神命
神命(しんめい)とは、
(1) 神の命令。
章末で、悦子姫に重大な神勅が下る。その神勅の内容は本章には記されていない。次章〔第18巻第4章「四尾山」#〕に〈珍の御言を蒙りし 悦子の姫の胸の内 うちあけかねし苦みは 神より外に世の人の 計り知られぬ仕組なり〉と、他人に言えない内容だと記されている。
ただしその直後に次のように記されており、世継王山の麓に館を建てることが神勅の一部なのだと分かる。〈悦子姫は、世継王山の麓に、神の大命を被りて、加米彦、夏彦、音彦に命じ、些やかなる家を作らしめ、ここに国治立命、豊国姫命の二神を鎮祭し、加米彦、夏彦をして之を守らしめ、自らは音彦を伴なひ、神素盞嗚大神の隠れ給ふ近江の竹生島に出立せむとする折しも〉(紫姫・青彦一行4人が訪ねて来る)