出:第1巻第18章「霊界の情勢」#;「支那に生まれたまうた盤古大神は、葦原中津国に来たりたまひて」「そもそも太古、葦原瑞穂中津国は大国主命が」
- もともとは記紀に出る言葉である。一般には「豊葦原の瑞穂国」も「豊葦原の中津国」も、どちらも日本のことと解されている。王仁三郎の解釈では、「~瑞穂国」は地球、「~中津国」は日本となる。
瑞穂国
- 「△豊葦原の水穂国 全世界即ち五大洲の事である。之を極東の或国の事とせるが従来の学者の謬見であつた。日本を指す時には、豊葦原の中津国、又は根別国などと立派に古事記にも区別して書いてある」[1]
- 「抑も我国に伝はる古典は、凡て豊葦原瑞穂国(地球全体の国土を謂ふ)の有史以前の伝説や考量を以て編纂されたものもあり」[2]
- 「此の地球即ち豊葦原千秋長五百秋の水穂国は」[3]
- 瑞穂国は日本だとするような説明も少しある。「我国は地球面の中央の上に位置するものにして、温帯中にありて、寒暑度を失はず、土壤沃腴にして水気清澄なり。是を以て又我国を豊葦原瑞穂の国と言ふなり」[4]
中津国
言霊解
「豊葦原とは、至大天球(たかあまはら)の事なり。瑞穂は満つ粋(みつほ)にして、ほは稲葉などの穂又は鎗の穂先など謂ひて、精鋭純粋の処を言ふものにして、満つ粋の国とは地球上に於ける粋気(すゐき)の充満する国の意なり」[8]