竜宮海 (地中海)
この項目では、地中海の東方の竜宮海について説明しています。その他の用法については「竜宮海 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
竜宮海(りゅうぐうかい)は、霊界物語に登場する海。現在の地中海の東方に広がっており、聖地エルサレムの近辺まであった。
概要
- 初出:第1巻第44章「緑毛の亀」#
- 現代の地中海が、大洪水以前にはもう少し東に展開しており、シオン山で地中海が二分され、東側の海を竜宮海と呼んでいた第35巻第1章「言の架橋」#。シオン山は大洪水の時に沈んでしまい、竜宮海と瀬戸の海(地中海)が一つになった[1]。 聖地エルサレムは現代のエルズルムの位置なので、竜宮海は現代のトルコやシリアの辺りに広がっていたのではないのかと思われる。
主なエピソード
- 亀姫(竹熊の奸計で死んでしまった亀若の未亡人)は、緑色の玉(黄金水の十二個の玉の一つ)を竹熊一派に奪われてしまい、悔しさのあまり精魂が凝って緑色の亀に変じ、竜宮海に飛び入った。〔第1巻第44章「緑毛の亀」#〕
- 大道別は常世会議の件で国祖に叱責され、竜宮海で投身自殺する。その和魂・幸魂は琴平別神となり海上を守ることになり、荒魂・奇魂は日の出神となり陸上を守護することになった。〔第4巻第32章「免れぬ道」#〕
- 八頭八尾の大蛇の霊は、密かに竜宮海の竜王となって海底に潜み、時の至るのを待った。ある時、常世彦は竜宮海に舟を浮かべて酒宴を催すと、たちまち暴風が吹き起こり、海水が左右に分かれ、海底から八頭八尾の大蛇が現れ、たちまち高月彦(常世彦の息子)の姿に変わり、偽の高月彦となる。〔第4巻第38章「隙行く駒」#〕