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言の疵

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

言の疵(ことばのきず)は、霊界物語第21巻第5章#の章題。

玉治別(旧名・田吾作)は軽口・冗談・大言壮語しやすい性格である。彼の「言葉」が、自身の意図とは裏腹に、周囲の人々に誤解を生じさせ、ついには自分自身を泥棒と思わせ、殺されそうになるまで追い込まれてしまう。この「不用意な言葉が自分自身につけた傷」を「言の疵」と題したのではないかと思われる。

前章〔第21巻第4章「砂利喰」#〕では玉治別は、泥棒(追い剥ぎ)の集団に対して「自分は大泥棒の玉公親分だ」と大言壮語したが、結果的には泥棒集団を改心させることが出来た。

調子に乗ったのか玉治別は、本章でも軽はずみな言動を繰り返す。

たとえば狼を前にして「善言美詞の言霊で狼の奴らを残らず言向け和すのだ」などと大言壮語する。

さらに、岩石に腰掛けると「三五教の大宣伝使、兼山賊の大親分たる玉治別命、またの御名は田吾作大明神が、しばらく尻をおろして休憩してやろう」と威張ったことを言う。もちろん冗談ではあるが、このような軽はずみな態度が自分を追い込むことになる。

章の最後の方で、杢助の家から玉治別一行が出立しようとしたとき、玉治別が置き忘れた風呂敷包みに杢助が気づいた。その風呂敷は杢助のもので、泥棒に入られて盗まれたものだった。それを玉治別は「実は峠の岩で休憩していたときに、泥棒の子分がやってきて、お頭様この通り、と言って渡して行ったものだ。お金もずいぶん沢山入っているだろう」と冗談交じりに言う。(実は泥棒が仲間だと勘違いして玉治別に預けたもの)

それを聞いて杢助は、玉治別は「お頭様=泥棒の親分」だと思い、激怒して、鉞(まさかり)を玉治別の頭上から振り下ろして殺そうとした。(玉治別が杢助の身体を霊縛して動けなくして、事情を説明して、誤解が解けた)

このように玉治別の軽はずみな言動が、自分自身の信用を傷つけてゆく。それが「言の疵」という章題の由来ではないかと考えられる。