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大道別

1,524 バイト追加, 2022年12月12日 (月) 17:24
概要
{{Otheruses|大道別の仮の変名である道彦|その他の道彦|道彦 (曖昧さ回避)}}
'''大道別'''(おおみちわけ)は、[[霊界物語]]に登場する人物。「に登場する人物。[[モスコー]]の侍従長。後に「'''道彦'''(みちひこ)」と名乗って[[常世城]]の従僕となり、[[常世会議]]で[[八王大神常世彦]]の陰謀を打ち破る。しかし神策鬼謀を駆使したため[[国祖]]に叱責され、責を負って自決。その霊魂は「[[日の出神]]」「[[琴平別神]]」として甦った。
本項では「大道別」及び「道彦」について解説する。 →「[[日の出神]]」や「」、「[[南天王]]」(日の出神が[[顕恩郷]]で名乗った名前)については「[[日の出神]]」を、「[[琴平別神]]」や「[[大きな亀]]」(琴平別神の化身)については「で名乗った名前)、「[[琴平別神]]」を見よ」については、それぞれの項目を見よ
== 概要 ==
* [[第3巻]]と[[第4巻]]だけに登場する。それ以降は[[日の出神]]や[[琴平別神]]としての活動になる。
* もともとは[[モスコー]]の[[八王神]]・[[道貫彦]]に仕える侍従長(または宰相)であった。<ref>{{rm|4|27|阿鼻叫喚}}:[[八王大神常世彦]]のセリフ「その実はモスコーの'''八王に仕へたる'''道彦といふ発狂者なり」</ref> <ref>{{rm|3|31|竜神の瀑布}}:[[畠照彦]]・[[竹友別]]のセリフ「貴下は八王神に仕へまつる'''侍従長'''の顕職にありながら」</ref> <ref>{{rm|4|31|傘屋の丁稚}}:「なほモスコーの'''宰相'''たりし大道別の永年の苦心より」</ref>
* 「明察」で「勇猛」<ref>{{rm|3|32|破軍の剣}}:「さしも'''明察'''にして'''勇猛'''なりし大道別も精神に異状をきたし」</ref>。「英傑」<ref>{{rm|3|35|宝の埋換}}:「また八島姫は生命の恩人なる上、道彦の'''英傑'''なるに心底より心をよせ」</ref>。* 腕力が強い。<ref>{{rm|3|36|唖者の叫び}}:「力強の馬鹿となりすまして」、{{rm|3|38|四十八滝}}:「道彦は荒熊彦の信任を得、聾唖痴呆の強力として」「道彦はただちに月の姫を強力に任せてひきつかみ」、{{rm|4|5|議場の混乱}}:「強力の神道彦を従へ」「八王大神は強力の道彦に利腕を固く握られ、全身麻痺してその場に顔をしかめて打ち倒れたり」</ref>* 容貌骨格が逞しい。<ref>{{rm|3|33|巴形の斑紋}}:「仁王のごとき容貌骨格のたくましき一人の男子が」</ref>* [[八王大神常世彦]]と、容貌、骨格、身長、態度などがそっくりである。そのため道彦は[[常世会議]]で、急病で倒れた常世彦の替玉となる。<ref name="rm0422_michihiko">{{rm|4|22|窮策の替玉}}:「八王大神と容貌、骨格、身長、態度、分厘の差もなき道彦に、八王大神の冠を戴かせ、正服を着用せしめて、身代りとすることの苦策を企てける」:「ここに謀議の結果、八王大神と容貌、骨格、身長、態度、分厘の差もなき道彦に、八王大神の冠を戴かせ、正服を着用せしめて、身代りとすることの苦策を企てける」</ref>** [[八王大神常世彦]]の容貌は、頭髪が長く背後に垂れ、身長は高く、色は白く、目や眉は清く正しく、鼻は高からず低からず、骨格は逞しく、どことなく長者・頭領としての権威が備わった風貌である。<ref>{{rm|4|20|長者の態度}}:「さて八王大神常世彦は頭髪長く背後に垂れ、身躯長大にして色白く、眼清く、眉正しく鼻は高からず低からず、骨格逞しうして神格あり、何処となく長者たり頭領たるの権威自然に備はり」</ref>
* 「[[高皇産霊神]]の御子」であり、「[[神伊弉諾大神]]の御子」でもある。<ref>{{rm|6|23|諸教同根}}:「また高皇産霊神の御子たりし大道別は、日の出神となりて神界現界に救ひの道を宣伝し」</ref> <ref>{{rm|8|11|海の竜宮}}:「御稜威輝く伊弉諾の 神の命の御子と生れし 大道別の命の後身 日の出神はやうやうに」</ref> <ref>{{rm|8|12|身代り}}:「吾は神伊弉諾の大神の御子大道別命、今は日の出神の宣伝使」</ref>
