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虱の歌

2,403 バイト追加, 2024年6月10日 (月)
ページの作成:「'''虱の歌'''(しらみのうた)<ref>{{rm|56|4|盗歌}}:六造のセリフ「六道の辻と云へば地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上、…」
'''虱の歌'''(しらみのうた)<ref>{{rm|56|4|盗歌}}:[[六造]]のセリフ「六道の辻と云へば地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上、と云ふ事だが夫れについて面白い'''虱の歌'''がある、一つ聞かしてやらうか」</ref>とは、霊界物語{{rm|56|4|盗歌}}に記されている、虱に関する一連の狂歌のこと。

[[六造]]が詠んだ歌で、全部で12首あるが、すべて『狂歌咄 巻第五』に掲載されている歌である。それを六造が作った歌のように歌っているので章題が「[[盗歌]]」になっている。

『狂歌咄』は狂歌を中心とした逸話集。江戸前期の仮名草子作者である浅井了意が書いたもので、寛文12年(1672年)に刊行された。全5巻。柿本人丸・小野小町など先人に歌われた短歌や狂歌、また、その時代の狂歌などを紹介している。曾呂利新左衛門の狂歌をまじえた逸話を巻第一の冒頭に収め、『曾呂利狂歌咄』に改題した本もある。

「盗歌」に記されている歌は、『狂歌咄』の中で「虱四季の歌」と呼ばれている歌が4首、「虱六道の歌」が6首、そしてその前後に記されている歌2首の、計12首である。

* [[ヘル]]が「ソロリソロリと新左衛門坊主の云ふやうな事を吐くぢやないか」と六造に言っているが、「ソロリソロリと新左衛門坊主」とは曾呂利新左衛門のこと。
* [[シャル]]が「十八世紀のお茶坊主が吐いた歌ぢやないか」と六造に言っているが、俳人の小林一茶(1763~1828年)が詠んだ俳句には虱を詠んだ句が多数ある。しかし俳句なので「十八世紀のお茶坊主」とは小林一茶ではないだろう。誰を指しているのかは不明。

== 参考文献 ==
* {{pid|1906668/1/270|滑稽本集}}国民文庫刊行会 編・発行、大正元年(1912年)
* 平凡社『世界大百科事典』(下のコトバンク)
* 愛善世界社版霊界物語第56巻の注記 287~288頁

== 外部リンク ==
<kb>狂歌咄</kb>
<kb>浅井了意</kb>
<kb>曾呂利新左衛門</kb>
<wp>浅井了意</wp>
<wp>曽呂利新左衛門</wp>

== 脚注 ==
<references/>

{{デフォルトソート:しらみのうた}}
[[Category:霊界物語の用語]]

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