霊界物語第31巻の諸本相違点

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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霊界物語第31巻の諸本相違点について記す。

霊界物語諸本相違点とは、霊界物語刊本の諸本(初版校定版愛善世界社版など)の本文の相違点のことである。

  • 諸本すべてをチェックしたわけではない。飯塚弘明霊界物語ネットのデータ作成の過程において気がついた相違点をピックアップしたものである。霊界物語ネットは愛善世界社版を底本にしており、主に愛善世界社版八幡書店版との相違点をピックアップしてある。全ての相違点ではなく、あくまでも気がついた点だけである。
  • 八幡書店版の本文は校定版とほぼ同じである。また、王仁DBのデータは霊界物語ネットと同じである。
  • 各諸本を次のように略す。 初…戦前の初版 再…戦前の再版(第二版のこと) 三…戦前の三版(四版以降も同様に略す) 御…聖師御校正本 普…普及版 校…校定版 修…修補版 八…八幡書店版(八幡版) 愛…愛善世界社版(愛世版) R…霊界物語ネット
  • 最も基準にすべき原典は御校正本であり、それと他の諸本を比較すべきである。また、八幡版の底本は校定版である。しかし霊界物語ネットのデータ作成の段階では御校正本や校定版が入手できなかったため、やむを得ず、八幡版や愛世版を基準にして、御校正本や校定版を比較しているかのような書き方をしている場合もある。
  • 天祥地瑞は最初から校正された状態で発刊されているため、御校正本というものは存在しない。戦前発行された初版と、戦後発行された版(再版以降)との比較になる。
  • ストーリー上の矛盾や、意味の変更を伴うような重大な相違点については 【重大】 という表示を付けた。

p5(序歌) 国の御祖の永遠に 守り玉へる豊秋津 根別の国の八百米は
p5 国武彦の永遠に 守り玉へる豊秋津 根別の国の八百米は
p31 校定版と同じ
前付p4 御校正本と同じ
【重大】愛世版と同じ

これは地名折込歌である。元々は「国武彦」であり、「彦」と、根別の「根」で「彦根」という地名を折り込んでいる。
しかし御校正本では「武彦」を消して「の御祖」に訂正しているので、「彦根」の地名折込が成立しなくなっている。
校定版では地名折込を優先したたか、「国武彦」に戻している。
愛世版では「国の御祖」にして、地名折込を止め、歌の下部にある「彦根」の文字を削除している。
霊界物語ネットでも愛世版と同じにした。

