「王仁蒙古入記」の版間の差分

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[[ファイル:出口王仁三郎の書「東亜経綸」.jpg|thumb|200px|巻頭に掲載されている出口王仁三郎の書「東亜経綸」。]]
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'''王仁蒙古入記'''(おにもうこにゅうき)は、[[出口王仁三郎]]の著書。[[蚕都新聞社]]社長「[[上野公園]]」の名前で大正14年2月に発行された。内容は、大正13年2月から7月にかけて行われた[[蒙古入り]]の記録を小説調で著したものである。本書を大幅に改訂したものが昭和10年(1935年)4月に『[[出口王仁三郎全集]] 第六巻 入蒙記・其他』に「入蒙記」として収録された。また王仁三郎の昇天後に、[[霊界物語]]に特別編「[[入蒙記]]」として収録された。
'''王仁蒙古入記'''(おにもうこにゅうき)は、[[出口王仁三郎]]の著書。本書は[[霊界物語]]「[[入蒙記]]」の前身となった本で、「[[上野公園]]」という仮名で大正14年2月に発行された。内容は、大正13年2月から7月にかけて行われた[[蒙古入り]]の記録を小説調で著したものである。本書を大幅に改訂したものが昭和10年に刊行された『[[出口王仁三郎全集]] 第六巻』に「入蒙記」として収録された。また王仁三郎の昇天後に、[[霊界物語]]に特別篇「[[入蒙記]]」として収録された。


[[みいづ舎]]と[[八幡書店]]から復刻版が発行されている。
[[みいづ舎]]と[[八幡書店]]から復刻版が発行されている。
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* 当初は、[[霊界物語]][[第67巻]]として発表される予定だった<ref>{{rm09|68|0001|序文}}:「霊界物語第六十七巻として蒙古入の梗概を口述し、表面上野公園著として天下に発表する事とした。」…この序文は大正14年(1925年)1月30日に書いたもの。その十数日後に『王仁蒙古入記』が発刊されている。</ref> <ref>{{rm|nm|3|金剛心}}:「扨て蒙古入に就いては、昨冬王仁蒙古入記と題し霊界物語第六十七巻に編入した。乍然飜つて考ふれば種々の障害のため、事実を闡明するの便を得ず、不得已上野公園著として天下に発表する事としたのである。故に本巻は六十七巻の代著として口述し専ら内面的方面の事情を詳記する考へである。」…これは『王仁蒙古入記』発刊後の大正14年(1925年)8月15日に口述したものである。</ref>。
* 当初は、[[霊界物語]][[第67巻]]として発表される予定だった<ref>{{rm09|68|0001|序文}}:「霊界物語第六十七巻として蒙古入の梗概を口述し、表面上野公園著として天下に発表する事とした。」…この序文は大正14年(1925年)1月30日に書いたもの。その十数日後に『王仁蒙古入記』が発刊されている。</ref> <ref>{{rm|nm|3|金剛心}}:「扨て蒙古入に就いては、昨冬王仁蒙古入記と題し霊界物語第六十七巻に編入した。乍然飜つて考ふれば種々の障害のため、事実を闡明するの便を得ず、不得已上野公園著として天下に発表する事としたのである。故に本巻は六十七巻の代著として口述し専ら内面的方面の事情を詳記する考へである。」…これは『王仁蒙古入記』発刊後の大正14年(1925年)8月15日に口述したものである。</ref>。
* 王仁三郎は大正13年(1924年)2月12日深夜過ぎ(2月13日未明)に綾部を発ち、帰国したのは7月25日(門司上陸)だが、7月27日から11月1日まで大阪刑務所北区支所の未決監に収監されていたため、帰綾したのは11月1日である。その間、霊界物語の口述は中断していた。出国前に最後に口述したのは1月下旬で、第66巻(ただし実際には昭和2年10月に[[第69巻]]として発刊された)が伊予の[[道後温泉]]で口述されている。蒙古からの帰国後に、それに続く第67巻(王仁蒙古入記)が著述された。
* 口述日や筆録者名は記されていない(自分で書いた?)。「[[大本年表]]」には12月1日の項に〈「入蒙記」(王仁蒙古入記)のご口述始まる。〉と記されている。
* 本書の反響は大きく、たちまち五版を重ねた。<ref>『大本七十年史 上巻』「{{obc|B195401c4444|国内宣教と造営}}」</ref> <ref>五版というより五刷という意味だと思われる。発行日は初版2月12日、再版2月17日、三版2月22日、四版と五版は不明。</ref>
* [[蚕都新聞社]]社長の「[[上野公園]]」は実在の人物である(本名不明)。
* [[蚕都新聞社]]社長の「[[上野公園]]」は実在の人物である(本名不明)。
* 巻頭に28枚もの口絵写真が掲載されている。→「[[王仁蒙古入記の写真]]」
* 巻頭に28枚もの口絵写真が掲載されている。→「[[王仁蒙古入記の写真]]」
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