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{{kakikake}}'''木花姫命'''(このはなひめのみこと)は、[[霊界物語]]の登場人物。'''木花咲耶姫命'''(このはなさくやひめのみこと)の「仮称」<ref>{{rm09|2|0003|総説}}の末尾:「(註)本巻において、[[国治立命]]、[[木花咲耶姫命豊国姫命]]、[[国大立命]]、[[稚桜姫命]]の「仮称」。、木花姫命とあるは、神界の命により'''仮称'''したものであります。しかし真の御神名は読んで見れば自然に判明することと思ひます」</ref>。女神の姿だけでなく、様々な人に姿を変じて登場する。
木花姫命
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== 概要 ==* 表記ゆれ:「命」「尊」「神」「大神」など尊称の種類により多数の表記がある。また「このはな」に「'''兄の花'''」という文字が当てられる場合もある。 →詳細は「[[#表記ゆれ]]」を見よ* 初出:{{rm|1|1|霊山修業}}(木花咲耶姫命)、{{rm09rm|1|31|2九山八海}}(木花姫命)* 霊界物語で「木花姫」は「木花咲耶姫」の5倍以上多く使われている。 →詳細は「[[#表記ゆれ]]」を見よ* 日本神話では「このはなさくやひめ」(当てられる漢字は多種あり)と呼ばれ、「このはなひめ」とは呼ばれない。 →「[[#日本神話における木花姫命]]」を見よ* 霊界物語以外の王仁三郎文献では「木花姫」という神名は使われていない。「木花咲耶姫」だけである。* 木花姫命は「三十三相」に身を変じて現れる。 →詳細は「[[#三十三相]]」を見よ* 木花姫命は[[天教山]](神代の富士山)の神霊である。<ref>{{rm|5|17|勢力二分}}:「国治立大神は野立彦命と変名し、木花姫の鎮まります[[天教山]]に現はれたまうた」、{{rm|6|24|富士鳴戸}}:「而て富士の山と云ふは、火を噴く山と云ふ意義なり、フジの霊反しはヒなればなり。 茲に当山の神霊たりし木花姫は、神、顕、幽の三界に出没して、三十三相に身を現じ」、他多数。</ref>** [[上田喜三郎]]が明治31年の[[高熊山修業]]の際に、木花姫命の神使・[[松岡芙蓉仙人]]に一番最初に連れて行かれた場所は、[[富士山]]と[[皆神山]]である。<ref>{{kgm|381|信濃国皆神山}}:「私は明治三十一年高熊山にて修行中、神懸りになつて、一番につれて来られたのが天教山の富士山と、この皆神山とである」</ref>* 木の花とは梅の花の意味である。一般に現代では、木の花は桜のことされているが、古代は梅の異称であり、古典に記された木の花とは梅を指している。梅は他の花に先立って咲くため「花の兄」とも呼ばれ、木の花を「兄の花(このはな)」とも書く<ref>{{rm|6|24|富士鳴戸}}:「木花とは梅の花の意なり。梅の花は花の兄と云ひ、兄をこのかみと云ふ。現代人は木の花と云へば、桜の花と思ひゐるなり。節分の夜を期して隠れたまひし、国祖国治立の大神以下の神人は、再び時節到来し、煎豆の花の咲くてふ節分の夜に、地獄の釜の蓋を開けて、再び茲に神国の長閑な御世を建てさせ玉ふ。故に梅の花は節分をもつて花の唇を開くなり。桜の花は一月後れに弥生の空にはじめて花の唇を開くを見ても、木の花とは桜の花に非ざる事を窺ひ知らるるなり」</ref> <ref><kb>花の兄</kb></ref>。[[大本神諭]]の「三千世界一度に開く梅の花」とは、木花姫命は[[顕幽神]]の三界([[三千世界]])を守護し玉い、その神徳を顕彰し玉う時節が到来したという意味である<ref>{{rm|6|24|富士鳴戸}}:「木花姫は顕、幽、神における三千世界を守護し玉ひしその神徳の、一時に顕彰したまふ時節到来したるなり。これを神諭には、 『三千世界一度に開く梅の花』 と示されあり」</ref>。* 木花姫命は、仏教の観世音菩薩(観音)であり、最勝妙如来であり、観自在天である。<ref>{{rm|6|24|富士鳴戸}}:「智仁勇の三徳を兼備して、顕幽神の三界を守らせたまふ木花姫の事を、仏者は称して観世音菩薩といひ、最勝妙如来ともいひ、観自在天ともいふ。また観世音菩薩を、西国三十三箇所に配し祭りたるも、三十三相に顕現したまふ神徳の惟神的に表示されしものにして、決して偶然にあらず」</ref>* 木花姫命は[[伊都能売]]の御魂である<ref>『[[出口王仁三郎全集]] 第一巻』「{{obc|B121801c48|第2章 伊都能売}}」:「伊都能売の御魂とは(略)神道にては、木の花姫命と称へて居る神の事である」</ref>。[[黄泉比良坂の戦い]]の後、[[神伊弉諾大神]]により、木花姫命と[[日の出神]]は[[伊豆能売神]]に任じられた。<ref>{{rm|10|26|貴の御児}}:「次に木の花姫神、日の出神をして、伊豆能売神に任じ給ひぬ」</ref>* 木花姫命は、[[五六七大神]]の一部または全部の活動をなす。<ref>{{rm|40|00036|総説仁愛の真相}}の末尾に「(註)本巻において、:[[国治立命照国別]]のセリフ「木花姫の神様も矢張り五六七大神様の一部又は全部の御活動を遊ばすのだよ。