竜世姫
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概要
主なエピソード
竜世姫が舞台に登場して活躍するのは第1巻から第6巻までである。それ以降は、台湾島や高砂島が舞台となる巻に、国魂神として名前が出るだけである(主に第28巻、第30巻、第32巻、第33巻、第69巻)。
- 常世の国の常世姫の招聘によって、竜宮城から言霊別命が常世の都へ、祭典に参列するために行くことになった。この祭典には常世姫の奸計が仕組まれていることを、言霊別命は事前に探知していた。小島別や竜世姫らが同行することになった。ロッキー山麓で竜世姫は急病になる。これは実は言霊別命を助けるための仮病であった。小島別(常世姫の仲間)らが竜世姫の看護をしている隙に、言霊別命は道を先に進み、美濃彦の館に入って種々の計画を立てた。また竜世姫はわざと言霊別命と口論をして、犬猿の仲を装った。常世姫の宮殿(常世城)に到着すると、常世姫の侍者が水を言霊別命に差し出したが、竜世姫は言霊別命に悪口を吐き、その水を奪ってしまう。そして水を他の人の服に打ちかけると、その服は発火した。常世姫が言霊別命を毒殺しようとしたのを、竜世姫が狂言によって防いだのだった。〔第2巻第21章「常世の国へ」#~第23章「竜世姫の奇智」#〕
- 常世城で祭典が終わり、直会となった。常世姫は食事に毒を盛って言霊別命を殺そうと図る。だが竜世姫が再び、狂言によって言霊別命の食事をひっくり返したため、未遂に終わった。その夜、竜世姫は言霊別命を武装させて、こっそり裏門から逃れさせた。常世姫は竜世姫の行動を怪しみ、詰問するが、竜世姫は鼻歌を歌い誤魔化す。竜世姫はあくまでも白を切り、滑稽な歌を歌って、面白く踊り狂う。常世姫は呆れ果て、ようやく竜世姫への疑いを晴らした。〔第2巻第24章「藻脱けの殻」#~第25章「蒲団の隧道」#〕 (第38巻第12章「思ひ出(三)」#に、喜楽がお竜(開祖の四女)に腹痛を起こさしたエピソードがある。「霊主体従第二巻其儘を繰返したのである」と記されているが、それはこの第2巻第21~23章のことである)
- 竜宮城に帰城後、竜世姫は稚桜姫命に小島別らの失敗(言霊別命が失踪したこと)を報告すると、稚桜姫命は大いに怒る。竜世姫と言霊姫は面白い歌を歌い踊り狂い、稚桜姫命を笑わせて、怒りを和らげた。〔第2巻第26章「信天翁」#〕
- 天使長・大八洲彦命の失脚後、天上から降った高照姫命が天使長に任命され、真澄姫・言霊姫・竜世姫の3人が天使に就任した。しかし高照姫命も大八洲彦命と同じような失敗(聖地エルサレムを攻撃に来た常世彦の魔軍に対して「破軍の剣」を使ってしまったこと)を犯して失脚する。国祖の命で四天使は聖地を追放され、エデンの園に蟄居することになった。〔第3巻第44章「可賀天下」#~第45章「猿猴と渋柿」#〕
- 国祖隠退の直前、高照姫命・真澄姫・言霊姫・竜世姫の四天使は、大地の底深く地月の世界に追放された。〔第4巻第44章「虎の威」#〕
- 大洪水の後、新しい大地が造られ、竜世姫は高砂島の国魂神となった。〔第6巻第25章「金勝要大神」#〕
- 黄泉比良坂の戦いの後、国直姫は大直日神に任じられ、高照姫、真澄姫、純世姫、竜世姫、言霊姫はその神業を分掌することとなった。〔第10巻第26章「貴の御児」#〕
似た名前の人物
脚注
- ↑ 第3巻第44章「可賀天下」#:「天上より高照姫命を降したまひて、これを地の高天原の宰相神に任じ、天使長の聖職に就かしめ、真澄姫、言霊姫、竜世姫をして天使の聖職につかしめたまひぬ」
- ↑ 第3巻第45章「猿猴と渋柿」#:「高照姫命は金勝要の神の和魂であり、 真澄姫命は幸魂であり、 言霊姫命は荒魂であり、 竜世姫命は奇魂である」
- ↑ 3.0 3.1 第6巻第25章「金勝要大神」#:「つぎに竜世姫神をして、高砂の島を守らしめ給ひぬ。ゆゑに又の名を高砂姫神といふ」
- ↑ 第8巻第26章「讃嘆」#:蚊々虎のセリフ「高砂島の国魂、竜世姫神は実に偉い神さまだ」
- ↑ 第2巻第23章「竜世姫の奇智」#:「竜世姫は滑稽諧謔の神司である」