霊界物語第13巻の諸本相違点について記す。
霊界物語の諸本相違点とは、霊界物語刊本の諸本(初版、校定版、愛善世界社版など)の本文の相違点のことである。
- 諸本すべてをチェックしたわけではない。飯塚弘明が霊界物語ネットのデータ作成の過程において気がついた相違点をピックアップしたものである。霊界物語ネットは愛善世界社版を底本にしており、主に愛善世界社版と八幡書店版との相違点をピックアップしてある。全ての相違点ではなく、あくまでも気がついた点だけである。
- 八幡書店版の本文は校定版とほぼ同じである。また、王仁DBのデータは霊界物語ネットと同じである。
- 各諸本を次のように略す。 初…戦前の初版 再…戦前の再版(第二版のこと) 三…戦前の三版(四版以降も同様に略す) 御…聖師御校正本 普…普及版 校…校定版 修…修補版 八…八幡書店版(八幡版) 愛…愛善世界社版(愛世版) R…霊界物語ネット
- 最も基準にすべき原典は御校正本であり、それと他の諸本を比較すべきである。また、八幡版の底本は校定版である。しかし霊界物語ネットのデータ作成の段階では御校正本や校定版が入手できなかったため、やむを得ず、八幡版や愛世版を基準にして、御校正本や校定版を比較しているかのような書き方をしている場合もある。
- 天祥地瑞は最初から校正された状態で発刊されているため、御校正本というものは存在しない。戦前発行された初版と、戦後発行された版(再版以降)との比較になる。
- ストーリー上の矛盾や、意味の変更を伴うような重大な相違点については 【重大】 という表示を付けた。
- 第13巻の御校正本は、昭和6年(1931年)10月30日発行の再版(二版)を校正したものである。
- 「凡例」は校定版と八幡版には掲載されていない。
御校正本・愛世版で「吾々」となっている箇所が、校定版・八幡版では「我々」になっている場合が多いが、あまりにも多すぎるのでいちいち記さない。
御 |
p4(総説) |
大本十曜神旗の義は、専ら日本の国体を晋く世に知らしめ、日本魂の根本を培養せむが為に、開祖開教の趣旨に則りて考案せしものにして、
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校 |
p5 |
大本十曜神旗の義は、開祖開教の趣旨に則りて考案せしものにして、
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八 |
p31 |
校定版と同じ
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愛 |
p5 |
御校正本と同じ
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R |
|
【重大】御校正本と同じ
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御 |
p5 |
七曜に配し、なほ全球を神統に配し奉りて、我国体の真相を知らしめむとするものなり。
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校 |
p5 |
七曜に配したるものなり。
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八 |
p31 |
校定版と同じ
|
愛 |
p5 |
御校正本と同じ
|
R |
|
【重大】御校正本と同じ
|
御 |
p5 |
仮りに十球の配別を色別、数別、神統別にて記せば、
|
校 |
p5 |
仮りに十球の配別を色別、数別にて記せば、
|
八 |
p31 |
校定版と同じ
|
愛 |
p5 |
御校正本と同じ
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R |
|
【重大】御校正本と同じ
|
御 |
p5 |
ここに掲載されている図表の中の「神統別」の部分(「天之御中主大神」から「大本皇大御神」まで計13柱の神名)
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校 |
p5 |
(削除されている)
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八 |
p31 |
(削除されている)
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愛 |
p5 |
御校正本と同じ
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R |
|
【重大】御校正本と同じ
|
御 |
p9 |
「神統別」の項目
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校 |
p9 |
(削除されている)
|
八 |
p34 |
(削除されている)
|
愛 |
p9 |
御校正本と同じ
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R |
|
【重大】御校正本と同じ
|
御 |
p11 |
明かに宇宙の霊力体の運用妙機を覚知し以て神の斯世に厳臨し玉ふこと、
|
校 |
p10 |
明かに宇宙の霊力体の運用妙機を覚知し、もつて神のこの世に厳臨し玉ふこと、
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八 |
p34 |
明かに宇宙の霊力体の運用妙機を覚知し、もつてこの世に厳臨し玉ふこと、(「神の」が欠落している)
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愛 |
p11 |
御校正本と同じ
|
R |
|
御校正本と同じ
|
八 |
p34 |
疑を容るるの余地なきに至らしむ。
|
愛 |
p11 |
疑を容るの余地無きに至らしむ。
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R |
|
愛世版と同じ
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御 |
p12 |
何故人為の書巻を学習するを用ゐむや。
|
校 |
p10 |
何ぞ人為の書巻を学習するを要せむや。 (一般的な三大学則の文言はこちらである)
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八 |
p34 |
校定版と同じ
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愛 |
p11 |
御校正本と同じ
|
R |
|
御校正本と同じ
|
御 |
p12 |
『天地初発之時(てんちしよはつのとき)
|
校 |
p11 |
『天地初発之時(あめつちなりいでしとき) (古事記としてはこちらの方が正しい)
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八 |
p34 |
校定版と同じ
|
愛 |
p12 |
御校正本と同じ
|
R |
|
御校正本と同じ
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御 |
p13、p15 |
動、静、解、凝、引、弛、分、合
|
校 |
p12、p13 |
動、静、解、凝、引、弛、合、分
|
八 |
p35、p36 |
校定版と同じ
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愛 |
p12、p14 |
御校正本と同じ