又天照大御神と顕現遊ばすこともあり、棚機姫と現はれたり、或は木花咲耶姫と現はれたり、観自在天となつたり、観世音菩薩となつたり、或は[[蚊取別]]、[[豊国姫命蚊々虎]]、[[国大立命カール]]、[[稚桜姫命丹州]]、木花姫命とあるは、神界の命により'''仮称'''したものであります。しかし真の御神名は読んで見れば自然に判明することと思ひます」と書いてある。等と現はれ給ふ事もあり、[[素盞嗚尊]]となる事もあり、神様は申すに及ばず、人間にも獣にも、虫族にも、草木にも変現して万有を済度し給ふのが五六七大神様の御真相だ」</ref>* 「木花姫」が付く神名は、第1巻から登場する。木花姫命は[[霊国天人]]である。<ref>{{rm|52|2|哀別の歌}}:「木花姫命の如きは霊的天人の部に属し給ひ、日の出神は天的天人の部類に属し給ふ神人である」</ref> <ref>{{rm|48|11|霊陽山}}:「併しながら木花姫命は霊国の命を受け、天国は云ふに及ばず、中有界、現実界及び地獄界まで神の愛を均霑せしむべき其聖職につかはせ給ひ、且神人和合の御役目に当らせ給ふを以て、仮令天国の団体にましますと雖も時々化相を以て精霊を充たし、或は直接化相して万民を教へ導き給ふのである」</ref>* 「木花咲耶姫」が付く神名は、第2巻以降でも並行して使われている。* 霊界物語以外では「木花姫」が付く神名は使われていない。木花姫命は美女の譬えとして使われる。用例:「お下り遊ばした[[棚機姫]]様か、但は天教山の木の花咲耶姫さまの御降臨か、[[松代姫]]様の御再来か」〔{{rm|31|13|姉妹教}}〕
== 霊界物語における使用回数 三十三相 == 木花姫命は人々を救済し、[[ミロクの世]]を建設するため、「三十三相(さんじゅうさんそう)」に身を変じて現れる。そのため霊界物語の中において、女神としての姿だけでなく、人間や動物、邪神など、様々な姿に変じて登場する。 →「[[#エピソード]]」を見よ 「木花姫は、神、顕、幽の三界に出没して、'''三十三相'''に身を現じ、貴賤貧富、老幼男女、禽獣虫魚とも変化し、三界の衆生を救済し、天国を地上に建設するため、天地人、和合の神と現はれたまひ」〔{{rm|6|24|富士鳴戸}}〕。 「木花姫命様は三十三相に身を現じ盗人を改心させようと思へば自分から盗人になつて、一緒に働いて見て「オイ、盗人と云ふものは随分世間の狭いものの怖ろしいものだ。斯んな詮らない事は止めて天下晴れての正業に就かうぢやないか」と云つて、盗人を改心させなさると云ふことだ。酒飲みを改心させるには、自分も一緒に酒を飲み、賭博打を改心させるには自分も賭博打ちになつて、さうして改心させるのが神様の御経綸だ」〔{{rm|21|4|砂利喰}}の[[玉治別]]のセリフ〕 「三十三相」とは、仏教の「三十二相」<ref>仏教で「三十二相」とは、仏が備えている32種類の外見的特徴のこと。<kb>三十二相</kb>、<wp>三十二相八十種好</wp></ref>や「三十三観音」<ref>仏教で、観世音菩薩(観音)は衆生を救うため33種類の姿に変じて現れる。その姿を「三十三観音」と呼ぶ。<kb>三十三観音</kb>、<wp>観音菩薩</wp></ref>から発想した造語だと思われる<ref>{{rm|6|47|仁王と観音}}:「今度は三十三相揃うた大慈大悲の観世音菩薩だ」</ref>。33は[[瑞の身魂]]を現す数字である。 「三十二相」<ref>{{rm|64b|12|開狂式}}:「三十二相又三相 具備し給へる木の花の」</ref>や「三十四相」<ref>{{rm09|15|0003|総説歌}}:「妙音菩薩の神力と 並びて尊き観自在 三十三相また四相」、{{rm09|19|0003|総説 三十三魂}}:「三十三相の木花の 咲耶の姫の三十四相 具足し玉ふ妙音菩薩」、{{rm|19|17|言霊車}}:「月照彦の肉の宮 言霊開く観自在 三十三相また四相 妙音菩薩の神力を」</ref>と表現されている場合もある。 ちなみに王仁三郎は、自分は三十六相揃っていると言っているが、これは36種類の姿に変じて現れるという意味ではなく、救世主としての36種類(あるいは33種類)の特徴を持っている、という意味である。<ref>{{kg|626|三十六相と八十八種好}}:「お釈迦さんは三十二相揃つて居られた。王仁は'''三十六相'''揃うてゐる」、{{rm|nm|9|司令公館}}:「盧占魁は(略)支那にて有名なる観相学者を呼んで来て古来伝説にある救世主の資格の有無を調べむため、日出雄の骨格や容貌や、目、口、鼻、耳等の形から胸のまはり、手足の長短等から、指の節々、指紋等に至る迄を仔細に調べさせた結果、所謂'''三十三相'''を具備した天来の救世主だと云つた観相家の説に、随喜の涙をこぼし」</ref> == 関係の深い人物 == * 木花姫命の神使・[[松岡芙蓉仙人]]は、[[上田喜三郎]]を[[高熊山]]に連れて行き、神への道へ導いた。 →「[[松岡神使]]」* [[橘姫]]([[月雪花の宣伝使]]の一人)は、木花姫命の分霊のようである。{{rm|12|17|雲の戸開}}:「吾は木の花姫の神 厳の御魂の分け霊 ハザマの国の春山彦の 貴の命や夏姫の 珍の娘と生れ逢ひ 皇大神の御為めに 此世を照らす三柱の 中の一人の橘姫よ」(木花姫命は[[厳の御魂]]?)* [[玉照姫]]や[[玉照彦]]は、木花姫命の分霊である。