p45下 天の数歌をへあげ、
p13 天の数歌をへあげ、
愛世版と同じ
p45下 験を現はすには至らざりける。
p15 験を現はすには至らざりける。
愛世版と同じ
p48下 『ウン』と倒れて人事不省(じんじふせい)の体なり。
p22 『ウン』と倒れて人事不詳(じんじふしよう)の体なり。
愛世版と同じ
p49上 『あゝイヤイヤ、この事ばかりは
p23 『あゝイヤイヤ、其(その)事許りは
愛世版と同じ
p50上 大激震のため火災
p26 大激震の為火災 (「に」がない)
愛世版と同じ
p50下 (ねぢ)け曲れる魂や
p28 (ねぢ)け曲れる魂や
愛世版と同じ
p53上 下界の惨状を憐れげに照したまへり
p35 下界の惨状を憐れげに照し玉うた
愛世版と同じ
p53下 国依別を伴ひ、奥殿さして (「て」がない)
p35 国依別を伴ひ、奥殿指して
愛世版と同じ
p53下 五穀の倉をき、
p35 五穀の倉をき、
愛世版と同じ
p54上 あるひは輿に(かつ)ぎ、
p37 或は輿に(かつ)ぎ、
愛世版と同じ
p54下 わざわざ病床に姫を訪ひ (「ざ」が余計)
p38 ワザワザ病床に姫を訪ひ
愛世版と同じ
p56上 少しも執着心なく、紅井姫に (「又」がない)
p41 少しも執着心なく、紅井姫に
愛世版と同じ
p58下 『エー残念やな、残念やな、大事の
p47 『エー残念やな、残念やな、残念やな、残念やな、大事の
愛世版と同じ
p59(第5章) の神の幸はひに
p52 の神の幸はひに
p59下 校定版と同じ
p50 御校正本と同じ
a038 御校正本と同じ(2020/5/13までは校定版と同じ)
p60下 『ハイ妾の手(てすさ)びを
p53 『ハイ妾の手(てすさ)びを
愛世版と同じ
p61上 神のお許しがなければ添ふことできず、
p55 神の御許しがなければ添う事出来ず、
愛世版と同じ
p62上 あなたもこのごろはずいぶん足袋になられましたねえ。
p57 あなたも此頃は随分になられましたねえ。
愛世版と同じ
p62下 命がけの好きな方、(「お」がない)
p58 命がけの好きな方、
愛世版と同じ
p62下 暫く抱せよとおつしやつた。
p59 暫く抱せよと仰有つた
愛世版と同じ
p63上 どうぞこは神直日大直日に
p60 どうぞこは神直日大直日に
愛世版と同じ
p65下 箒と塵取を持つて現はれ、 (「つ」が余計)
p66 箒と塵取を持つて現はれ、
愛世版と同じ
p66上 あなたの目の前で自害して (「お」がない)
p67 あなたの目の前で自害して
愛世版と同じ
p66下 『それは困りましたね。
p68 『それは困りましたね
愛世版と同じ
p67上 夜の明けぬうちより準備なし、
p69 夜の明けぬ中より準備為し、
愛世版と同じ
p71上 『俺紅井姫をモリスの
p80 『俺紅井姫をモリスの
愛世版と同じ
p72上 秋山別はエリナを女房に
p82 秋山別はエリナを女房に
愛世版と同じ
p114(第8章) エリナは(略)『ホツホヽヽヽ』(改行)と力のない厭らしい声で笑ひ出したものが在る
p98 (「ものが在る」がない)
p76下 校定版と同じ
p96 御校正本と同じ
a185 【重大】御校正本と同じ(2020/5/13までは校定版と同じ)

元々は「笑ひ出した。」で終わっていた文章を、御校正本では「ものが在る」を書き加えている。そのため文法的におかしな文章になってしまった。主語が「エリナ」だとはっきりしているのに「ものが在る」で終わるのは文法的におかしい。
校定版ではそれを削除して元の「笑ひ出した。」に戻している。
しかし文法的におかしいというだけで、意味が分からないわけではないので、霊界物語ネットでは御校正本の通りにしておく。

