天の世
天の世(あまのよ)とは、天之御中主神以前(天地剖判以前)の天界のこと。「紫微天界」と同義語。天祥地瑞にのみ登場する。
概要
- 表記ゆれ:天の世界(あまのせかい)
- 初出:第73巻総説#(天の世)、第73巻第5章「言幸比古の神」#(天の世界)
- 「天の世」とは、天之御中主神以前(天地剖判以前[1])の天界のことで、次の七代を指す。この神名は富士文献(宮下文書)に記された神名を流用したものである。天祥地瑞第73巻総説#に〈富士文庫神皇紀[2]の天の世の神の御名を列記すれば〉と断り書きをした上で神名が記されている。
- 「天の世」は天地剖判以前の天界で、〈数十代の神あり〉とも天祥地瑞に記されている。[1]
- 「天の世」は霊界のみで現界は無い。[3]
- 「天の世」は〈天も地も未だ固まらぬ〉世界である。[4]
- 天之峯火夫神は天の世における主神である。別名を「大国常立神言」という。[5]
- 「天の世」と「紫微天界」は同義語だと言える。時間的には「天の世」だが、空間的には「紫微天界」となる。[6]
- 天之御中主神以降の七代を「天之御中之世」と呼ぶ。[7] [8]
脚注
- ↑ 以下の位置に戻る: 1.0 1.1 第73巻第2章「高天原」#:〈これより天地剖判に至るまで数十代の神あり、之を天の世と称し奉る〉
- ↑ 『神皇紀』は大正10年6月に三輪義熈によって編纂された富士文献のダイジェスト版である。同書1頁・18~19頁に「天之世」七柱の名が記されている。NDLDL蔵書 PID:965674/1/27
- ↑ 第73巻第2章「高天原」#:〈天の世は霊界のみにして現界は形だにもなく、実に寂然たる時代なりき。〉
- ↑ 天祥地瑞第74巻の余白歌#
- ↑ 第73巻第1章「天之峯火夫の神」#:〈⦿の活動を称して主の大神と称し、又天之峯火夫の神、又の御名を大国常立神言と奉称す〉
- ↑ 第77巻第13章「五男三女神」#:〈未だ地稚く国土定まらざりし紫微天界〉というので、「天の世」と同じ概念である。
- ↑ 第73巻総説#
- ↑ これも『神皇紀』(20頁)に記されている。天之御中主神は「天之世」第七代・天之御柱比古神の御子だと記されている(そのことは霊界物語には記されていない)。NDLDL蔵書 PID:965674/1/37