<ref>{{rm|18|17|玉照姫}}:[[青彦]]の歌「木花姫の分霊 咲耶の姫の再来と 仰ぐ玉照姫の神」、{{rm|20|1|武志の宮}}:「悦子の姫が守りたる 珍の宮居に木の花の 姫の命の御水火より 出でし玉照彦の神」、{{rm|20|2|赤児の誤}}:天の真浦の歌「天教山に現はれし 木花姫の分霊 玉照彦や玉照姫の 神の命の朝夕に」、他多数。</ref> →「[[玉照姫]]」「[[玉照彦]]」* [[梅子姫]]([[八人乙女]]の第四女)は木花姫命の身魂とされる。<ref>{{rm|25|14|園遊会}}:[[梅子姫]]の歌「天教山に現れませる 木の花姫の御身魂 一度に開く梅子姫」</ref> <ref>{{rm|25|15|改心の実}}:梅子姫のセリフ「妾は神素盞嗚大神の生みの子と生れ、木の花姫の生宮として」</ref> →「[[梅子姫]]」* [[第64巻]]で[[菖蒲のお花]]が木花姫命の生宮と自称している。自称であって、事実ではない。<ref>{{rm|64b|14|花曇}}:「妾こそはシオンの娘、木花咲耶姫命の精霊を宿した大救世主、あやめのお花が肉宮で厶るぞや」</ref> →「[[菖蒲のお花]]」 == 主なエピソード == 木花姫命本人が登場する場合と、他の姿に化身して(三十三相に身を変じて)登場する場合(後に正体を現す時もある)の二つに分けて解説する。 === 本人が登場する主なエピソード === # {{rm|1|32|三個の宝珠}}:木花姫命は[[大八洲彦命]]に[[真澄の珠]]を授けた。# {{rm|2|4|真澄の神鏡}}:[[安泰山]]の山頂の木花姫命の宮で、[[大足彦]]に神示を与えた。また、「[[国の真澄の鏡]]」を与えた<ref>{{rm|2|7|天地の合せ鏡}}:「さきに木花姫命より大足彦に賜はりしは国の真澄の鏡である」</ref>。# {{rm|2|7|天地の合せ鏡}}:[[稚桜姫命]]・[[大八洲彦命]]・[[真澄姫]]・木花姫命はそれぞれ[[金竜]]・[[銀竜]]・[[金剛]]・[[剱破の竜馬]]に跨がり、[[新高山]]に下った。[[地の高天原]]に帰還しようとした時、魔軍が現れたため、木花姫命は「[[天の真澄の鏡]]」で照らすと魔軍は逃げて行った。# {{rm|5|24|天の浮橋}}~{{rms|5|26|}}:木花姫命は[[天教山]]に[[大八洲彦命]]らの神人を集め、[[天眼鏡]]と[[被面布]]を授け、[[野立彦命]]の神教を宣伝する[[宣伝使]]([[言触神]])に任じ、「地上の世界を救済せれよ」と宣示した。# {{rm|7|9|弱腰男}}:木花姫命は天教山の[[青木ケ原]]の木の花姫宮で、[[日の出神]]に、邪神を言向け和すために[[常世の国]]への出発を命じた(これが「[[黄泉比良坂の戦い]]」へと繋がる)。# {{rm|10|25|木花開}}:[[伊邪那美大神]]・木花姫命・[[日の出神]]は、[[黄泉比良坂の戦い]]に勝って天教山に凱旋し、それぞれ歌を歌った。# {{rm|10|26|貴の御児}}:[[神伊弉諾大神]]は、木花姫命と[[日の出神]]を、[[伊都能売神]]に任じた。# {{rm|23|8|縺れ髪}}:[[熊野の滝]]で、[[木山彦]]夫婦・[[常楠]]夫婦と、生き別れた子供たち([[秋彦]]・[[駒彦]]・[[虻公]]・[[蜂公]])が再会した。そこへ木花姫命が現れ、汝らの信仰の力によってその罪を赦され親子の対面を為すことを得た、と告げた。# {{rm|26|14|大変歌}}・{{rms|26|15|諭詩の歌}}:[[竹生島]]神社の社殿の下にある玉<ref>{{rm|25|18|玉の所在}}で、[[国依別]]の偽神懸かりで、玉があると教えられた。ウソなので実際には無い。</ref>を探しに来た[[高姫]]・[[黒姫]]・[[高山彦]]の3人に対し、[[亀彦]]が声色を使い、自分は木花姫だ、ここに玉は無い、早く[[綾の聖地]]に帰れ、と諭す〔第14章〕。3人は舟に乗って竹生島から帰る途中、本物の木花姫命が現れて、3人の執着心を戒めた〔第15章〕。# {{rm|27|10|太平柿}}:[[若彦]]と[[常楠]]は、[[熊野の滝]]で禊をしていると、木花姫命が現れて、[[琉球]]へ行って[[竜神の珠]]を受け取り、綾の聖地に奉れ、と命じられた。<ref>{{rm|27|18|神格化}}の常楠の回顧歌でも、そのエピソードが歌われている。</ref># {{rm|27|14|草枕}}・{{rms|27|15|情意投合}}:[[照子姫]]と[[清子姫]]は、[[高熊山]]の巌窟で三週間の修業をなし、木花姫命から神教を授かった。(その後2人は[[琉球]]へ向かった)# {{rm|54|21|鼻向}}:[[ビクトル山]]の神殿で、[[竜彦]]に木花姫命が神懸かり、[[猪倉山]]に行って[[道晴別]]を救えと、[[治国別]]に神勅を下した。# {{rm|65|24|危母玉}}:[[虎熊山]]が爆発した時、[[初稚姫]]に木花姫命の託宣が下り、[[八大竜王]]の一人([[マナスイン竜王]])が[[橄欖山]]を奪いに現れると教えた。 === 化身して登場する主なエピソード === # 第8~10巻:'''蚊々虎'''(かがとら)(後に珍山彦と改名<ref>{{rm|8|37|珍山彦}}で蚊々虎から珍山彦に名を変える。