ページの作成:「'''新月のかけ'''(しんげつのかけ)は、木庭次守が編纂した出口王仁三郎の如是我聞集・言行録。刊本の題名としては『'''新月の影'''』『新月のかけ』『'''新月の光'''(かけ)』がある。 == 概要 == * 本書は、王仁三郎が第二次大本事件で保釈出所(昭和17年8月7日)してから昇天(昭和23年1月19日)までの間に、木庭自身が王仁三郎から直接…」
 
 
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[[ファイル:新月のかけタニハ版の表紙.jpg|thumb|タニハ版の表紙]]
'''新月のかけ'''(しんげつのかけ)は、[[木庭次守]]が編纂した[[出口王仁三郎]]の如是我聞集・言行録。刊本の題名としては『'''新月の影'''』『新月のかけ』『'''新月の光'''(かけ)』がある。
'''新月のかけ'''(しんげつのかけ)は、[[木庭次守]]が編纂した[[出口王仁三郎]]の如是我聞集・言行録。刊本の題名としては『'''新月の影'''』『新月のかけ』『'''新月の光'''(かけ)』がある。


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本書の題名は王仁三郎が何か(短冊?色紙?)に染筆した文言から採用された<ref name="shikaban_kotoba" /> <ref name="taniha_p599_daimei" />が、「新月のかけ」にどういう意味が込められているのか不明である。
本書の題名は王仁三郎が何か(短冊?色紙?)に染筆した文言から採用された<ref name="shikaban_kotoba" /> <ref name="taniha_p599_daimei" />が、「新月のかけ」にどういう意味が込められているのか不明である。


「かけ」は「かげ」のことである(戦前までは濁音を付けずに書かれることが少なくなかった)。「かげ」は光によって生じる「影」を意味するが、その「光」自体も意味する。現代では「光」と「影」は相反する概念であるが、古代においてはどちらも「かげ」だった(厳密に言うと光によっておぼろげに浮かび上がるものが「かげ」だったようである)。
「かけ」は「かげ」のことである(戦前までは濁音を付けずに書かれることが少なくなかった)。「かげ」は光によって生じる'''「影」'''を意味するが、その'''「光」'''自体も意味する。現代では「光」と「影」は相反する概念であるが、古代においてはどちらも「かげ」だった(厳密に言うと光によっておぼろげに浮かび上がるものが「かげ」だったようである)。


「新月」は基本的に月が全く見えない状態(太陽に照らされていない状態)であり、そこには'''「光」も「影」も生じない'''。
「新月」は基本的に月が全く見えない状態(太陽に照らされていない状態)であり、そこには'''「光」も「影」も生じない'''。
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【用例】
【用例】
* 〈幽闇の道にまよへるものの新月のかけを望みたるがごとく〉〔明治34年刊、高須梅渓 著『暮雲』、{{ndldl|889263/1/4}}〕
* 〈幽闇の道にまよへるものの'''新月のかけ'''を望みたるがごとく〉〔明治34年刊、高須梅渓 著『暮雲』、{{ndldl|889263/1/4}}〕
* 〈新月のかけおもしろみ出て見れはまかきの花も散る夜なりけり〉〔昭和39年刊、『定本柳田国男全集 第26巻』、{{ndldl|9577067/1/251}}〕
* 〈'''新月のかけ'''おもしろみ出て見れはまかきの花も散る夜なりけり〉〔昭和39年刊、『定本柳田国男全集 第26巻』、{{ndldl|9577067/1/251}}〕


タニハ版の表紙には月齢3日くらいの上弦の三日月が描かれているため、編者の木庭は「新月のかけ」を、細い月の月影を指す言葉として採用したのだと思われる。本書収録の王仁三郎の玉言は、一つ一つがとても短い文章であり、弱々しいものであるが、強く光り輝いている…という意味か?
タニハ版の表紙には月齢3日くらいの上弦の三日月が描かれているため、編者の木庭は「新月のかけ」を、細い月の月影を指す言葉として採用したのだと思われる。「本書収録の王仁三郎の玉言は、一つ一つがとても短い文章であり、弱々しいものであるが、強く光り輝いている」…という意味か?


仮に木庭の意図はそうだとしても、王仁三郎の意図も同じかどうかは不明である。
仮に木庭の意図はそうだとしても、王仁三郎の意図も同じかどうかは不明である。
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[[ファイル:Exit Diamond Ring Effect.jpg|thumb|ダイヤモンドリング]]
[[ファイル:Exit Diamond Ring Effect.jpg|thumb|ダイヤモンドリング]]


[[飯塚弘明]]は「新月のかけ」とは皆既日食を表現した可能性もあると推測している<ref>サイト「王仁三郎ドット・ジェイピー」内のブログ、平成17年(2005年)7月23日付の記事『昭和18年旧元日・10万年に一度の皆既日蝕と「新月の光」の謎』(ただし現在は掲載されていない)</ref>。
[[飯塚弘明]]は「新月のかけ」とは皆既日食を表現した可能性もあると推測している<ref>サイト「王仁三郎ドット・ジェイピー」内のブログ、平成21年(2009年)7月23日付の記事『昭和18年旧元日・10万年に一度の皆既日蝕と「新月の光」の謎』(ただし現在は掲載されていない)</ref>。


