「軍人会館」の版間の差分
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'''軍人会館'''(ぐんじんかいかん)は、昭和9年(1934年)7月22日に[[昭和神聖会]]の発会式が開かれた場所。在郷軍人会の施設で、[[昭和天皇]]の即位の礼を記念する「昭和御大礼記念事業」の一環として東京・九段に建設され、同年3月に竣工した。 | '''軍人会館'''(ぐんじんかいかん)は、昭和9年(1934年)7月22日に[[昭和神聖会]]の発会式が開かれた場所。在郷軍人会の施設で、[[昭和天皇]]の即位の礼を記念する「昭和御大礼記念事業」の一環として東京・九段に建設され、同年3月に竣工した。 | ||
+ | 軍人会館は第二次大戦後は「九段会館」と改称して営業を続けていたが、平成23年(2011年)東日本大震災で天井が崩落し、廃業した。その後、東急不動産が買収し、九段会館の外見の一部を残して高層ビルに建て替え、令和4年(2022年)7月に「九段会館テラス」という名前で開業する予定。 | ||
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軍人会館は一般の民間団体には使用させないことになっていたが、[[昭和青年会]]がその建設資金の一部を献金していた関係もあって使用することができた<ref>『[[大本七十年史]] 下巻』「{{obc|B195402c5301|創立にいたるまで}}」:「一三日には、発会式を七月二二日に挙行することに決定し、会場は九段の軍人会館を使用することとした。軍人会館は一般民間団体には使用させないことになっていたが、昭和青年会が同館の建設資金の一部を献金していた関係もあって使用することができた」</ref> <ref>[[大国美都雄]]『[[真偽二道]]』p174「昭和神聖会の発会へ」によると、会場がどこも予約が入っていて使えず、空いているのは軍人会館だけだったので、大国が強いて請願し「在郷軍人と協同だから許して欲しいという形の請願書」を出さされてようやく許可された。</ref>。 | 軍人会館は一般の民間団体には使用させないことになっていたが、[[昭和青年会]]がその建設資金の一部を献金していた関係もあって使用することができた<ref>『[[大本七十年史]] 下巻』「{{obc|B195402c5301|創立にいたるまで}}」:「一三日には、発会式を七月二二日に挙行することに決定し、会場は九段の軍人会館を使用することとした。軍人会館は一般民間団体には使用させないことになっていたが、昭和青年会が同館の建設資金の一部を献金していた関係もあって使用することができた」</ref> <ref>[[大国美都雄]]『[[真偽二道]]』p174「昭和神聖会の発会へ」によると、会場がどこも予約が入っていて使えず、空いているのは軍人会館だけだったので、大国が強いて請願し「在郷軍人と協同だから許して欲しいという形の請願書」を出さされてようやく許可された。</ref>。 | ||
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2022年5月10日 (火) 05:17時点における版
軍人会館(ぐんじんかいかん)は、昭和9年(1934年)7月22日に昭和神聖会の発会式が開かれた場所。在郷軍人会の施設で、昭和天皇の即位の礼を記念する「昭和御大礼記念事業」の一環として東京・九段に建設され、同年3月に竣工した。
軍人会館は第二次大戦後は「九段会館」と改称して営業を続けていたが、平成23年(2011年)東日本大震災で天井が崩落し、廃業した。その後、東急不動産が買収し、九段会館の外見の一部を残して高層ビルに建て替え、令和4年(2022年)7月に「九段会館テラス」という名前で開業する予定。
昭和神聖会の発会式
軍人会館は一般の民間団体には使用させないことになっていたが、昭和青年会がその建設資金の一部を献金していた関係もあって使用することができた[1] [2]。
大政翼賛会の発会式
一部の大本関係書で、雛型・数運を紹介する下りで、大政翼賛会の発会式が軍人会館で開かれたと記されている場合がある。
【例】「六年後の昭和一五(一八四〇)年七月二二日、第二次近衛内閣が組閣される。近衛文麿は陸相に東条英機をすえ、新体制運動を推進するため、国民統制組織である大政翼賛会を創立する。その大政翼賛会の発会式が昭和神聖会と場所も同じ九段の軍人会館で開かれ、その形式、その後の活動状況までそっくり」〔十和田龍『第三次大本事件の真相』p55〕
しかしそれは事実と異なる。大政翼賛会の発会式は昭和15年(1940年)10月12日に首相官邸で開かれている。大政翼賛会東京府支部の結成式が同年12月11日に九段会館で開かれており、それと混同している可能性がある。