</ref>)<ref>{{rm09|8|0002|凡例}}:「蚊々虎(後に珍山彦)といふ木花姫命の化身が面白可笑しく、誠の道を説き諭す実況が」</ref> <ref>{{rm|30|4|懐旧の歌}}:石熊のセリフ「松竹梅の宣伝使が始めて宣伝の初陣に此処を、蚊々虎と云ふ天教山の木の花姫の神様の化神に導かれて」</ref> <ref>{{rm|31|14|樹下の宿}}:「其昔淤縢山津見司が、木の花咲耶姫の化身なる蚊々虎と通過したる」</ref> <ref>{{rm|41|14|慈訓}}:竹野姫のセリフ「木花姫命様の化身なる珍山彦の神に導かれ」</ref>:元々は[[大自在天大国彦]]の家来であり<ref>{{rm|8|13|修羅場}}:「この蚊々虎さまは勿体なくも大国彦の一の家来の醜国別の家来の、そのまた家来のその家来(略)蚊々虎さまとは俺のことだ」</ref>、[[常世会議]]に出席している<ref>{{rm|4|1|常世会議}}:「大自在天大国彦側よりは(略)蚊々虎」</ref>。[[ヒルの都]]で改心して、[[淤縢山津見]]の伴となり、[[ウヅの都]]の[[正鹿山津見]]の館まで行く。[[第9巻]]では[[松竹梅]]の三姉妹を率いて[[常世の国]]へ向かい、3人に宣伝使としての実地の教訓を施す<ref>{{rm|9|14|闇の谷底}}:[[珍山彦]]のセリフ「これから姉妹三人は、この珍山彦が及ばずながら実地の教訓を施して上げますから」</ref>。 →詳細は「[[珍山彦]]」を見よ# 第9巻:'''大蛇彦'''(おろちひこ):3回、登場シーンがある。(1) [[テルの港]]に着いた[[三笠丸]]の船内で、[[松竹梅]]の三姉妹の前に大蛇彦が現れ、[[ウヅの都]]へ案内する。到着すると姿を消してしまった<ref>{{rm|9|8|再生の思}}</ref> <ref>{{rm|9|18|初陣}}:「木の花姫のみかへるの 神と現れます大蛇彦」</ref>。(2) [[テルの国]]から[[ヒルの国]]へ向かう[[アタル丸]]の船中で、[[熊公]]に大蛇彦が神懸かり、[[虎公]]に説教する<ref>{{rm|9|19|悔悟の涙}}</ref>。(3) [[高照山]]の岩窟の神として大蛇彦の声が聞こえ、[[志芸山津見]]らに説教する<ref>{{rm|9|24|玉川の滝}}:「八岐大蛇とこの方の申したのは偽りだ。まことは木の花姫の御心を以て、汝を済度せむために、この巌窟に待ち受けゐたる大蛇彦命ぢや。三笠丸の船中のことを覚えて居るか」</ref> <ref>{{rm|9|26|玉川の滝}}:「堅磐常磐の巌窟に 神の使の大蛇彦 木の花姫の分霊」</ref>。 →詳細は「[[大蛇彦]]」を見よ# {{rm|13|19|馳走の幕}}・{{rms|13|21|本霊}}:'''臥竜姫'''(がりょうひめ):[[フル野ケ原]]の[[醜の岩窟]]の中の臥竜姫の館で、[[蟒の野呂公]]の妻と名乗る美人(臥竜姫)が、ここは醜の岩窟の中心点で、木花咲耶姫命の経綸の聖場であり、[[高照姫神]]が鎮まる岩窟第一の御舎だと、[[半ダース宣伝使]]たちに話す〔第19章〕。半ダース宣伝使たちは先に進むが、そこへ大火光が落下して爆発し、先ほどの女神(臥竜姫)が現れた。その女神は、汝ら([[岩彦]]以外)の身魂の曇りは晴れた、これより[[フサの都]]に向かえ、自分は木花姫命の[[和魂]]である、と語り、姿を消した〔第21章〕。 →詳細は「[[臥竜姫]]」を見よ# {{rm|15|13|神女出現}}・{{rms|15|14|奇の岩窟}}・{{rms|15|15|山の神}}:'''高国別の前に現れた女と男''':[[西蔵]]の[[ラサフの都]]で、[[高国別]]([[活津彦根神]])は、一人の麗しい女<ref>{{rm|15|13|神女出現}}:「終には唯一人の麗しき女を残して」</ref>に、自分の正体を審神してごらん、それが分からぬようでは、この地底の岩窟の探険は出来ない、と試される。最後にようやく高国別は、彼女が木花姫命だと気づくと<ref>{{rm|15|14|奇の岩窟}}:「貴神は天教山に坐します木花姫の命様」</ref> <ref>{{rm|15|13|神女出現}}:「妾はあの天教………否々やつぱり化物の女で御座います」と少しだけ正体を明かしている。</ref>、女神の姿は消え失せた。そこへ一人の男が現れ、大事変が起きたからあなたを呼んで来るように[[素尊]]に頼まれた、と告げる。地底の岩窟からは救いを求める大勢の人の阿鼻叫喚の声が聞こえて来る。高国別は忠と仁の板挟みとなり、どちらに行くか決心がつかず、両刃の剣で自決しようとする。そこへ再び木花姫命が現れて両刃の剣をもぎ取った。汝の真心を試すため、男に身を変じて現れたのだという。素尊は神力があるので心配する必要はない、早く地底の岩窟へ入り数多の人々を救え、と命じると再び姿を消した。(ここで木花姫命は、最初は女になって現れ、次に男になって現れた)〔ここまで第13~14章〕 高国別は地底の岩窟に降りるが、そこで気絶してしまい、天国のようなところへ行く。そこで[[愛子姫]]([[八人乙女]]の長女)と結婚することになる。木花姫命が現れて、未だ現界でやるべきことがあるので現界へ帰れ、と言うと姿を隠した〔第15章〕。 →詳細は「[[高国別]]」を見よ# [[第7巻]]・[[第12巻]]:'''蚊取別'''(かとりわけ)<ref>{{rm|35|16|浮島の花}}:[[玉治別]]の歌「神素盞嗚大御神 木の花咲耶姫神 其生霊と現れませる 蚊取の別の宣伝使」</ref>:元々は[[大自在天大国彦]]の部下であり、[[常世会議]]に出席している<ref>{{rm|4|13|再転再落}}:「大自在天の部下なる蚊取別は」</ref>。