治国別の天国巡覧

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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治国別の天国巡覧(はるくにわけのてんごくじゅんらん)とは、霊界物語第47~48巻に登場するエピソード。三五教宣伝使治国別が弟子の竜公を伴い天国を巡覧する。霊界物語の中で最も多く天界の実相が説明されている箇所である。

概要

  • 「治国別の天国巡覧」という言葉そのものが霊界物語で使われているわけではなく、そのエピソードを言い表すための便宜的な呼び方である。
  • 実際には天国だけではなく、霊国も含めた天界を巡覧する。
  • 「天国巡覧」は第47巻第3篇の篇題である。また第47~48巻の本文中の随所に「巡覧」という言葉が使われている。
  • 「巡覧」の一般的意味は「めぐり見ること」〔広辞苑〕である。
  • 第15巻第19~21章で言依別命一行が天国を旅するが、そこでは「巡覧」とは呼ばれておらず、「神界旅行」という表現が使われている。

主なエピソード

治国別竜公を伴い、バラモン軍の陣営がある浮木の森を訪れる。ランチ将軍片彦将軍は治国別と竜公をうまく騙して、落とし穴に落としてしまった。二人は気絶して、天界を旅する。最初は八衢中有界)を彷徨うが、言依別命が現れて、二人を天国へ案内する。

一方、ランチ・片彦将軍らは、物見やぐらの上から川に転落して気絶し、八衢を旅行する。八衢の関所には、さまざまな人(死んだ人の精霊)がやって来て、赤・白の守衛から取り調べを受ける。

現界に帰って来た治国別らは、ランチ将軍らを川から救い出した。

→詳細は「第47巻」「第48巻」を見よ

構成

第47~48巻全体に渡って天界が舞台になるわけではない。次のように、現界中有界のシーンと天界でのシーンが混じっている。

【第47巻】

【第48巻】

  • 第1~6章…現界
  • 第7~9章…中有界
  • 第10~14章…天界(第二天国第一天国霊国
  • 第15~20章…現界(第15章と第17章だけは中有界)

中有界のシーンは「幽冥旅行」[1]とか「八衢旅行」[2]などと呼ばれている。

脚注

  1. 第48巻第17章#:「是よりランチ将軍を初め幽冥旅行の面々は心の底より前非を悔い」
  2. 第48巻第15章#治国別のセリフ「私も暫く魂が肉体を放れ、八衢旅行をやつて来ました」