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R |
|
御校正本と同じ
|
御 |
p27-28 |
『鎮魂』という題名の歌の中の「天照し坐すおほみかみ その神業を受け賜ひ」から「あさな夕なに奉体し 神の稜威を仰ぐべし。」までの8行
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校 |
p27 |
(削除されている)
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八 |
p41下 |
(削除されている)
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愛 |
p27 |
御校正本と同じ
|
R |
|
【重大】御校正本と同じ
|
八 |
p43下 |
以上のは、
|
愛 |
p32 |
以上の数篇は
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R |
|
愛世版と同じ
|
八 |
p49下 |
複数的に言霊を発射したり。
|
愛 |
p50 |
複数的に言霊を発射するのであつた。
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R |
|
愛世版と同じ
|
八 |
p59下 |
駒に跨り静々と 進みて来るシズの森
|
愛 |
p76 |
駒に跨り静々と 進みて来るシヅの森
|
R |
|
愛世版と同じ
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八 |
p59下 |
打つ蹴る擲る泣くわめく 名に負ふシズの此の森も
|
愛 |
p76 |
打つ蹴る擲る泣くわめく 名に負ふシヅの此の森も
|
R |
|
愛世版と同じ
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八 |
p62下 |
鷹彦『昨夜は、シズの森で、
|
愛 |
p86 |
鷹彦『昨夜は、シヅの森で、
|
R |
|
愛世版と同じ
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八 |
p63上 |
亀彦『わしも一つ洲から長い間、
|
愛 |
p87 |
亀彦『わしも一つ島から長い間、
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R |
|
愛世版と同じ
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八 |
p65上 |
化物『キヤーハヽヽヽ、キユーフヽヽヽ』
|
愛 |
p92 |
化物『キヤーヽヽヽヽ、キユーヽヽヽヽ』
|
R |
|
愛世版と同じ
|
御 |
p146(第10章) |
亀彦『手の【つ】けやうどころか、足も頭も体中、浸けて居るぢやないか』
|
校 |
p127 |
亀彦『手の【つけ】やうどころか、足も頭も体中、【浸け】て居るぢやないか』 (傍点を付けている箇所が異なる。「つけ」に引っ掛けているのであれば、こちらの方が適正)
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八 |
p77下 |
校定版と同じ
|
愛 |
p127 |
御校正本と同じ
|
R |
|
校定版と同じ
|
御 |
p147 |
亀公は井戸の底より、
|
校 |
p128 |
亀彦は井戸の底より、
|
八 |
p78上 |
校定版と同じ
|
愛 |
p128 |
御校正本と同じ
|
R |
|
御校正本と同じ
|
八 |
p80上 |
厳の嘖(ころび)を起しつつ
|
愛 |
p135 |
厳の嘖譲(ころび)を起しつつ
|
R |
|
愛世版と同じ
|
御 |
p17(第12章) |
鷹彦の台詞の中の、鍵括弧の位置 「お前はお前」から「どうしようぞいなア……」まで。
|
校 |
p150 |
「一年待っても」から「どうしようぞいなア……」まで。
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八 |
p86上 |
校定版と同じ
|
愛 |
p150 |
御校正本と同じ
|
R |
|
御校正本と同じ
|
御 |
p192(第13章) |
と云ひ乍ら音彦は墜道(いはみち)に端坐して
|
校 |
p165 |
と云ひ乍ら音彦は墜道(トンネル)に端坐して
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八 |
p91上 |
校定版と同じ
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愛 |
p164 |
御校正本と同じ
|
R |
|
御校正本と同じ
|
御 |
p209(第15章) |
石油(せきたん)の空缶ぢやないが
|
校 |
p181 |
石油(せきゆ)の空缶ぢやないが
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愛 |
p181 |
御校正本と同じ
|
R |
|
御校正本と同じ
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御 |
p232(第17章) |
ずらりと占領した様な【ぼろい】事です。
|
校 |
p200 |
ずらりと占領した様なぼろい事です。(傍点がない)
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八 |
p103下 |
校定版と同じ
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愛 |
p198 |
御校正本と同じ
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R |
|
御校正本と同じ
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八 |
p105下 |
竜宮の一つ洲に三年の間
|
愛 |
p204 |
竜宮の一つ島に三年の間
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R |
|
愛世版と同じ
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御 |
p261(第19章) |
美人『イヤお三人のお方、
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校 |
p223 |
御校正本と同じ
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八 |
p112上 |
美人『オヤお三人のお方、 (誤字)
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愛 |
p222 |
御校正本と同じ
|
R |
|
御校正本と同じ
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御 |
p273(第20章) |
衿(ほこら)の夢も何処へやら
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校 |
p233 |
矜(ほこり)の夢もどこへやら
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八 |
p115下 |
校定版と同じ
|
愛 |
p232 |
御校正本と同じ
|
R |
|
御校正本と同じ
|