[[大洪水]]後は[[ウラル教]]の宣伝使となり、[[イホの都]]で[[日の出神]]一行に遭遇し、改心して[[三五教]]の宣伝使となる。[[祝姫]]に熱烈に求婚して、結婚を遂げる〔第7巻〕。第12巻で、祝姫に離縁を申し渡すが、実は蚊取別の正体は木花姫命だったことが明かされる。大洪水前に登場する蚊取別は大自在天の部下の邪神であり、大洪水後の第7巻・第12巻に登場する蚊取別は、木花姫命が仮に蚊取別の姿となって現れた化身である。 →詳細は「[[蚊取別]]」を見よ# {{rm|24|16|慈愛の涙}}:[[竜宮島]]の[[諏訪の湖]]の畔で、[[初稚姫]]・[[玉能姫]]ら5人の宣伝使を殴りつけた'''15人の悪漢'''は、木花姫命の化身であった<ref>{{rm|24|16|慈愛の涙}}:[[初稚姫]]のセリフ「あの方は天教山に現はれ給ひし、木花咲耶姫の御化身で御座いましたよ」</ref>。その直後に、'''病気で全身が膿んだ男'''が登場して、初稚姫と玉能姫に膿汁を吸ってもらう。この男も木花姫命の化身だと思われる(ただし明記されてはいない)。# {{rm|25|8|奇の巌窟}}:[[竜宮島]]の[[玉野ケ原]]の岩窟で、長い白い毛の'''巨大な狒々'''が、[[清公]]ら5人に、霧や炎や滝水を吹きかける。この大狒々は木花姫命の化身だった。<ref>{{rm|25|9|信仰の実}}:「木の花姫の御化身 巨大の狒々に村肝の 心の玉を洗はれて」</ref># {{rm|28|4|淡渓の流}}:[[台湾島]]の[[真道彦命]]は木花姫命の化身に救われた。<ref>{{rm|28|4|淡渓の流}}:「[[真道彦命]]は[[ホーロケース]]の軍勢に包囲攻撃され(略)アワヤ亡びむとする時しもあれ、木花姫の化身に救はれ」</ref># {{rm|29|11|日出姫}}:'''日の出姫'''(ひのでひめ):[[ウヅの国]]の[[櫟ケ原]]の白楊樹の所で、[[高姫]]の前に[[日の出姫]]という女神が現れ、高姫に訓戒を与えた。<ref>{{rm|29|13|愛流川}}:「天教山の木の花姫の 神の命の隠し御名 日の出姫の訓戒に」、{{rm|29|15|ヨブの入信}}:常彦の歌「木の花姫の化身なる 日の出姫の深遠な 神示を受けて改心し」、{{rm|29|16|波の響}}:春彦の歌「高姫さまもどうしてか 櫟ケ原の真中で 天教山に現れませる 木の花姫の御化身 日の出姫の訓戒に 心の底から改心し」、他多数あり。</ref> →詳細は「[[日の出姫]]」を見よ# {{rm|29|13|愛流川}}:[[ウヅの国]]の[[櫟ケ原]]で、病気で'''全身膿んでいる爺'''が、[[高姫]]・[[常彦]]・[[春彦]]に膿汁を吸ってもらう。この爺は木花姫命の化身だった。<ref>{{rm|29|13|愛流川}}:「爺イは『ウン』と云つて撥ね起来た。見れば不思議や、紫摩黄金の肌を現はしたる妙齢の美人となり、(略)我れこそは天教山に鎮まる木の花姫命の化身なるぞ」</ref># [[第30巻]]・[[第32巻]]・[[第33巻]]:'''カール'''<ref>{{rm|33|12|袂別}}:[[末子姫]]の歌「木の花の神の命の分霊 カールの司いとなつかしき哉」、{{rm|40|6|仁愛の真相}}:[[照国別]]のセリフ「木花姫の神様も(略)或は[[蚊取別]]、[[蚊々虎]]、[[カール]]、[[丹州]]等と現はれ給ふ事もあり」</ref>:[[ウヅの都]]の[[松若彦]]に仕える[[三五教]]の宣伝使<ref>{{rm|30|2|乾の滝}}:[[カール]]のセリフ「私は実の所は珍の都の松若彦様に仕へて居ります三五教のプロパガンデイースト(宣伝使)で御座います」</ref>。[[第30巻]]では、[[高砂島]]に漂着した[[末子姫]]・[[捨子姫]]を、[[テルの国]][[ハラの港]]から、[[ウヅの都]]まで案内する。[[第32巻]]では、[[正純彦]]・[[石熊]]・[[春公]]と共に[[アマゾン]]の神業へ向かう。[[第33巻]]では[[言依別命]]と共に、[[神素盞嗚大神]]に従って[[ウヅの都]]から[[フサの国]][[イソの館]]へと帰って行った。 →詳細は「[[カール]]」を見よ# {{rm|34|16|楽天主義}}・{{rms|34|19|生命の親}}:'''3尺ほどの童子8人'''<ref>{{rm|34|16|楽天主義}}:[[芳公]]のセリフ「天教山の木花咲耶姫様が童子と顕現して御注意下さつたのだらうよ」</ref> <ref>{{rm|34|19|生命の親}}:[[黒姫]]のセリフ「木花咲耶姫様の御化身が現はれて、岩を取除けて下さいました」</ref>:[[黒姫]]一行は[[火の国]]の都へ向かっていた。黒姫だけが先に行ってしまい、お伴の[[房公]]・[[芳公]]はその後を追う。身長が3尺(約91cm)ほどの童子8人<ref>人数は{{rm|34|16|楽天主義}}には「童子七八人」と大ざっぱに書いてあるが、{{rm|34|19|生命の親||a227}}に「八人の童子」と正確な人数が書いてある。</ref>が現れ、2人を茶化すような歌を歌うと消えてしまった〔第16章〕。