言霊別命

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言霊別命(ことたまわけのみこと)は、霊界物語に登場する人物。旧名「美山彦命(みやまひこのみこと)」。初代天使長大八洲彦命の配下の天使である。国祖隠退後は「少彦名神(すくなひこなのかみ)」と改名して宣伝使となる。第15巻以降は再生し「言依別命」として活躍する。イエス・キリストの前身。

目次

概要

美山彦命

  • 美山彦命は、大八洲彦命真澄姫が最も信頼する智勇兼備の神将である。奸悪な棒振彦高虎姫はそれぞれ美山彦命・国照姫(美山彦命の妻)の名を騙り、正神界を攪乱するため悪事を行い出した。そのため真の美山彦命・国照姫はやむを得ず「言霊別命」「言霊姫」に改名した。〔第2巻第3章美山彦命の出現#第5章黒死病の由来#
  • 言霊別命・言霊姫が「美山彦命」「国照姫」の名で記されているのは前述の2つの章(第2巻第3章・第5章)だけである。それ以外の章に登場する美山彦・国照姫は偽者であり、その正体は悪神の棒振彦・高虎姫である。 →「美山彦・国照姫 (棒振彦・高虎姫)
  • 美山彦命が言霊別命に改名したのは第2巻第5章黒死病の由来#だが、それ以前の第1巻第45章黄玉の行衛#に「言霊別命」が登場する。「時彦は(略)竜宮城にいたり、言霊別命の許しをえて諸方を逍遥し」。しかしこれは別人ではなく、美山彦命のことであろう。

少彦名神

  • 国祖隠退後、言霊別命は「少彦名神(すくなひこなのかみ)」に改名し、言触神(宣伝使)として世界各地を宣教する。〔第5巻第18章宣伝使#~〕
  • 名前は「少彦名(すくなひこな)」ではなく「少名彦(すくなひこ)」と呼ばれる場合もある。もともと記紀神話に登場する神名だが、古事記では「少名毘古那神(すくなびこなのかみ)」、日本書紀では「少彦名命(すくなひこなのみこと)」と記されている。本項では「少彦名」に統一する。 →参考『「少彦名」と「少名彦」 - 霊界物語ネット』
  • 少彦名は言霊別の別名だが、言霊別の「再来」(生まれ変わり)と言われる場合もある。[8]
  • 少彦名は後世、ユダヤ人に生まれ、イエス・キリストとなった。[8]
  • 少彦名は淡嶋(南極)の国魂神である。[8]
  • 常世の国の守り神でもある。常世の国で生まれたとも言われている。[8] [9] [10] [11] [12]
  • 記紀神話では、少彦名は常世の国に渡った。

【外部リンク】

関連人物

主なエピソード

言霊別命のエピソードは次の3期に分けることが出来る。

  1. 竜宮城の神将としての言霊別命(旧名・美山彦命)は、第2巻第3巻に多く登場して活躍する。両巻の主要な登場人物である。
  2. 第5巻第18章宣伝使#で「少彦名命」に改名し宣伝使となるが、その活動は第5巻だけである。第6巻以降も「少彦名命」や「言霊別命」の名がたびたび出て来るが、特に目立った活動は無い。
  3. 第47巻以降は主に天界のシーンで、天人としての言霊別命が登場する。

第2~4巻

  • 美山彦命は神示によって、安泰山に出陣した。ロッキー山には、自分や従臣の形を岩で造り、それを立てておいた。竜宮城に、美山彦命(実は棒振彦が僭称した偽の美山彦命)の使いが現れ「ロッキー山は棒振彦の魔軍に包囲され、美山彦命は危機一髪の状況であり、一時も早く援軍を」と要請した。しかし大八洲彦命はそれが奸策だと看破した。だがその要請を信じた神司は神軍を率いてロッキー山へ援軍に向かう。すると棒振彦・高虎姫の魔軍が待ち伏せし、自ら美山彦命・国照姫だと称して神軍を騙す。だが大八洲彦命と真の美山彦命が現れたので、偽の美山彦命が率いる魔軍は退散した。〔第2巻第3章美山彦命の出現#〕 このときロッキー山で美山彦命が造った石像は熊本県山鹿(やまが)にある「ミロク岩」である。→「ロッキー山」「ミロク岩」参照
  • 美山彦命は、悪神の棒振彦が「美山彦命」と名乗ったため、仕方なく「言霊別命」に改名した。〔第2巻第5章黒死病の由来#
  • これ以降、第2巻第8章から最後の第50章まで、ほぼ全ての章で言霊別命が中心的人物となる。→エピソードの詳細は「第2巻」を見よ
  • 第3巻第4章から第14章、第28章、第38章は言霊別命が中心的人物となる。→エピソードの詳細は「第3巻」を見よ
  • 国祖隠退の直前、大八洲彦命、言霊別命、神国別命大足彦根の国に追放された。〔第4巻第44章虎の威#

