霊界物語
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霊界物語(れいかいものがたり)とは、出口王仁三郎が書いた全81巻から成る書物のこと。大本の二大教典の一つ。
- 著述は基本的に王仁三郎が口述し、30数名の筆録者が書記した。一部、王仁三郎が直接書記した部分もある。→ 筆録者
- 大正10年(1921年)から15年にかけて72巻が、昭和8年(1933年)から9年にかけて9巻(天祥地瑞)が書かれた。
- 第64巻が上・下の2冊に分かれており、他に番外編として「入蒙記」が1冊入っているため、巻数としては第81巻までしかないが、冊数は83冊あるため「81巻83冊」と呼ばれる。
- 当初は全部で120巻になる予定だった第1巻附記#。また最初は神命で360字詰め原稿用紙400枚を1巻とし、36巻を1集として48集つまり1728巻書けと命じられたが、それではあまりにも長すぎるので神様にお願いして120巻にしてもらった第37巻序#。
- 12巻ずつ一括りの名称が与えられており、1巻ごとに十二支の名前が与えられている。たとえば第1巻は「霊界物語 第一巻 霊主体従 子の巻」と呼ばれる。
巻 | 名称 | 冊数 |
---|---|---|
第1~12巻 | 霊主体従(れいしゅたいじゅう) | 12冊 |
第13~24巻 | 如意宝珠(にょいほっしゅ) | 12冊 |
第25~36巻 | 海洋万里(かいようばんり) | 12冊 |
第37~48巻 | 舎身活躍(しゃしんかつやく) | 12冊 |
第49~60巻 | 真善美愛(しんぜんびあい) | 12冊 |
第61~72巻 | 山河草木(さんかそうもく) | 14冊(注) |
第73~81巻 | 天祥地瑞(てんしょうちずい) | 9冊 |
合計 | 83冊 |
(注)山河草木篇に番外編として「入蒙記」が入っており、64巻が上・下の2冊あるので14冊になる。
- 王仁三郎は口述開始の時に筆録者の一人の桜井重雄に「三界通覧」という書名にしようかと言っていたが、最終的には「霊界物語」になった[1]。
- 霊界物語の「霊界」とは「霊妙な世界」の意味であり、顕界(現界)・幽界(地獄界)・神界(天界)の三界の総称である[2]。