一方、黒姫の前にも8人の童子が現れ、歌を歌い、黒姫を、[[お愛]]・[[孫公]]・[[兼公]]の3人が埋められた塚<ref>{{rm|34|18|三人塚}}で、[[大蛇の三公]]一味によって生き埋めにされた。</ref>の方へ誘導する。8人の童子は、塚の上に置かれた巨大な石を取りのけると、姿を消してしまった〔第19章〕。# {{rm|35|5|案外}}:[[お愛]]ら3人を救出した[[高姫]]たち一行が[[大蛇の三公]]の館へ乗り込む前夜に、三公の夢の中に「木花姫の御化身」<ref>「化身」と書いてあるが、何か他の姿に変化したようには記されてない。</ref>が現れ、三公に改心を促した。<ref>{{rm|35|5|案外}}:三公の歌「木花姫の御化身 言葉静に宣らすやう お愛お梅を初めとし 二人の男は三五の 神の司の黒姫に 救ひ出されて明日の日は 必ず此処に来るべし 汝は今より身を清め 心の駒を立て直し 誠一つの三五の 道にかへりて今迄の 悪しき行ひ立て直し 世人の鑑となれよかし」</ref> <ref>{{rm|35|6|歌の徳}}:徳公の歌「大蛇の三公と云ふ人は 本当に腹の悪い人 今の御歌で伺へば 夜前の中に木花の 姫の命の御化身に 天地の道理を聞かされて」</ref># {{rm|40|7|文珠}}:'''杢助'''(もくすけ)<ref>{{rm|40|7|文珠}}:「今杢助と現はれたのは、其実は五六七大神の命に依り、木花姫命が仮りに杢助の姿を現はし、[[岩彦]]の危難を救はれたのである」</ref> <ref>{{rm|43|5|感謝歌}}:[[玉国別]]の歌「三千世界の梅の花 一度に開く木の花の 咲耶の姫の御守護 杢助司と現はれて 獅子の背中に跨りつ 伊猛り狂ふ猿の群」</ref> <ref>{{rm|43|12|双遇}}:「見れば巨大なる獅子に時置師神が跨つて居る。玉国別はこれを見て思はず知らず両手を合せ、 『木花咲耶姫命様、有り難う厶います』」</ref>:[[クルスの森]]で、照国別一行([[照国別]]・[[照公]]・[[梅公]]・[[岩彦]])は、バラモン軍の[[片彦]]の一隊に襲撃された。岩彦は逃げる敵を追い駆けるが、逆襲され、重傷を負う。その時どこからともなく唐獅子の大群が現れた。巨大な獅子に跨がった大男から強烈な光が発射され、バラモン軍は逃げて行った。その男は[[杢助]]([[時置師神]])であった。杢助は大きな唐獅子を岩彦に与え、[[黄金姫]]・[[清照姫]]の遭難を救えと命じると、姿を消した。杢助の正体は、実は[[五六七大神]]の命により、木花姫命が仮に杢助の姿となって現れたのだった。 →詳細は「[[杢助]]」を見よ# {{rm|47|14|天開の花}}・{{rms|47|16|霊丹}}:[[第三天国]]を巡覧する[[治国別]]・[[竜公]]の前に、'''病で体を膿んだ男'''が現れ、足の裏の膿を吸い取ってくれと頼む。その男は木花姫命の化身であり、治国別を試したのだった。木花姫命は2人を第二天国へ案内する。2人は第二天国の入口で倒れてしまった。木花姫命は[[霊丹]]を与えると、2人は蘇生した。木花姫命は、治国別が肝心な宣伝使としての[[如意宝珠]]を落としてしまったため息が絶えそうになったのだと諭した。この如意宝珠とは何か? 竜公が、[[善言美詞]]の[[言霊]]だと気づいた。木花姫命は、[[天津祝詞]]の言霊を奏上しながら[[第二天国]]を巡りなさいと教えると、姿を消した。<ref>{{rm|47|14|天開の花}}:「妾は天教山の木花姫で厶るぞや」</ref># {{rm|47|19|化相神}}~{{rm|48|16|途上の変}}:'''五三公'''(いそこう)([[言霊別命]])<ref>{{rm|47|19|化相神}}:[[治国別]]のセリフ「これはこれは木花姫命様、よくもマア私如き者の徒弟となり、化相の術を以て今迄此愚鈍な治国別をよくもお導き下さいました」、[[五三公]]のセリフ「私は月の大神の御側に仕へまつる[[言霊別命]]で厶います。此度大神の命に依り、地上に降り、五三公の精霊を充たし神国成就の為に、貴方と共に活動をしてゐた者で厶います。夫れ故私と五三公とは全く別個の人間です」</ref> <ref>{{rm|48|16|途上の変}}:「吾は言霊別の神 天教山に現はれし 木花姫の生魂 此処に二神は相議り 心も清き精霊を 充して五三公の体に入り」</ref> <ref>{{rm|45|16|雨露月}}:[[万公]]の歌「俺も今迄五三公を あれ程偉い人物と 夢にも思うて居なかつた 天教山に現れませる 木の花姫の御化身か 何処とはなしに違つてる 五三公さまの寝姿を 一寸覗ひ眺むれば 何とも知れぬ霊光が 周囲を包んでゐた様だ」</ref>:[[第二天国]]を巡覧する[[治国別]]の前に、弟子の[[五三公]]そっくりの男が現れた。その正体は[[言霊別命]]であった。現界では、言霊別命は五三公の精霊を充たして活動していたので、面貌までよく似ていたのだった。それと同時に、木花姫命も五三公の肉体入って活動していたのだった。 →詳細は「[[五三公]]」を見よ# {{rm|63|17|峠の涙}}~{{rms|63|18|夜の旅}}:'''ブラヷーダ姫と2人の杣人'''<ref>{{rm|63|18|夜の旅}}:「[[伊太彦]]は漸うにして頭を擡げ見れば摩訶不思議、[[ブラヷーダ姫]]も杣人の影もなく、三人の女神が儼然として吾前に立つて居る。