エトナ火山

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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エトナ火山(えとなかざん)は、霊界物語に登場する山。「エトナ山(えとなざん)」「ヱトナ火山」「栄止奈の山」[1]等とも表記される。

目次

概要

  • 初出:第2巻第9章タコマ山の祭典 その一#
  • 主に霊主体従篇に出て来る。
  • 霊界物語の地理上、どこに位置するのかは不明。
  • 現実のエトナ火山(Etna)は、イタリアのシチリア島にある活火山である。標高3,329m。頻繁に噴火しており、特に12世紀と17世紀の大噴火では1万人以上の死者を出した。
  • ギリシア神話では、主神ゼウス(Zeus)が魔神テュポン(Typhon)をエトナ火山の下に封印したと伝えられている。

主なエピソード

霊界物語の中で、2度噴火している。第2巻第9章タコマ山の祭典 その一#第7巻第42章分水嶺#である。

第2巻・タコマ山にて

常世の国タコマ山で祭典の後、海岸で祝宴を開いているときに爆発した。大音響を発し、大きな火柱が天に立ち、岩石が降って来た[2]。「これぞエトナな大火山が爆発したはじまりである」。

言霊別命がその光景に見とれている隙に、邪神に毒を盛られてしまう。

第7巻・筑紫島にて

日の出神一行4人の宣伝使(日の出神面那芸司祝姫高照彦)が、筑紫国へ向かう道中で、エトナ火山が爆発し、大きな岩石が落下して来る。[3]

祝姫は「天地の大神様は我々の一行の門出を祝するために、煙火を上げて下さつたのでせう」と言うが、日の出神は「タコマ山の祭典の時に、爆発して以来、今日まで鎮まつてゐたのだが、又もや突然爆発したのは吾々に対する天の警告だらう。竜宮城の言霊別の神はエトナ火山の爆発した一刹那、悪神に毒を盛られて大変に苦しまれたといふことだ。吾々も注意せないと、筑紫の都へ行つて、何ンな悪神の計略の罠に陥れられるやも知れないから、気を付けなくてはならぬ」と言って一同を戒めた。

エトナの爆発は関東大震災の予言

王仁三郎は、エトナ火山の爆発は東京の大震災の予言である、と関東大震災(大正12年(1923)9月1日)の半年ほど前に、役員の筧清澄に語っている。

大正十二年の春のことである。筆者が教主殿で勉強していると、聖師がお出かけ下され、

聖師「今に東京に大震災がある」

問「どうしてですか」

聖師「この長雨の降っているのがいけない」

問「霊界物語に示されてありますか」

聖師「ある」

問「どこになんと御示しですか」

聖師「エトナの爆発と書いて示してある」

問「どうしてそれが東京になるのでしょう」

聖師「先に東京は元のすすき野になると書いて発表したが、発売禁止になった、それで今度は、発売禁止にならぬよう、然も、よくわかるように、エトナの爆発と書いて知らせた。エトは江戸、ナは万葉仮名で地の意味である。すなわち江戸の地だ、今の東京のことである」

問「そうですか、それは時期はいつ頃でしょう」

聖師「今秋だ、初めが危ない。」

その後、筆者が島根県安来地方へ宣伝の旅を終わり、かつて、右の警告を宣伝しておいた島根県米子市糀町藤田氏宅へ帰った時、九月一日正午、東京震災の震動を感じたのだった。

出典:『霊界物語資料篇』P592、初出は『木の花』昭和25年11・12月合併号P12「月光記」筧清澄記

【関連情報】ミロク岩#関東大震災

脚注

  1. 第1巻の余白歌「もろこしの栄止奈(エトナ)の山に立ちのぼる 煙のすがた見るぞ畏き」
  2. 第2巻第9章タコマ山の祭典 その一#:「たちまち天の一方に黒煙がたちのぼつた。爆然たる大音響につれて、みるみる一大火柱は天に冲し、岩石の雨を降らし、実に壮観をきはめた。」
  3. 第7巻第42章分水嶺#:「轟然たる大音響聞ゆると見る間に、東北の天に当つて黒煙濛々と立ち昇り、大岩石は火弾となりて地上に落下し来りぬ。」

外部リンク