濡衣(ぬれぎぬ)は、霊界物語第2巻第43章#の章題。

言霊別命が力と頼む花森彦は、侍者の唐子姫に心を奪われ、壇山に駆け落ちしてしまった。唐子姫は常世姫の部下であり、花森彦を竜宮城から出すために仕組んだのだった。花森彦の妻・桜木姫は夫が不倫していなくなったことに驚き、怒り、発狂してしまった。桜木姫は言霊別命を花森彦だと錯誤して「わが夫」と呼ぶ。それを竜宮城の神司たちは、言霊別命が桜木姫と不倫しているのだと誤解してしまう。常世姫は「言霊別命が桜木姫と不倫していることを花森彦は知って、花森彦は唐子姫と竜宮城を出て行ったのだ」とウソをデッチ上げて言霊別命に濡れ衣を着せた。