扨てはブラヷーダと見せかけ木花咲耶姫の吾前に現はれたまひしか、あら有難や辱なやと思はず知らず合掌した」</ref> <ref>{{rm|65|5|独許貧}}:[[伊太彦]]の歌「[[ハルセイ山]]をスタスタと 登りつめたる折もあれ 木花姫の御化身に 吾魂を試されて ここに悔悟の花開き」</ref>:[[ハルセイ山]]を一人で登る[[伊太彦]]の後を、妻の[[ブラヷーダ姫]]が追って来た。2人の杣人に担がれて半死半生の状態だ。ブラヷーダ姫は死の間際に、伊太彦に握手を求めるが、神の使命を帯びて旅をしているため、伊太彦は握手を拒否する。ブラヷーダ姫と2人の杣人は3人の女神に変わった。木花姫命が伊太彦を試すために現れたのだった。(伊太彦にはそれ以前、[[スダルマ山]]の麓で神懸かりした時(第3章<ref>{{rm|63|3|伊猛彦}}:[[玉国別]]のセリフ「伊太彦さまは本当に偉いですよ。最前から彼んな事を云つてゐましたが神界の御経綸によつて神懸になつてゐたのです」</ref>)から木花姫命が守護していた<ref>{{rm|63|5|宿縁}}:「伊太彦は[[スダルマ山]]の麓に於て暫らく神懸状態となつてより俄に若々しくなり、体の相好から顔の色迄玉の如く美しくなつて了つた。これは木花姫命の御霊が伊太彦に一つの使命を果さすべく、それに就いては大変な大事業であるから御守護になつたからである」</ref>)# {{rm|63|20|道の苦}}~{{rms|63|21|神判}}:'''デビス姫'''<ref>{{rm|63|21|神判}}:「今迄[[デビス姫]]と見えしは容色端麗なる一柱の女神であつた。女神は言葉静かに両人に向ひ、 女神『妾こそは天教山に鎮まる木花咲耶姫命であるぞよ。汝[[三千彦]]、[[ブラヷーダ]]の両人、[[ハルセイ山]]の悪魔に良心を攪乱され、今や大罪を犯さむとせし所、汝等の罪を救ふべくデビス姫と化相して、汝の迷夢を覚まし与へしぞ」</ref> <ref>{{rm|65|16|泥足坊}}:「詫ぶればデビスに非ずして 木花姫の御化身 尊き神の御試しに 会ひし二人の胸の裡」</ref> <ref>{{rm|65|17|山颪}}:[[ブラヷーダ姫]]の歌「木花姫の御化身 デビスの姫と現はれて 深き教を宣り給ひ ここに二人は夢覚めて」</ref>:[[ハルセイ山]]を[[ブラヷーダ姫]]は一人で登っていたが、猛獣の声が聞こえて来たため、恐くて道端に泣き伏してしまう。その後を登って来た[[三千彦]]が、ブラヷーダ姫を見つけた。ブラヷーダ姫は、三千彦に自分と一緒に行ってくれるよう頼む。ブラヷーダ姫には夫([[伊太彦]])が、三千彦には妻([[デビス姫]])がいるが、2人は恋愛感情が生じてしまう。そこへ[[デビス姫]]が現れ三千彦の浮気心を責め立てる。デビス姫は女神と化した。木花姫命が2人の迷夢を覚まさすために現れたのだった。 === その他のエピソード === * {{rm|8|16|霊縛}}:[[蚊々虎]]に神懸った[[国照姫]]([[木常姫]]の再来)が、前非を悔いて、木花姫命に見出され、[[ウラル彦]]と共に発根と改心をして、今は誠の神と成り、[[アーメニヤ]]で三五教の宣伝使になったと語っている。しかしその正体は[[八衢彦]](八岐大蛇の眷属)で、国照姫が改心したと詐ったのである<ref>{{rm|8|16|霊縛}}:「妾は前非を悔い木花姫の神に見出され、アーメニヤの野に神都を開くウラル彦と共に、発根と改心を致して今は尊き誠の神と成り、アーメニヤの野に三五教を開き神政を樹立し、埴安彦命の教を天下に布くものである」、「妾はヤヽ八岐の大蛇の眷属、八衢彦である。この巴留の国は妾らが隠れ場処、いま汝に来られては吾々仲間の一大事だから、国照姫が改心したと詐つて、汝をこの嶋よりボツ返す企みであつた」</ref>。* {{rm|9|8|再生の思}}:[[大蛇彦]](木花姫命の化身)の歌の中で、[[正鹿山津見]]([[桃上彦]])が[[巴留の都]]に向かう途中、[[鷹取別]]の部下に襲われ、木花姫命に救われたことが歌われている。* {{rm|18|12|大当違}}・{{rms|18|12|大当違}}:[[於与岐]]の[[豊彦]]の家で、[[ウラナイ教]]の[[富彦]]に木花咲耶姫命が神懸り神勅を下すが、これは偽の神懸かりである〔第12章〕。3人は[[金峰山]]([[弥仙山]])の山頂の[[弥仙神社]]で「木花姫の命の筆先」と称したインチキの神示を木に彫った〔第13章〕。* {{rm|19|1|高熊山}}:[[上田喜三郎]]が[[松岡神使]]によって初めて[[高熊山]]に連れて行かれた時、[[小幡大明神]]が現れ、「三十五年の昔<ref>明治31年(1898年)旧2月9日(新3月1日)の満35年前は、文久3年(1863年)旧2月9日(新3月27日)に、数えで35年前は、文久4年=元治元年(1864年)になる。元治元年7月19日に起きた「禁門の変」と関係している可能性がある。[[出口恒]]著『[[誰も知らなかった日本史]]』を参照。</ref>より、木の花姫と語らひて、汝が御霊を拝領し、我が氏の子として生れ出でしめたり」と語っている。* {{rm|34|11|富士咲}}:[[黒姫]]は若い時に男児を産んだが、背中の真ん中に富士山のような形の白い痣があったので、富士山の木花咲耶姫命の生まれ変わりかも知れないと思って「[[富士咲]]」という名を付けた。守り袋に「木花咲耶姫」の御神号と「富士咲」の名を入れた。