p77下 の天狗なら
p98 の天狗なら
愛世版と同じ
p78上 あンなこと姉さまが
p99 あンな事姉さまが
愛世版と同じ
p78上 あンなこと言はないやうに
p99 あンな事言はないやうに
愛世版と同じ
p78上 ホホホケキヨ、
p100 ホホホケキヨ、
愛世版と同じ
p79下 七んでもかでも八り倒し、
p102 七んでもかでも八り倒し、
愛世版と同じ
p127(第9章) そこらあたりを歩き廻
p109 そこらあたりを歩き廻
p80下 校定版と同じ
p105 御校正本と同じ
御校正本と同じ(2020/5/13までは校定版と同じ)
p81上 何時までも心配いたすでないぞよ。
p106 何時までも心配致すでないぞよ。
愛世版と同じ
p81下 何をぬかすか分かつたものぢやない。
p108 何を吐すか分つたものぢやない
愛世版と同じ
p83上 レヽヽ廉恥心を弁へぬか、
p111 レヽヽ廉恥心を一寸弁へぬか、
愛世版と同じ
p83上 ヲヽヽお前はまだ
p111 オヽヽお前はまだ
愛世版と同じ
p83上 家を持つてるのに、
p112 家を持つてるのに、
愛世版と同じ
p84上 誠に危ふいところでございましたが、
p113 誠に危いとこで御座いましたが、
愛世版と同じ
p85上 妙案はなからうかね
p117 妙案はなからうかね
愛世版と同じ
p85上 よほどお目出たいね
p117 余程お目出たいね
愛世版と同じ
p85上 疾(とう)の昔に止まつて
p118 遠(とほ)うの昔に止まつて
愛世版と同じ
p85下 『今が初耳だよ。
p119 ユーズは今が初耳だよ。
愛世版と同じ
p85下 疾(とう)の昔に、
p119 遠(とほ)うの昔に、
愛世版と同じ
p146(第10章) 駆け来り、(改行)『ハルが申上げます。
p125 駈け来り、ハルが、(改行)『申し上げます。
p86下 校定版と同じ
p122 御校正本と同じ
御校正本と同じ(2020/5/13までは校定版と同じ)
p86下 な女を伴ひ、
p122 な女を伴ひ、
愛世版と同じ
pあ(第10章) 取計(とりはか)つたら宜しう (「ら」がない)
p125 取り計つたら宜しう
p87上 校定版と同じ
p122 御校正本と同じ
御校正本と同じ(2020/5/13までは校定版と同じ)
p90上 仕入れてをりませぬので、
p130 仕入れて居(をり)ませぬので、
愛世版と同じ
p91上 さぞ精神修ができたでせう。
p133 さぞ精神修が出来たでせう。
愛世版と同じ
p162(第11章) 井(ゐど)の底で
p137 この井戸の底で
p91下 校定版と同じ
p134 御校正本と同じ
御校正本と同じ(2020/5/13までは校定版と同じ)
p92上 国依別は言葉
p136 国依別は言(ことば)
愛世版と同じ
p168(第12章) 一文生中(きなか)の掛値も
p168 御校正本と同じ
p93上 一文半銭(きなか)の掛け値も
p139 御校正本と同じ
御校正本と同じ
p174(第12章) 白銀も黄金(こがね)も玉も何かせむ 子にます宝世にあらめやも
p147 しろ金(がね)も黄金(くがね)も玉も何せむに まされる宝(たから)子(こ)に如(し)かめやも
p95上 校定版と同じ
p143 御校正本と同じ
御校正本と同じ(これは万葉集の山上憶良の歌であり、原文は「しろかねも くがねもたまも なにせむに まされるたから こにしかめやも」である。校定版ではそれに合わせて文章を直したようである)
p95上 ブールの大将麺棒を喰つて、
p144 ブールの大将麺棒を喰つて、
愛世版と同じ
p177(第12章) 早くも板を背中に負うて、蒲鉾の様に、グウグウと鼾を掻き、
p149 早くも蒲鉾のやうに、板を背中に負うて、グウグウと鼾をかき
p95下 校定版と同じ
p145 御校正本と同じ
【重大】校定版と同じ(2020/5/13までは御校正本と同じ)

カマボコのようにグウグウと鼾をかくとはどういう意味なのか不明である。霊界物語ネットでは読者の混乱を避けるため、校定版と同じく、「蒲鉾の様に」の位置を直した。

p98下 エスさまは疾(とう)の昔
p153 エスさまは遠(とほ)の昔
愛世版と同じ
p98下 みえますね
p153 見えますね
愛世版と同じ
p101上 負ふべきものだなと申して、
p159 負ふべきものだなと申して、
愛世版と同じ
p104上 執着心が深いね
p167 執着心が深いね
愛世版と同じ
p204(第14章) (モリスのセリフ)何にもならぬからなア

