晩夏の風(ばんかのかぜ)は、霊界物語第9巻第22章#の章題。

章末が次の一行で締めくくられている。〈青葉を渡る晩夏の風は、口笛を吹きながら二人(注・熊公虎公)の頭上を撫でつつ通ふ。〉

章題の由来はここだが、章の冒頭に「科戸の風」という言葉があり、それと章末の「晩夏の風」という言葉を対応させていると思われる。

章頭は次の一行で始まる。〈珍山彦や松代姫の一行は埠頭に立ち、群集に向つて宣伝歌を歌ふ。熊公、虎公も後に整列して共に歌ふ。六人の歌ふ声は、アタルの港を科戸の風の塵を払ふ如き光景なりき。〉

「科戸の風」とは、風の異名であり、罪や穢れを風が吹き払う様子をあらわす。

章の内容のほとんどは虎公が改心した話題である。

最後に珍山彦松竹梅の宣伝使の四人は、熊公虎公の二人と別れ、二人は神恩に感謝しつつ四人を見送った。