<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}にも富士咲の名の由来が書いてある。</ref> == 大本神諭・伊都能売神諭 ==三代・[[出口直日]]が木花咲耶姫の身魂とされる。 * {{os|175|明治36年旧5月19日}}:「三代の木花咲耶姫殿も揃うて元伊勢へ御礼参拝が出来て」* {{os|155|大正7年旧10月29日}}:「出口直の御魂は木花咲耶姫殿の宿りた身魂の三代直霊に憑りて」 [[彦火々出見命]]が木花咲耶姫と共に活動するとされる。霊界物語には彦火々出見命は登場しない。<ref>彦火々出見命は日本神話では、天孫ニニギの二番目の子で、山幸・ホオリのことである。また、神武天皇の諡でもある。<kb>彦火火出見尊</kb>、<wp>ホオリ</wp>、<wp>神武天皇</wp></ref>* {{is|30|大正8年4月13日}}:「木花咲耶姫命の御魂は日出乃神と現はれて立派な神代を建る御役なり、彦火々出見命は木花咲耶姫命に引添ふて日出の神の御手伝を成さるので在るぞよ」 == 弥仙山 == 綾部の[[弥仙山]]の山頂に、木花咲耶姫命が祭られている。[[大本]]と由縁の深い山である。<ref>{{os|176|明治36年旧1月30日}}:「於与岐は因縁の在る所、清らかな弥仙山と言ふ結構な御山の在る所、御山の頂上に木花咲耶姫殿、中の御宮が彦火々出見命殿、下の御宮が三十八社なり、今度は頂宮の木花咲耶姫殿が世に出ておいでる神サンと、世に落ちて居りた神との和合を為せる御役を、神界から仰せ付けが在りたのじゃぞよ」</ref> <ref>{{rm|18|1|春野の旅}}:「木の花姫の御分霊の祀られてある弥仙のお山」</ref> <ref>{{rm|38|2|吉崎仙人}}:「大本に因縁深き木花咲耶姫命を斎られたる弥仙山の」</ref> →「[[弥仙山]]」を見よ == 表記ゆれ ==霊界物語における木花姫命の表記の種類と使用回数を以下に示す。
「木花姫」は「木花咲耶姫」の5倍以上使われている。
'''木花咲耶姫系''' 計48回
内訳は* 木花咲耶姫 41回 そのうち木花咲耶姫 41回
** 木花咲耶姫命 15回
** 木花咲耶姫尊 0回
'''木花姫系''' 計274回
内訳は* 木花姫 182回 そのうち木花姫 182回** 木花姫命 56回木花姫命 56回 (これを項目名とする)
** 木花姫尊 0回
** 木花姫神 4回
** 木花姫大神 2回
** 木花姫の 85回
* 木の花姫 91回 そのうち木の花姫 91回
** 木の花姫命 4回
** 木の花姫尊 0回
** 木の花姫の 64回
* 木之花姫 1回
'''その他'''
* 木の花の 55回
* 木花の 8回
* 兄の花 7回
== 日本神話における木花姫命 ==
日本神話では「このはなひめ」ではなく「このはなさくやびめ」と呼ばれる。
漢字表記は「木花之佐久夜毘売」(古事記)、「木花開耶姫」(日本書紀)。これは別名であり、本名は「神阿多都比売(かむあたつひめ)」(古事記)、「神吾田鹿葦津姫(かむあたかあしつひめ)」(日本書紀)。
以下、本項目では「木花之佐久夜毘売」と表記する。
父は「おおやまつみのかみ」で、漢字表記は「大山津見神」(古事記)、「大山祇神」(日本書紀)。
姉は「いわながひめ」で、漢字表記は「石長比売」(古事記)、「磐長姫」(日本書紀)。
木花之佐久夜毘売は天孫・邇邇芸命の妻である。
邇邇芸命の求婚に対して、父・大山津見神は姉の石長比売と共に木花之佐久夜毘売を差し出した。しかし邇邇芸命は、容姿の美しい木花之佐久夜毘売とだけ結婚し、醜い石長比売は返した。
霊界物語には、これと類似したエピソードは登場しない。
* 霊界物語には木花姫命の父や姉は登場しない。
* 霊界物語にも「磐長姫」という名の人物が登場するが、木花姫命の姉ではない。全く無関係であり、長白山の八頭神・磐長彦の妻である。「その性質獰猛邪悪にして、かつ嫉妬心の深き女性なりき」<ref>{{rm|3|13|嫉妬の報}}</ref>と記されており、容姿というより心の醜い女性として描かれている。 →「[[磐長姫]]」
* 霊界物語の木花姫命には兄弟姉妹はいない。
* 霊界物語にも「大山祇神」が登場するが、名前が記されているだけであり、あまり重要ではない。 →「[[大山祇神]]」
=== 富士山 ===
木花之佐久夜毘売命は全国に1300余社あると言われる浅間神社で主祭神として祭られているが、その総本宮は、富士山本宮浅間大社である。
富士信仰の中心となる浅間大神は、木花之佐久夜毘売だとされる。霊界物語でも木花姫命は天教山(神代の富士山)の神霊である。
* [http://www.fuji-hongu.or.jp/sengen/history/index.html 富士山本宮浅間大社の公式サイト内にある「御由緒」]
* <kb>木花開耶姫</kb>
* <wp>コノハナノサクヤビメ</wp>
* <kbwp>浅間神社</kbwp>
* <wp>富士信仰</wp>
== 脚注 ==
<references/>
== 関連項目 ==
* [[コノハナザクラ]]
* [[木の花]](機関誌)
* [[木の花帯]]
* [[木の花社]]
* [[彦火々出見命]]:大本神諭で彦火々出見命は木花咲耶姫命と共に活動するとされる。
{{デフォルトソート:このはなひめのみこと}}
[[Category:霊界物語の人物]]