出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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霊界物語第25巻の諸本相違点について記す。
霊界物語の諸本相違点とは、霊界物語刊本の諸本(初版、校定版、愛善世界社版など)の本文の相違点のことである。
- 諸本すべてをチェックしたわけではない。飯塚弘明が霊界物語ネットのデータ作成の過程において気がついた相違点をピックアップしたものである。霊界物語ネットは愛善世界社版を底本にしており、主に愛善世界社版と八幡書店版との相違点をピックアップしてある。全ての相違点ではなく、あくまでも気がついた点だけである。
- 八幡書店版の本文は校定版とほぼ同じである。また、王仁DBのデータは霊界物語ネットと同じである。
- 各諸本を次のように略す。 初…戦前の初版 再…戦前の再版(第二版のこと) 三…戦前の三版(四版以降も同様に略す) 御…聖師御校正本 普…普及版 校…校定版 修…修補版 八…八幡書店版(八幡版) 愛…愛善世界社版(愛世版) R…霊界物語ネット
- 最も基準にすべき原典は御校正本であり、それと他の諸本を比較すべきである。また、八幡版の底本は校定版である。しかし霊界物語ネットのデータ作成の段階では御校正本や校定版が入手できなかったため、やむを得ず、八幡版や愛世版を基準にして、御校正本や校定版を比較しているかのような書き方をしている場合もある。
- 天祥地瑞は最初から校正された状態で発刊されているため、御校正本というものは存在しない。戦前発行された初版と、戦後発行された版(再版以降)との比較になる。
- ストーリー上の矛盾や、意味の変更を伴うような重大な相違点については 【重大】 という表示を付けた。
- 御校正本・愛世版の「ニユージランド」が、校定版・八幡版では「ニユージーランド」に直されている。霊界物語ネットでは直さずに「ニユージランド」のままにしておく。→詳細は「第7巻の諸本相違点」を見よ
- 『序文』の末尾の歌「惟神道の光に照らされて 地獄だましひも天国に進めり」は、御校正本(原本は三版)・普及版・愛世版に掲載されている。初版・校定版・八幡版には掲載されていない。
- 初版に掲載されている次の「凡例」は、三版・普及版・校定版・八幡版・愛世版には掲載されていない。(御校正本にも掲載されていない)
凡例
一、従来『霊界物語』は各頁九行頁数四〇〇頁でありましたが、本巻より各頁十行とし頁数を三六〇頁といたしました。併し内容に於ては別に変化はありません。
一、これまで、篇、章、節に区分してありましたが、本巻より巻、篇、章の名称を以て区分しました。
一、物語に現はれる片仮名の人名は、都合によりルビーの活字にしました。
大正十二年四月 編者識
- 「竜宮島」の「島」が校定版・八幡版では「洲」に置き換えられている。普及版・愛世版では「島」のまま。
- 初版・校定版・八幡版で「~さん」が、普及版・愛世版では「~さま」に直している。愛世版のp302「追注」に、「聖師は前巻等校正本でほとんど「…さん」を「…さま」と直されており、本巻もそれにならい、「…さん」は全て「…さま」とした。」と記されている。
初 |
p9(第1章) |
ブランジー、クロンバーの夫婦が後釜になると云ふ事だが
|
普 |
p4上 |
ブランジー(国主)、クロンバー(国妃)の夫婦があと釜になるということだが
|
校 |
p12 |
夫婦がブランジー(国主)、クロンバー(国妃)の後釜になるといふことだが
|
八 |
p33上 |
校定版と同じ
|
愛 |
p12 |
ブランジー(国主)、クロンバー(国妃)の夫婦が後釜になると云ふ事だが (普及版と同じ)
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R |
a133 |
愛世版と同じ(2020/5/10までは校定版と同じ) (このセリフは、清公が宇豆姫と結婚して、ブランジー・クロンバー(高山彦・黒姫)夫婦の後釜に据わる、という意味なので、「~の夫婦の後釜になる」が現代的な文章になる。しかし昔の文章なので「夫婦が後釜」のままにしておく)
|
初 |
p40(第2章) |
妾も之から清公の左守神を引率れ
|
校 |
p37 |
妾もこれから清公の左守司を引き率れ(他にも「左守神」を「左守司」に、「右守神」を「右守司」に修正している箇所が多数ある)
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八 |
p42下 |
校定版と同じ
|
愛 |
p35 |
「神」
|
R |
|
「神」(霊界物語ネットでは、第25巻内の左守・右守は全て「神」にする。ただし2020/5/10までいくつか「司」が残っていた)
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初 |
p55(第2章) |
叔母の死んだも直休み
|
校 |
p48 |
叔母の死んだも食休み
|
八 |
p47上 |
校定版と同じ
|
愛 |
p47 |
「直」
|
R |
a502 |
「直」(一般的には「食」と書く)
|
八 |
p47下 |
やや差恥の念に駆られてか
|
愛 |
p48 |
稍羞恥の念に駆られてか
|
R |
|
愛世版と同じ
|
八 |
p51下 |
したしこはしといふことぢやな』
|
愛 |
p59 |
仕たし怖しと云ふ所(とこ)ぢやな』
