綾部生活の五年
綾部生活の五年(あやべせいかつのごねん)は、浅野和三郎の著作。前半生を綴った自伝・回想録。学生時代・教官時代の思い出や、子供の病気がきっかけで神秘現象に興味を持ち、大正4年(1915年)暮に大本と出会って5年暮に綾部に移住し、執筆の時点までのおよそ5年間の綾部生活での出来事などが記されている。最初は『大正日日新聞』に連載され[1]、後に単行本化された。「第一部 出廬(しゅつろ)」と「第二部 冬籠(ふゆごもり)」の2部構成。
八幡書店から平成3年(1991年)に刊行された復刻版『大本霊験秘録』には、『出廬』『冬籠』と、『皇道大本略説』の3冊(いずれも浅野和三郎の著書)が収録されている。
概要
- 浅野は執筆の動機として〈大正日日の再刊を機とし、百忙中に一閑を割き、思ひ出のまにまに、筆を走らさんと決心した次第である〉と記している[2]。
- 「出廬」とは広辞苑によると〈(諸葛孔明が劉備の三顧に感激して草廬を出て仕えたことから)隠遁していた人が、再び世間で活動すること〉。「廬」は「いおり(庵)」という意味。似た漢字の「盧」は「つぼ(壺)」という意味であり、全く別の漢字。
題名 | 出廬 |
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副題 | 綾部生活の五年 第一部 |
著者 | 浅野和三郎 |
発行日 | 大正10年(1921年)2月18日 |
発売 | 龍吟社(東京市) |
頒布 | 大日本修斎会 |
頁数 | 282頁 |
定価 | 2円30銭 |
OBN | OBN:1424 |
題名 | 冬籠 |
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副題 | 綾部生活の五年 第二部 |
著者 | 浅野和三郎 |
発行日 | 大正10年(1921年)7月5日 |
発売 | 龍吟社(東京市) |
頒布 | 大日本修斎会 |
頁数 | 252頁 |
定価 | 2円30銭 |
OBN | OBN:1425 |
目次
(単行本の目次)
【出廬】
- p003:はしがき
- p005:1 霊を見る迄
- p054:2 心の岩戸開き
- p123:3 初心の審神者
- p185:4 綾部の参籠
- p237:5 引越準備
【冬籠】
- p001:読者の為めに(前篇「出廬」のあらましの事ども)
- p005:1 綾部の冬籠
- p085:2 春から夏にかけて
- p132:3 東のぼり
- p170:4 秋の丹波
- p207:5 並松雑話