霊界物語第45巻の諸本相違点について記す。
霊界物語の諸本相違点とは、霊界物語刊本の諸本(初版、校定版、愛善世界社版など)の本文の相違点のことである。
- 諸本すべてをチェックしたわけではない。飯塚弘明が霊界物語ネットのデータ作成の過程において気がついた相違点をピックアップしたものである。霊界物語ネットは愛善世界社版を底本にしており、主に愛善世界社版と八幡書店版との相違点をピックアップしてある。全ての相違点ではなく、あくまでも気がついた点だけである。
- 八幡書店版の本文は校定版とほぼ同じである。また、王仁DBのデータは霊界物語ネットと同じである。
- 各諸本を次のように略す。 初…戦前の初版 再…戦前の再版(第二版のこと) 三…戦前の三版(四版以降も同様に略す) 御…聖師御校正本 普…普及版 校…校定版 修…修補版 八…八幡書店版(八幡版) 愛…愛善世界社版(愛世版) R…霊界物語ネット
- 最も基準にすべき原典は御校正本であり、それと他の諸本を比較すべきである。また、八幡版の底本は校定版である。しかし霊界物語ネットのデータ作成の段階では御校正本や校定版が入手できなかったため、やむを得ず、八幡版や愛世版を基準にして、御校正本や校定版を比較しているかのような書き方をしている場合もある。
- 天祥地瑞は最初から校正された状態で発刊されているため、御校正本というものは存在しない。戦前発行された初版と、戦後発行された版(再版以降)との比較になる。
- ストーリー上の矛盾や、意味の変更を伴うような重大な相違点については 【重大】 という表示を付けた。
第四篇の題名に混乱がある。 →「虎風獣雨」「鬼風獣雨」も参照
- 御校正本・校定版では、目次は「虎風獣雨」、トビラは「鬼風獣雨(きふうじうう)」
- 普及版では目次・トビラ共に「虎風獣雨」
- 八幡版では目次・トビラ共に「鬼風獣雨(きふうじうう)」
- 愛世版では目次・トビラ共に「虎風獣雨(こふうじうう)」
熟語の「五風十雨(ごふうじゅうう)」をもじっているのだとするなら「虎風獣雨」が妥当である。物語の内容もお寅が活躍するので、虎の字が入っている「虎風獣雨」がふさわしい。霊界物語ネットでは「虎風獣雨」にする(2020/5/18までは「虎風獣雨」と「鬼風獣雨」が混在していた)。
御 |
p6(第1章) |
あやちもつかぬ御託宣
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校 |
p8 |
御校正本と同じ
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八 |
p255下 |
あやめもつかぬ御託宣
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愛 |
p8 |
御校正本と同じ
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R |
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御校正本と同じ(愛世版の脚注によると「あやち」とは「文道(あやち)。筋道。また区別、判別、差異」の意)
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御 |
p8(第1章) |
掛地や額に仕立上げ
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校 |
p9 |
掛字や額に仕立て上げ
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八 |
p256上 |
校定版と同じ
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愛 |
p9 |
御校正本と同じ
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R |
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御校正本と同じ(「掛地」とは掛け物の意〔コトバンク〕)
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八 |
p282下 |
私の事を今日かぎり言はないやうにしてもらはないと因りますから、 (誤字)
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愛 |
p84 |
私の事を今日限り云はない様にして貰はないと困りますから、
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R |
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愛世版と同じ
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御 |
p130(第6章) |
ユラリ彦ユラリの姫を祭つたる
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校 |
p109 |
ユラリ彦上義の姫を祭つたる(小北山に「ユラリ姫」という祭神はここ以外には登場しないので、「上義姫」の間違いだと考えたのであろう)
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八 |
p290上 |
校定版と同じ
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愛 |
p105 |
御校正本と同じ
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R |
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御校正本と同じ(2020/5/18までは校定版と同じ)(「上義姫」だと断定する根拠はないので「ユラリ姫」のままにしておく)
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八 |
p293下 |
鎮座ましましウラナイ教の
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愛 |
p116 |
鎮座ましましウラナイの
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R |
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愛世版と同じ
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御 |
p166(第8章) |
ホヽヽヽヽ魔我彦が (p170に閉じカギ括弧はあるが、開きカギ括弧がない)
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校 |
p139 |
『ホヽヽヽヽ魔我彦が (ここからお千代のセリフになるので校定版編者が開きカギ括弧を挿入したのであろう)
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八 |
p299上 |
校定版と同じ
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愛 |
p133 |
御校正本と同じ
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R |
|
校定版と同じ
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八 |
p303下 |
うち遣りおくに如くはない
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愛 |
p146 |
打ち遣りおくに如くはなし
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R |
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愛世版と同じ
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御 |
p227(第10章) |
ザワザワとぞよめきつてゐる。
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校 |
p192 |
御校正本と同じ
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八 |
p315上 |
ザワザワとぞよめき立つてゐる。
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愛 |
p182 |
御校正本と同じ
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R |
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御校正本と同じ
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八 |
p320上 |
私も当事売出しの侠客、
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愛 |
p194 |
私も当時売出しの侠客、
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R |
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愛世版と同じ
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御 |
p243(第11章) |
五三万親分、さらばで厶る』
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校 |
p205 |
五三公親分、さらばでござる』
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八 |
p320上 |
校定版と同じ
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愛 |
p195 |
御校正本と同じ
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R |
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校定版と同じ
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八 |
p330下 |
唯一の善業と信じてゐたのである。
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愛 |
p228 |
唯一の善行と信じてゐたのである。
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R |
|
愛世版と同じ
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八 |
p332上 |
坊主のやうにダヽブダ ダヽブダとばかり読んでをらず、
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愛 |
p232 |
坊主のやうにダヽブダ ダヽブダ ダヽブダとばかり読んで居らず、
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R |
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愛世版と同じ
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八 |
p333下 |
溟涬(めいけい)にして牙を含めりといふところだ』
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愛 |
p235 |
溟淆(めいかう)にして牙を含めりと云ふ所だ』
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R |
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愛世版と同じ
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八 |
p338下 |
かん燗 徳利ざましのみこともちて、
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愛 |
p249 |
かん徳利 燗ざましのみこともちて、
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R |
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愛世版と同じ
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八 |
p341下 |
慎み敬ひ祈ぎ奉る』
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愛 |
p258 |
慎み敬ひ祈ぎ奉る』
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R |
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(対応する『が存在しないので』は削除する)
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八 |
p353上 |
『お母さま、雪が降つとるの? ソレは
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愛 |
p289 |
『お母さま、雪が降つとるの、ソレは
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R |
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愛世版と同じ
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御 |
pああ(第20章) |
『コラ蠑螈別、何う云ふとるのだい。
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校 |
p305 |
『コラ蠑螈別、何をいふとるのだい。
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八 |
p354下 |
校定版と同じ
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愛 |
p292 |
御校正本と同じ
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R |
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校定版と同じ
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