* 自決した後、その四魂のうち[[和魂]]・[[幸魂]]は[[琴平別神]]となり海上を守護し、[[荒魂]]・[[奇魂]]は[[日の出神]]となり陸上を守護することとなった。<ref name="rm0432_shikon">{{rm|4|32|免れぬ道}}:「その和魂、幸魂はたちまち海神と化しぬ。国祖はこれに琴比良別神と名を賜ひ永遠に海上を守らしめたまひ、その荒魂、奇魂をして日の出と名を賜ひ、陸上の守護を命じたまひぬ」</ref>
** 日の出神と琴平別神は、大道別の「分霊(分魂)」である。<ref>{{rm|5|6|南天王}}:「顕恩郷の大王神なる南天王は、その実大道別の'''分魂'''で、日の出神であつた」、{{rm|7|1|日出山上}}:「暗夜を開く大道別命の'''分霊''' 日の出神は朝露を」、{{rm|29|19|生霊の頼}}:「大道別の'''分霊''' 琴平別の亀の背に」、{{rm|32|17|悔悟の歌}}:「大道別の'''分霊''' 琴平別の化身なる 八尋の亀に救はれて」</ref>
** 大道別が日の出神になったのだが、逆に日の出神が大道別と名乗った、とも表現されている。大道別が日の出神になったのだが、逆に、日の出神が大道別と名乗った、とも表現されている。<ref>{{rm|10|25|木花開}}:日の出神の歌「日の出神に事依さし 大道別と名乗らせて」</ref>
== 関係の深い人物 ==
* [[八島姫]]:[[南高山]]の主神・の守神・[[大島別]]の娘。大道別に恋慕する。
== 主なエピソード ==
[[モスコー]]で大道別は、[[春日姫]](モスコーの[[八王神]]・[[道貫彦]]の娘)に化けた[[銀毛八尾の悪狐]]の首を[[破軍の剣]]で斬った時に、その血が口に入ってしまった。そのため全身の血が汚れて、明察・勇猛な大道別も、精神に異常を来し、発狂者となり、聾唖、痴呆となってしまった<ref>{{rm|3|32|破軍の剣}}:「道別は春日姫の悪狐の首を斬り捨てたるさい、そのほとばしる血の一滴を口に呑み、その血は身体一面にひろがり、さしも明察にして勇猛なりし大道別も精神に異状をきたし、発狂者となりにける」</ref> <ref>{{rm|3|33|巴形の斑紋}}:「邪神の血液の一滴口中に飛び入り、ために全身の血液けがれて聾唖となり痴呆となり、かつ発狂者となりて」</ref>。〔{{rm|3|31|竜神の瀑布}}~{{rms|3|32|破軍の剣}}〕
大道別は[[モスコー]]を出て、長い歳月、各地を漂浪する。[[南高山]]の谷間に転落し、頭を負傷、多量に出血する。その出血によって精神や、耳、目、口は回復した。南高山の神司([[玉純彦]]、[[高山彦]]ら)に発見され、南高山の城塞に連れて行かれる。[[八島姫]](南高山の主神・(南高山の守神・[[大島別]]の娘)の身代わりとして[[荒河明神]]の生贄になるが、逆に荒河明神を退治した。そこへ女神([[国直姫命]])が天から下り──汝はこれより仮に道彦と名乗り、各地を巡って悪神の陰謀を探れ──と命じた。〔{{rm|3|33|巴形の斑紋}}~{{rms|3|34|旭日昇天}}〕
大道別は道彦と改名し、痴呆で聾唖のふりをして、[[南高山]]の城塞を出た。[[八島姫]]は生命の恩人である道彦の妻になりたいと思っており、道彦の後を追った。八島姫が後ろから声をかけるが、道彦は聾唖で聞こえないふりをして先に進んで行く。ついに八島姫は、生きて恋に苦しむよりは…と自決しようとするが、白狐が現れて自決を阻止する(道彦の身辺を守っていた白狐の[[高倉]]・[[旭]])。すると天使()。すると二柱の天使([[国直姫命]]の使神)が現れて、使命を伝えた。二人の使命はどちらも悪神の計画を探っての使神)が現れて、二人にそれぞれ使命を伝えた。二人の使命はどちらも悪神の計画を探って[[国直姫命]]に報告せよというものだが、互いに相手の使命は知らされなかった。〔{{rm|3|35|宝の埋換}}~{{rms|3|36|唖者の叫び}}〕
道彦は[[長高山]]、[[高白山]]で邪神の謀計を打ち破り、[[常世の国]]の[[スペリオル湖]]を渡り、[[常世城]]に入って従僕となった。抜擢されて[[八王大神常世彦]]の給仕役となり、邪神の計画を総て探知した。([[八島姫]]も常世城に入り、[[常世姫]]の侍女となり、邪神の一切の計画を探った)〔{{rm|3|36|唖者の叫び}}~{{rms|3|39|乗合舟}}〕

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