反鱗
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「反鱗」とは「げきりん」とも読む。現代では「逆鱗」と書くのが一般的。広辞苑によると〈(竜のあごの下のさかさのうろこに触れると怒ってその人を殺すという韓非子の故事により、天子を竜にたとえていう) 天子の怒り。宸怒(しんど)。また、目上の人の怒り。〉
本章では「竜の逆さの鱗」つまり「触ると怒るポイント」(要するに「地雷」)という意味で使われている。
ハールとその親分のセールが、二人の女(ブラヷーダ姫とデビス姫)を奪い合い、セールがハールを闇討ちしたので、ハールにはもはや親分を敬う気持ちなどない。〈たうとう親分奴、恋の競争から私を恨んで暗打に遇はさうと致しましたので、斯んな目に遇はされ、実は逃げ出して来た所で厶います。親分に反鱗あれば、私にも反鱗があります。〉
ただし愛善世界社版の脚注(p.317)には〈ここでは「反倫」の意か。仲間にそむくこと。また人倫道徳にそむくこと〉と記されている。