砂利喰
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「砂利喰い」とは、「砂利で暴利を貪る」というような意味だと思われる。
玉治別は竜国別と国依別に対して〈酒飲みを改心させるには、自分も一緒に酒を飲み、賭博打を改心させるには自分も賭博打ちになつて、さうして改心させるのが神様の御経綸だ。吾々も一つ先方が盗人だつたら、此方も盗人に化けて、手を曳合うて仲間入りをなし、さうして改心させれば良いのだ〉と、改心のさせ方を説く。
その後、三人は実際に泥棒(追い剥ぎ)の集団に対峙する。そのとき玉治別は泥棒に対して「おれは大泥棒の玉公親分だ」と身分を偽り、「追い剥ぎなんてしてないで、もっと何十万、何百万、何千万円という泥棒をせんかい」と叱る。
そして〈徹胴敷設をすればレールをかぢり、道路を開鑿すれば砂利をかぢり、軍艦を拵へては鋼鉄をかぢり(注・レールや砂利や鉄鋼を横流ししたり暴利を貪ったりするという意味だと思われる)、缶詰を請負うては石を詰込み(注・安価なものを入れて暴利を貪るという意味だと思われる)、斯う云ふ立派な智慧を出してヌースー式をやるのだ〉と言って、政治家や実業家がやっている"泥棒"を例に出した。
最後に、〈モウ斯んな仕様もない小盗人は廃めて、世界一の宝を手に入れる商売に乗り替へたら何うだい。軍艦かぢりよりも、レール喰ひよりも、砂利喰ひよりも何万倍とも知れぬ結構な商売があるのだぞ〉と、泥棒稼業をやめさせようとした。
この泥棒は、遠州・雲州・甲州・三州・駿州・武州の六人。