ハルナの都
(印度の都から転送)
Jump to navigation
Jump to search
ハルナの都(はるなのみやこ)は、霊界物語に登場する都。月の国の都。
概要
- 別称:東地の都(はるなのみやこ)、月の都(つきのみやこ)、印度の都(つきのみやこ、いんどのみやこ)
- 独立した都市ではなく、月の国七千余国の中の「ハルナの国」の都のようである。→「ハルナの国」を見よ
- 初出:第39巻第1章「大黒主」#
- ハルナの都は月の国の西海岸に位置し、現今はボンベー(ボンベイ、孟買)と呼ばれている。ハルナの都に大雲山という兀山(こつざん、禿げ山のこと)があり、今のボンベイは大雲山の頂に当たる。ハルナの都は大地震によって海底深く沈んでしまった。[1] [2]
- バラモン教の大教主・大黒主は、大雲山の岩窟を住み家とし、ハルナの都には大殿堂を建てて、月の国七千余国を支配していた。[1]
- 言霊学上は、「ハル」は「東」、「ナ」は「地」で、「東地」となる。[3]
主なエピソード
ウブスナ山の斎苑館で大黒主調伏相談会が開かれ、照国別、玉国別、治国別、黄竜姫・蜈蚣姫、初稚姫が大黒主を言向け和すためハルナの都へ向かうことになった。〔第39巻第1章「大黒主」#~第3章「出師」#〕
これ以降、ハルナの都の名は頻繁に出るが、舞台になるのは次の1回くらいである。
- 大雲山の会議[4]が終わった後、鬼熊別は(ハルナの都の)自分の館に帰った。鬼熊別を嫌う大黒主は刺客を差し向けるが、橋が落ちていたため刺客は引き返した。翌朝、鬼熊別の館に、大黒主の寵愛を受ける石生能姫が訪れた。石生能姫は鬼熊別に心を寄せていた。鬼熊別と石生能姫は二人でバラモン教の立て直しのために働くことを使って別れた。〔第40巻第3章「落橋」#~第5章「忍ぶ恋」#〕
現実のハルナの都
ハルナの都は大地震によって海底に沈んでしまったが、だいたい現在のムンバイ(旧称ボンベイ)のあたりにあった。[1] [2]
ムンバイはインド最大の都市。ただし首都ではない(首都はデリー)。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 第39巻第1章「大黒主」#:「此ハルナの都は月の国の西海岸に位し、現今にてはボンベーと称へられてゐる」「鬼雲彦は(略)ハルナの都に側近き兀山の中腹に大岩窟を穿ち、千代の住家となし、門口には厳重なる番人をおき、外教徒の侵入を許さなかつた」「ハルナの都には公然と大殿堂を建て、時々大教主として出場し数多の神司を支配しつつあつた。夜は身辺の安全を守る為、兀山の岩窟に隠れて居た。此兀山は大雲山と名づけられた」
- ↑ 2.0 2.1 第41巻第10章「狼の岩窟」#:「今より十万年以前に世界的大地震があつて、今の印度は非常な高原地であつたのが、大に降下して了つたものである。ハルナの都も今は孟買となつてゐるが、今の孟買は丁度其時代の大雲山の頂に当つてゐる。ハルナの都は海底深く沈没して了つた」
- ↑ 玉鏡「ハルナ」#
- ↑ 第40巻第1章「大雲山」#~第2章「出陣」#