「二人婆」の版間の差分
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− | * 中年増の婆と、少し若い婆の二人<ref>{{rm|14|14|一途川}}:「比較的広き二間造りの座敷に、この家の主人と見え中年増の婆が横はつて居る。その傍に少し若さうな一人の婆が、何かと病人の世話をして居る」</ref> | + | * 中年増の婆と、少し若い婆の二人<ref>{{rm|14|14|一途川}}:「比較的広き二間造りの座敷に、この家の主人と見え中年増の婆が横はつて居る。その傍に少し若さうな一人の婆が、何かと病人の世話をして居る」</ref>。固有名は記されていない。 |
+ | ** 前者は一途川の渡し守の鬼婆であり<ref name="rm1505_1">{{rm|15|5|五天狗}}:[[国彦]]のセリフ「一途の川の渡守を致す鬼婆の娘の中婆」</ref>、常世姫が懸かる身魂で、偽の日の出神<ref>{{rm|14|14|一途川}}:「常世姫命様のお台サンが病気で寝て御座るのに」「此処に寝て居る常世姫の懸る肉体は、偽の日の出神ぢや」</ref>である。 | ||
+ | ** 後者はその娘<ref>{{rm|15|5|五天狗}}:[[国彦]]のセリフ「大方彼奴の'''娘'''の中婆のことだらう」</ref> <ref name="rm1505_1" />であり、「中婆(ちゅうばば)」と呼ばれ<ref>中婆とは40歳代くらいの中年の女の意味のようである。{{rm|15|5|五天狗}}:国彦のセリフ「併し乍ら中婆の四十女に限るぞ。皺くちや婆は真平御免だ」</ref>、[[木常姫]](常世姫の家来)の生まれ変わりで、三途の川の脱衣婆の妹<ref>{{rm|14|14|一途川}}:「俺は善の仮面を被つてヱルサレムの宮に、出入をして居つた常世姫命の一の家来の、木常姫の生れ替りだぞ」「脱衣婆の役は俺の姉さまの役だよ、わしは其妹だ」</ref> <ref>{{rm|14|16|返り咲}}:「三途川原の鬼婆の 俺は妹の木常姫」</ref>である。 | ||
* 天国へ行く者の霊を抜いて地獄へ送る役<ref>{{rm|14|14|一途川}}:「俺は天国は大嫌ひぢや。天国へ往かうとする奴を片つ端から、霊を抜いて地の底へ送るのが、俺の役だ」</ref>。 | * 天国へ行く者の霊を抜いて地獄へ送る役<ref>{{rm|14|14|一途川}}:「俺は天国は大嫌ひぢや。天国へ往かうとする奴を片つ端から、霊を抜いて地の底へ送るのが、俺の役だ」</ref>。 | ||
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本人が登場するのは{{rm|14|14|一途川}}と{{rm|15|5|五天狗}}だけである。 | 本人が登場するのは{{rm|14|14|一途川}}と{{rm|15|5|五天狗}}だけである。 | ||
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[[三途の川]]の[[脱衣婆]]もやはり高姫的である。 | [[三途の川]]の[[脱衣婆]]もやはり高姫的である。 |
2021年1月9日 (土) 19:03時点における最新版
二人婆(ふたりばば)は、霊界物語に登場する人物。一途の川におり、往来する人の身魂の皮を脱がして洗濯をする[1]。
概要
- 初出:第14巻総論歌#、第14巻第16章「返り咲」# ただし名前が出るだけで、本人が登場するのは第14巻第14章「一途川」#が初登場。
- 中年増の婆と、少し若い婆の二人[2]。固有名は記されていない。
- 天国へ行く者の霊を抜いて地獄へ送る役[9]。
主なエピソード
本人が登場するのは第14巻第14章「一途川」#と第15巻第5章「五天狗」#だけである。
第14巻第14章「一途川」#では弥次彦・与太彦・勝彦・六公の4人を相手に、第15巻第5章「五天狗」#では安彦(弥次彦が改名)・国彦(与太彦が改名)・道彦(勝彦が改名)・百舌彦・田加彦の5人を相手に、おかしな問答を繰り広げる。
→詳細は「一途の川」を見よ
第14巻第14章「一途川」#には2人登場するが、第15巻第5章「五天狗」#では若い方の婆しか登場しない。
この少し後の第15巻第8章「ウラナイ教」#で高姫・黒姫が初登場となるが、二人婆はその言動が高姫・黒姫によく似ている。劇中で安彦が「最前の女(ウラナイ教教主の高姫)の声、何となく聞き覚えのある感じがする」と語っているが、一途の川の婆の声を思い出しているのだと思われる。
その他
第80巻第14章「報哭婆」#で狼の王の歌に出る「二人婆ア」は、笑ひ婆と譏り婆を指しており、一途の川の二人婆とは直接関係ない。
似た項目
脚注
- ↑ 第14巻第14章「一途川」#:「此処は一途の川と云つて、お前サン等の身魂の洗濯をする処だ。二人の婆がかたみ代りに、往来の人の身魂の皮を脱がして洗濯をする処だ」
- ↑ 第14巻第14章「一途川」#:「比較的広き二間造りの座敷に、この家の主人と見え中年増の婆が横はつて居る。その傍に少し若さうな一人の婆が、何かと病人の世話をして居る」
- ↑ 3.0 3.1 第15巻第5章「五天狗」#:国彦のセリフ「一途の川の渡守を致す鬼婆の娘の中婆」
- ↑ 第14巻第14章「一途川」#:「常世姫命様のお台サンが病気で寝て御座るのに」「此処に寝て居る常世姫の懸る肉体は、偽の日の出神ぢや」
- ↑ 第15巻第5章「五天狗」#:国彦のセリフ「大方彼奴の娘の中婆のことだらう」
- ↑ 中婆とは40歳代くらいの中年の女の意味のようである。第15巻第5章「五天狗」#:国彦のセリフ「併し乍ら中婆の四十女に限るぞ。皺くちや婆は真平御免だ」
- ↑ 第14巻第14章「一途川」#:「俺は善の仮面を被つてヱルサレムの宮に、出入をして居つた常世姫命の一の家来の、木常姫の生れ替りだぞ」「脱衣婆の役は俺の姉さまの役だよ、わしは其妹だ」
- ↑ 第14巻第16章「返り咲」#:「三途川原の鬼婆の 俺は妹の木常姫」
- ↑ 第14巻第14章「一途川」#:「俺は天国は大嫌ひぢや。天国へ往かうとする奴を片つ端から、霊を抜いて地の底へ送るのが、俺の役だ」