(秋山別のセリフ)もしも女が(略)何とモリ公、妙案だらう。一人の女が先に立ち

p173 (モリスのセリフ)何にもならぬからなア……。もしも女が(略)何と秋さま、妙案だらう

(秋山別のセリフ)一人の女が先に立ち

p105上 校定版と同じ
p169 御校正本と同じ
【重大】校定版と同じ

御校正本のセリフの区切り位置がおかしい。作戦を練っているのがモリスで、それに否定的なのが秋山別である。校定版ではそれを考慮して、区切り位置と、人名を修正したようである。霊界物語ネットでも読者の混乱を避けるため、校定版と同じように修正した。

p107下 聞えるやうせうと思へば
p176 聞える様せうと思へば (「に」がない)
八幡版と同じ
p108上 と困つて御座るだらう
p177 と困つて御座るだらう
愛世版と同じ
p108上 怒つてござるか焦(じ)れつたい
p177 怒つて御座るか自烈(じれつ)たい
愛世版と同じ
p108上 またモリさまも気が利かぬ
p178 又モリさまも気が利かぬ (「ス」がない)
愛世版と同じ
p109下 大変ですからね
p181 大変ですからね
愛世版と同じ
p109下 国依『さうね
p181 国依『さうね
愛世版と同じ
p116上 『アハヽヽヽやつぱり妬(や)けると
p198 『アハヽヽヽ矢張悋(や)けると
愛世版と同じ
p117上 津(ゆつ)常磐木の山桃の
p201 津(ゆつ)常磐木の山桃の
愛世版と同じ
p117上 お前の優しい心根
p202 お前の優しい心根
愛世版と同じ
p118下 痘痕面(あばたづら)でもかまひませぬ。
p206 菊目面(あばたづら)でも構ひませぬ。
愛世版と同じ
p119上 これから方針をきめるといふやうな薄鈍男(うすのろをとこ)に、
p207 是から方針をきめると云ふ様な薄野呂男(うすのろをとこ)に、
愛世版と同じ
p120下 情婦に持つのだつたに、
p210 情婦に持つのだつたに、
愛世版と同じ
p124上 それこそ紅井姫の魂は宙に
p219 それこそ紅井姫の魂は宙
愛世版と同じ
p126上 合点が行かぬと首かたげ
p225 合点が行かぬと首かたげ
八幡版と同じ
p126上 こりや可怪しいぞをかしいぞ
p225 こりや可怪しいぞ可怪しいぞ
八幡版と同じ
p126下 一目会はして下さ
p226 一目会はして下さ
愛世版と同じ
p128下 お前は自称色男の
p232 お前はアノ自称色男の
愛世版と同じ
p130下 まあ少し年増の
p238 少し年増の
愛世版と同じ
p132下 酔ふて真赤になつてゐる
p243 酔うて真赤になつて居る (「に」が余計)
八幡版と同じ
p133上 貴様また贈賄罪として
p245 貴様又贈賄罪として
愛世版と同じ
p134上 と青赤白の鬼どもは
p248 と青赤白の鬼共は
八幡版と同じ
p137上 手早く縛を解き、
p255 手早く手足の縛を解き、
愛世版と同じ
p316(第22章) 是に何か深い
p263 これに何か深い
p137上 校定版と同じ
p255 御校正本と同じ
御校正本と同じ(2020/5/13までは校定版と同じ)
p138上 これモリスさま、そンなことを、
p257 これモリスさま、よう、そンなことを、
愛世版と同じ
p322(第22章) モリスの様なヒヨツトの愚鈍
p268 御校正本と同じ
p139上 モリスのやうなヒヨツトの愚鈍
p259 モリスの様なヒヨツトの愚鈍
御校正本と同じ
p141下 秋山別が封じてしまつてやるぞ』
p267 秋山別がここで封じて了つてやるぞ』
愛世版と同じ
p143下 『さうか、ソリヤ愉快だつたネ
p273 『そうか、ソリヤ愉快だつたネ
愛世版と同じ
p144上 (ぬさ)のやうな物を
p273 (ぬさ)の様な物を
愛世版と同じ
p144下 チと痛いとても
p274 チト痛(い)とても
八幡版と同じ
p143下 数歌を唱へてゐる。(改行)『
p277 数歌を唱へてゐる。モリスは、(改行)『
愛世版と同じ