第5巻

第47巻以降

似た名前の人物

脚注

  1. 使用回数は計516回(言霊別命477回、言霊別26回、言霊別の神9回、言霊別神2回、言霊別『2回、言霊別の命0回、言霊別尊0回)
  2. 使用回数は「少彦名」計29回(少彦名神24回、少彦名3回、少彦名命2回)、「少名彦」計14回(少名彦7回、少名彦神4回、少名彦命1回、少名彦名神1回、少名彦那1回)
  3. 第3巻第43章配所の月#:「この四神将は元来国大立之命、天神の命を奉じて大海原の国を知食すべく、その精霊魂を分ちて神界の守護に当らせたまひしものにして、 大八洲彦命は和魂であり 言霊別命は幸魂であり また、 大足彦命は荒魂であり 神国別命は奇魂である」
  4. 第22巻第1章玉騒疑#:「素盞嗚尊は其分霊言霊別命を地中に隠し、少彦名命として神業に参加せしめ給ひしが、今又言依別命と現はして、三種の神宝を保護せしめ給ふ事となつた」
  5. 第26巻第1章麻邇の玉#:「豊国主の分霊 言霊別の魂の裔 言依別を教主とし 錦の宮に千木高く」
  6. 第26巻第9章生言霊#:「豊国姫の御分霊 助け幸はひ生かすてふ 言霊別の天使 醜の猛びに是非もなく 根底の国に潜みまし 少彦名と現はれて 常世の国の天地を 守り給ひし勇ましさ」
  7. 入蒙記第19章仮司令部#:「四月二十日神勅により、日出雄、真澄別は左記の如き蒙古人名を与へられた。 出口王仁三郎源日出雄 弥勒下生達頼喇嘛 素尊汗(言霊別命) 『蒙古姓名』 那爾薩林喀斉拉額都(以下省略)」
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 第6巻第22章神業無辺#:「その時成り出でましたる嶋は、前述のごとく淡嶋なりき。淡嶋は現今の太平洋の中心に出現したる嶋なるが、此天地逆転の神業によつて、其根底は弛み、遂に漂流して南端に流れ、地理家の所謂南極の不毛の嶋となりにける。 而て此の淡嶋の国魂として、言霊別命の再来なる少名彦命は手足を下すに由なく、遂に蛭子の神となりて繊弱き葦舟に乗り、常世の国に永く留まり、その半分の身魂は根の国に落ち行き、幽界の救済に奉仕されたるなり。 この因縁によりて、後世猶太の国に救世主となりて現はれ、撞の御柱の廻り合ひの過ちの因縁によりて、十字架の惨苦を嘗め、万民の贖罪主となりにける。」
  9. 第7巻第44章福辺面#:「常世の国に生れませる 少彦名の神様の」
  10. 第9巻第16章蛸釣られ#:「少彦名神の在します常世の国へ」
  11. 第15巻第19章第一天国#:「瑞霊の元津祖、豊国姫の神の分霊、昔は聖地エルサレムに幸魂の神として現はれ給へる言霊別命は、国治立の大神の御退隠に先立ち、千座の置戸を負ひて、一旦幽界に出でまし少名彦の神と改めて、常世の国を永久に守り給ひけるが、瑞霊の本津祖、神素盞嗚の大神の、高天原を退はれて、豊葦原の国々を、心寂しき漂泊の、旅路に上らせ給ひしと、聞くより心も安からず、再び此世に現はれて、賤しき人の腹を籍り、言依別命となり」
  12. 第26巻第9章生言霊#:「言霊別の天使 醜の猛びに是非もなく 根底の国に潜みまし 少彦名と現はれて 常世の国の天地を 守り給ひし勇ましさ 言霊別の御分霊 皇大神の御言もて 再び此世に出現し 三五教の神司 言依別神となり 天地の神の御教を 神のまにまに伝へ行く」
  13. 第5巻第13章神憑の段#:「聖地ヱルサレムの天使言霊別の長子なる竜山別といふ腹黒き神人は、始終野心を包蔵してをつた」
  14. 第42巻第26章宣直歌#:竜山別の歌「吾こそは言霊別の御子なりし 竜山別の生れ変りぞ」
  15. 第47巻第19章化相神#:「私は月の大神の御側に仕へまつる言霊別命で厶います。此度大神の命に依り、地上に降り、五三公の精霊を充たし神国成就の為に、貴方と共に活動をしてゐた者で厶います。夫れ故私と五三公とは全く別個の人間です。併しながら私の神格の全部が、五三公の精霊をみたしたる為、面貌までが能く似てゐるのでせう。今後に於ても時々五三公の精霊に下り、地上に天国を建設する為、化相を以て活動を致しますれば」
  16. 第48巻第10章天国の富#:「治国別は竜公と共に言霊別命の化相身なる五三公に案内され」、「言霊別命様の御化身なる五三公様の口を通して」
  17. 第48巻第11章霊陽山#:「治国別、竜公は言霊別命の化相神なる五三公に導かれ」
  18. 第50巻第11章鸚鵡返#:「楓の姫の枕辺に 現はれ給ひしエンゼルは 言霊別の化身なる 文珠菩薩と厳めしく」
  19. 第67巻総説#:「言霊別命の化身にして、照国別の従者と変化したる梅公宣伝使が」
  20. 第70巻第19章梅花団#:梅公別のセリフ「俺は時置師の杢助でも何でもない。三五教を守護する第一霊国の天人、言霊別のエンゼルだ」
  21. 第70巻第5章花鳥山#:千草姫のセリフ「ここは所謂天界の 第三段の浄土です」