中野河(なかのがわ)は、霊界物語に登場する河。葦原の国土にある。
朝香比女の神は忍ケ丘を後にし、鷹巣の山の麓の葦原比女の神の聖所に向かう。四柱の従神(初頭比古の神、起立比古の神、立世比女の神、天晴比女の神)と、国津神・野槌彦を案内役として、中野河の濁流を渡るため進んで行く。初頭比古の神が歌うと、中野河の水は次第に引いて少なくなって行く。そして朝香比女の神が歌うと、河底は大音響と共に地底から膨れ上がり、高低のない平面地と変わる。一行は、陸地となった河の跡を渡ると、葦原比女の神の一行が出迎えにやって来た。〔第78巻第10章「地異天変」#〕