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+ | * 新高山の[[八頭神]]・[[高国別]]と妻神・[[高国姫]]は、侍女の[[玉手姫]]を寵愛し、大きな権力を持たせた。玉手姫は実は邪神・[[常世姫]]の間者なのだが、高国別夫妻はそのことを知らなかった。[[八王神]]の[[花森彦]]は神通力でそれを察知し、玉手姫を追放するように高国別に命じるが、理由が分からず高国別は承服できない。病床の高国姫は非道な仕打ちだと憤慨し、ショックで昇天してしまった。高国別は花森彦を深く恨み、[[天使長]]・[[大八州彦命]]に告訴する。審判の席上、大八州彦命は新高山の神殿から青色の玉を取り出して玉手姫の顔を照らすと、玉手姫はたちまち[[悪狐]]に変じて空中高く西天に姿を隠した。高国別は花森彦の明察に驚き、今までの無礼を陳謝した。〔{{rm|3|3|渓間の悲劇}}~{{rms|3|4|鶴の首}}〕 | ||
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2020年4月6日 (月) 00:11時点における最新版
新高山(にいたかやま)は、
本項では山としての新高山について解説する。
概要
- 玉の色:青
- 八王神:花森彦
- 八頭神:高国別 (妻)高国姫
- 初出:第2巻第7章「天地の合せ鏡」#
- 高砂島の中央にある。[2]
- 『新月の光』によると、新高山は高城山(たかしろやま)(綾部市位田)に相応する。[3]
主なエピソード
新高山は霊主体従篇で舞台となるほか、第28巻(海洋万里篇)でも少しだけ舞台となる。
霊主体従篇
- 稚桜姫命は新高山で、正神を集めて神界の経綸をひそかに教示する。そのとき五柱の神(真道彦命、奇八玉命、真鉄彦、武清彦、速吸別)が稚桜姫命に五個の神玉を献上した。〔第2巻第7章「天地の合せ鏡」#〕
- 新高山の八頭神・高国別と妻神・高国姫は、侍女の玉手姫を寵愛し、大きな権力を持たせた。玉手姫は実は邪神・常世姫の間者なのだが、高国別夫妻はそのことを知らなかった。八王神の花森彦は神通力でそれを察知し、玉手姫を追放するように高国別に命じるが、理由が分からず高国別は承服できない。病床の高国姫は非道な仕打ちだと憤慨し、ショックで昇天してしまった。高国別は花森彦を深く恨み、天使長・大八州彦命に告訴する。審判の席上、大八州彦命は新高山の神殿から青色の玉を取り出して玉手姫の顔を照らすと、玉手姫はたちまち悪狐に変じて空中高く西天に姿を隠した。高国別は花森彦の明察に驚き、今までの無礼を陳謝した。〔第3巻第3章「渓間の悲劇」#~第4章「鶴の首」#〕
- 常世姫一派は千変万化の悪計をめぐらし、遂に高国別を陥れ、代わりに蒙古別をその地位に就かした。また花森彦を新高山の西南方に押し込めた。そのため平和の高砂島は大半を常世姫の部下が占領することになった。しかし花森彦の至粋至純の霊魂(みたま)は永く高砂島にとどまり、青色の玉とともにこの島に永久に隠されている。花森彦の子孫は今も現存して勇猛義烈の神民となり、神の御魂を維持しつつ弥勒神政の出現を鶴首して待っているという。〔第3巻第4章「鶴の首」#〕
- 大洪水後の修理固成で伊邪那岐命は、花森彦を新高山の国魂に、花森姫を輔佐に任じた。〔第6巻第27章「神生み」#〕
第28巻
テールスタンとエールは、カールス王を奉じて淡渓を溯り、新高山の岩窟を仮の城塞となした。〔第28巻第8章「混乱戦」#〕
現実の新高山
現実の新高山は、台湾の最高峰・玉山(ぎょくさん)である。
明治28年(1895年)に台湾が日本に併合された後、明治天皇により「新高山」と命名された。これは標高が3,952mあって富士山より高いため、新しい日本最高峰、という意味で名付けられた。
欧米では商船主モリソンが報告したことからモリソン山(Mt.Morrison)と呼ばれた。