[[大本神諭]]に〈艮の金神は(略)丑寅へ三千年と五十年押込められて居り〉<ref>{{os|259|明治33年旧4月7日}}</ref>とあるが、この3千年が完了したのは明治24年(1891年)であり、50年が完了したのは昭和18年(1943年)元旦であることが、「[[百千花]]」で詠まれている(次の引用文参照)。
[[大本神諭]]に〈艮の金神は(略)丑寅へ三千年と五十年押込められて居り〉<ref>{{os|259|明治33年旧4月7日}}</ref>とあるが、この3千年が完了したのは明治24年(1891年)であり、50年が完了したのは昭和18年(1943年)元旦であることが、「[[百千花]]」で詠まれている(次の引用文参照)。
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また、太陽が完全に月に隠れる直前と、月から抜け出した直後に生じるダイヤモンドリングは月面の凸凹によって生じるので、これもまた「新月のかけ」というような光景である。
また、太陽が完全に月に隠れる直前と、月から抜け出した直後に生じるダイヤモンドリングは月面の凸凹によって生じるので、これもまた「新月のかけ」というような光景である。


この昭和18年旧元日の皆既日食を「新月のかけ」と王仁三郎が呼んだ可能性があると、飯塚は推測している。「新月のかけ」という文言は、王仁三郎が保釈出所(昭和17年8月7日)した後の染筆の中から選ばれた<ref name="shikaban_kotoba" />ので、その可能性は十分にある。
この昭和18年旧元日の皆既日食を「新月のかけ」と王仁三郎が呼んだ可能性があると、飯塚は推測している。「新月のかけ」という文言は、王仁三郎が'''保釈出所(昭和17年8月7日)した後の染筆の中から選ばれた'''<ref name="shikaban_kotoba" />ので、その可能性は十分にある。


なお、ChatGPTの計算によると、皆既日食が起きる頻度は次のようになる。
なお、ChatGPTの計算によると、皆既日食が起きる頻度は次のようになる。
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しかし、昭和18年2月5日の皆既日食は、綾部や亀岡では観測できなかった。日本で観測されたのは北海道中部~東部<ref>[https://www.tsm.toyama.toyama.jp/?tid=102136 20世紀中に日本国内でみられた皆既日食・金環日食] - 富山市科学博物館</ref>(つまり日本の艮)であり<ref>時刻は朝7時50~53分頃</ref>、綾部や亀岡では部分日食が観測された<ref>時刻は朝7時32~34分頃</ref>。
しかし、昭和18年2月5日の皆既日食は、綾部や亀岡では観測できなかった。日本で観測されたのは北海道中部~東部<ref>[https://www.tsm.toyama.toyama.jp/?tid=102136 20世紀中に日本国内でみられた皆既日食・金環日食] - 富山市科学博物館</ref>(つまり日本の艮)であり<ref>時刻は朝7時50~53分頃</ref>、綾部や亀岡では部分日食が観測された<ref>時刻は朝7時32~34分頃</ref>。


他に王仁三郎在命中の旧元日に起きた皆既日食としては、昭和9年(1934年)2月14日があるが、皆既日食が観測できたのは南洋~太平洋上であり、内地では部分日食の観測だけである。従って王仁三郎在命中に内地で観測できた旧元日の皆既日食は昭和18年2月5日だけである。
他に王仁三郎在命中の旧元日に起きた皆既日食としては、昭和9年(1934年)2月14日があるが、皆既日食が観測できたのは南洋~太平洋上であり、内地では部分日食の観測だけである。従って'''王仁三郎在命中に内地で観測できた旧元日の皆既日食は昭和18年2月5日だけ'''である。


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
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* [https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/eclipsey_s.cgi?eclid=19341 1934/02/14 (昭和09年02月14日) 皆既日食] - 国立天文台
* [https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/eclipsey_s.cgi?eclid=19341 1934/02/14 (昭和09年02月14日) 皆既日食] - 国立天文台
* [https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/59815_76521.html 中谷宇吉郎「日食記」] - 青空文庫:皆既日食当日のレポート
* [https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/59815_76521.html 中谷宇吉郎「日食記」] - 青空文庫:皆既日食当日のレポート
* [https://youtu.be/sofAUbjHimg?si=BgXyWlQ8fDfJFgfd  
* [https://youtu.be/sofAUbjHimg?si=BgXyWlQ8fDfJFgfd 皆既日食2019@チリ・ラセレナ 太陽アップ映像] - ユーチューブ
* 皆既日食2019@チリ・ラセレナ 太陽アップ映像] - ユーチューブ


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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[[Category:書籍]]
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