|
R |
|
愛世版と同じ
|
初 |
p98(第4章) |
永遠にわが神業を輔助されよ』
|
校 |
p83 |
永遠にわが神業を補助されよ』
|
八 |
p59下 |
校定版と同じ
|
愛 |
p80 |
初版と同じ
|
R |
|
初版と同じ
|
初 |
p113(第5章) |
醜女探女を祝部の
|
校 |
p97 |
醜女探女を祝姫の (文脈上は「祝姫」が正しい)
|
八 |
p65上 |
校定版と同じ
|
愛 |
p93 |
初版と同じ
|
R |
|
【重大】「祝姫」(2020/5/10までは「祝部」)
|
八 |
p66下 |
日の出神様が竜宮城の従臣たりし
|
愛 |
p97 |
日の出神様が竜宮城の従神たりし
|
R |
|
愛世版と同じ
|
八 |
p68下 |
飯依彦の末裔たる飯依別に神宣を請はしめた。
|
愛 |
p101 |
飯依彦神の末裔たる飯依別に神宣を請はしめた。
|
R |
|
愛世版と同じ
|
初 |
p132(第6章) |
改慢心の虎公の
|
普 |
p51上 |
初版と同じ
|
校 |
p112 |
改慢心の清公の
|
八 |
p71上 |
校定版と同じ
|
愛 |
p107 |
初版と同じ
|
R |
|
【重大】校定版と同じ(「虎公」という人物はここには登場しない。文脈上「清公」が妥当)
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初 |
p136(第6章) |
沈んだお蔭で魔の神は
|
普 |
p52上 |
初版と同じ
|
校 |
p115 |
沈んだお蔭で魔の島は
|
八 |
p71s上 |
校定版と同じ
|
愛 |
p110 |
初版と同じ
|
R |
|
【重大】初版と同じ(「テンカオの 島は忽ち海底に 沈んだお蔭で」の後に続く言葉として「魔の島」では「島」が重複してしまう。「魔の神」なら妥当である。)
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初 |
p143(第6章) |
ヤヽヽヽヤツヤ奴野郎の意地くね悪い
|
普 |
p54上 |
初版と同じ
|
校 |
p122 |
ヤヽヽヽヤツヤ奴野郎の(改行)イヽヽヽイツイ意地くね悪い(ここは五十音歌だがヤイユエヨのイが無いため付け加えたのだと思われる)
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八 |
p73下 |
校定版と同じ
|
愛 |
p116 |
初版と同じ
|
R |
|
校定版と同じ
|
初 |
p146~147(第7章) |
忝なくも純世姫命の御神徳に依りて、
|
校 |
p124 |
忝なくも真純姫命の御神徳に依りて、(「真澄」に直すはずが誤字になってしまったか?)
|
八 |
p74下 |
校定版と同じ
|
愛 |
p119 |
忝なくも真澄姫命の御神徳に依りて、(p302の「追注」に、竜宮島の国魂である「真澄姫命」に直した旨が記されている)
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R |
|
【重大】愛世版と同じ
|
八 |
p92下 |
と二人の顔を打ち見守り、
|
愛 |
p168 |
と二人の顔を打ち守り、
|
R |
|
愛世版と同じ
|
八 |
p98上 |
軽々しくお出で遊ばすは、御威勢にかかはりませう。
|
愛 |
p183 |
軽々しくお出で遊ばすは、御威勢にも関りませう。
|
R |
|
愛世版と同じ
|
初 |
p226(第12章) |
奥殿にて悠々(ゆるゆる)と申上げませう』
|
校 |
p191 |
奥殿にてゆるゆると申し上げませう』
|
八 |
p98下 |
校定版と同じ
|
愛 |
p184 |
「悠々(いういう)」
|
R |
|
「悠々(ゆるゆる)」
|
八 |
p107下 |
思ひしことも水の泡 (電子ブック版では「泡」が抜け落ちている)
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愛 |
p208 |
思ひし事も水の泡
|
R |
|
愛世版と同じ
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八 |
p119上 |
飯依別をして宮司となし、
|
愛 |
p240 |
飯依別神をして宮司となし、
|
R |
|
愛世版と同じ
|
八 |
p133下 |
|没分暁漢(わからずや)ほど困つたものはないワイ。
|
愛 |
p277 |
|暁没漢(わからずや)ほど困つたものは無いワイ。
|
R |
|
愛世版と同じ
|
初 |
p353(第19章) |
冒頭には『が無い。末尾には』がある。
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校 |
p297 |
初版と同じ
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八 |
p136上 |
初版と同じ
|
愛 |
p285 |
初版と同じ
|
R |
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冒頭に『を付け加える。(ちなみにこれは駒彦の歌である。最後の方に「宇都の御前に駒彦が」とある)
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