比丘

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
比丘尼から転送)

比丘(びく)は、

(1) 霊界物語において、宣伝使と俗人との中間的な地位を指す用語。

(2) 霊界物語第55巻第22章#の章題。──治道居士ら4人の修験者は、ビクの国刹帝利の依頼によって玉の宮の守護役となり、剃髪して三五教を四方に宣伝するようになった。頭髪を剃り落として教えの宣伝に各地を回るようになったのはこの4人が嚆矢(初まり)である。ビクの国から始まったのだから、後世、頭を丸めて衣を着て宣伝する聖者を「比丘」と呼ぶようになった──と記されている。

本項では(1)について解説する。また、女性の「比丘」を「比丘尼(びくに)」と呼ぶが、本項では一括して「比丘」と記す。


概要

  • 「比丘」はもともと仏教用語であり、出家した修行僧を指す。釈迦も比丘であった。
  • 霊界物語において比丘は、〈宣伝使と俗人との中間的比丘〉[1]、〈比丘は宣伝使ではなく、半俗半聖〉[2]という位置づけになっている。
  • 現実の大本教団に「宣伝使」はあるが、「比丘」という資格や職はない。
  • 霊界物語の三五教に「宣伝使」は多数登場するが、「比丘」はほんのわずかしか登場しない。
  • 「比丘」の呼称の由来は、ビクの国から始まったのでビクと呼ばれるようになった。上記(2)章題を参照。

主な比丘

「比丘」は基本的には次の4人だけである。4人とも元はバラモン軍の将軍や士官だったが、心を改め、第55巻第15章公盗#治国別に許可されて比丘になっている。

鬼春別以下三人のバラモン組は治国別に許されて、宣伝使と俗人との中間的比丘となりスツパリと長髪を剃りおとされ、テームスの心遣ひに依つて、黒衣を仕立てて着せられ、金剛杖をつき乍ら、照国山ビクトル山の谷間に山伏の修業をなすべく、軍用に使つた法螺の貝をブウブウと吹立て乍ら、道々宣伝歌を歌ひ進み行く。鬼春別には治道居士、久米彦には道貫居士、スパールには素道居士、エミシには求道居士といふ戒名を与へた。
出典: 第55巻第15章公盗#
さて治道、道貫、素道、求道の四人の修験者は刹帝利の依頼に依つて玉の宮の守護役となり、頭を丸めて三五の教を四方に宣伝し、代る代る各地に巡錫して衆生済度に一生を捧たり。頭髪を剃り落し教を宣伝に廻つたのは、此四人が嚆矢である。而してビクの国の玉の宮から始まつたのだから、後世頭を丸め衣を着て宣伝する聖者を比丘と名づくる事となつたのである。
出典: 第55巻第22章比丘#

関連項目

  • 比丘 - ウィキペディア
  • - ウィキペディア

脚注