霊界物語の輯巻篇章

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
2025年3月9日 (日) 05:15時点におけるIHiroaki (トーク | 投稿記録)による版 (→‎篇と章の数)

この項目はまだ書きかけです。内容が不十分だったり不明瞭だったりします。

霊界物語の輯巻篇章(れいかいものがたりの しゅう かん へん しょう)では、霊界物語の文章の階層構造である輯、巻、篇、章について解説する。

霊界物語は12巻を一組として「輯」と呼ぶ[1]。各巻は数個の「篇」に分かれ、その篇はさらに数個の「章」に分かれている。

霊界物語は全7輯、全81巻(全83冊)、全369篇、全2108章によって構成されている。

輯にはそれぞれ題名が付けられており、1巻ごとに十二支の名前が与えられている。たとえば第1巻は「霊主体従 子の巻」と呼ばれる。次のように計7輯から成る。

輯題 冊数
1 第1~12巻 霊主体従(れいしゅたいじゅう) 12冊
2 第13~24巻 如意宝珠(にょいほっしゅ) 12冊
3 第25~36巻 海洋万里(かいようばんり) 12冊
4 第37~48巻 舎身活躍(しゃしんかつやく) 12冊
5 第49~60巻 真善美愛(しんぜんびあい) 12冊
6 第61~72巻 山河草木(さんかそうもく) 14冊(注)
7 第73~81巻 天祥地瑞(てんしょうちずい) 9冊
合計 83冊

(注)山河草木に巻外の特別篇として「入蒙記」が入っており、また第64巻が上・下の2冊あるので14冊になる。

山河草木の後は「千山万水(せんざんばんすい)」という輯題になる予定で第73巻と第74巻が口述された[2]。しかし第67巻が『王仁蒙古入記』と題して出版され、第71巻(現・第64巻下)が発禁となり2巻減ったため、第73・74巻は第71・72巻に改められ山河草木の中に収まった。

章番号と通巻章番号

篇も章もそれぞれ番号と題名が付いているが、章の番号は篇ごとに第1章から始まるのではなく、巻を通した連番になっている。たとえば第1篇が第5章まである場合、第2篇は第6章から始まる。

また、章題の後ろには第1巻から累計した章番号(仮に「通巻章番号」と呼ぶことにする)が付いている。

章の総数は2108個あるが、通巻章番号は1から2047までしかない。理由は後述。 →「#篇と章の数

階層構造の名称変更

霊界物語刊行当初は、現在の巻・篇・章が、篇・章・節と呼ばれていた。また輯という概念や輯題、十二支による巻題は付けられていなかった。単に「霊界物語 第一篇」というように呼ばれていた。現在のような輯・巻・篇・章という構造になったのは第25巻初版(大正12年5月25日発行)からである。

  • 第1巻初版(大正10年12月発行)から節番号(現在の章番号)は記されていた。
  • 第14巻初版(大正11年11月発行)から章番号(現在の篇番号)も記されるようになった。[3] [4]
  • 第25巻初版(大正12年5月25日発行)から篇・章・節を巻・篇・章に名称変更し、篇番号、通巻篇番号、章番号、通巻章番号が記されるようになった。また12巻ずつ一括り、つまり輯という概念が導入され、「海洋万里」という輯題や、十二支による巻題が付けられた。たとえば第25巻は「海洋万里 子の巻」と呼ばれた。[5] [6] [7]
  • 第38巻初版(大正13年4月発行)から通巻篇番号は記されなくなった。

再度まとめると、第25巻初版から改められたのは次の3点である。

  1. 12巻ずつ題名(輯題)を付けることになった。
  2. 「篇」「章」「節」と呼んでいたものを「巻」「篇」「章」に呼び改めた。
  3. 各巻を十二支の名で呼ぶことになった。

従って、

  1. 第24巻までの初版には「霊主体従」や「如意宝珠」という輯題は付いていない。
  2. 第24巻までの初版の題名は「霊界物語 第二十四篇」等になっている。
  3. 第25巻初版以降の題名は「霊界物語 海洋万里 子の巻」等になっている。

篇と章の数

霊界物語の篇の総数は369、章の総数は2108ある。

ただし通巻の章番号は2047(第81巻第20章)までしかない。これは入蒙記(39章)には通巻章番号が振られておらず、また第64巻下の通巻章番号(1807~1828の22章)が他の巻と重複しているからである。そのため 2047+39+22=2108 となる。(重複理由については「霊界物語#巻番号の変動」の項を参照)

第7巻までは50章ずつで、第8巻から章の数が減っているが、第8巻序文#にその理由として〈総じてこの霊界物語は、口述の最初に当り五百六十七節にて完成する考へを以て、一冊を五十節に刻み全十二冊の予定のところ、到底是にてはその一部分をも講了すべからざるを覚り、本巻よりは一冊五十章組の規定を破り、口の車の行き突きばつたりに歩を進むる事と致しました〉と記されている。

篇の数 章の数
第1巻 5 50
第2巻 7 50
第3巻 12 50
第4巻 9 50
第5巻 7 50
第6巻 8 50
第7巻 9 50
第8巻 6 43
第9巻 5 37
第10巻 3 37
第11巻 5 29
第12巻 4 30
第13巻 5 24
第14巻 4 17
第15巻 4 23
第16巻 3 21
第17巻 3 17
第18巻 5 17
第19巻 4 17
第20巻 3 12
第21巻 4 18
第22巻 5 20
第23巻 4 18
第24巻 4 16
第25巻 5 19
第26巻 4 17
第27巻 5 18
第28巻 4 22
第29巻 4 20
第30巻 5 24
第31巻 4 25
第32巻 4 24
第33巻 4 26
第34巻 3 23
第35巻 3 24
第36巻 4 24
第37巻 4 25
第38巻 5 28
第39巻 5 19
第40巻 4 20
第41巻 4 21
第42巻 5 26
第43巻 5 18
第44巻 3 21
第45巻 4 20
第46巻 4 23
第47巻 3 21
第48巻 4 20
第49巻 4 20
第50巻 4 21
第51巻 4 21
第52巻 5 27
第53巻 4 23
第54巻 5 22
第55巻 4 22
第56巻 4 20
第57巻 3 25
第58巻 4 25
第59巻 4 25
第60巻 5 25
第61巻 5 25
第62巻 6 32
第63巻 5 22
第64巻上 5 27
第64巻下 4 22
第65巻 5 26
第66巻 4 20
第67巻 4 22
第68巻 5 21
第69巻 4 22
第70巻 3 22
第71巻 3 20
第72巻 3 22
入蒙記 5 39
第73巻 3 37
第74巻 3 26
第75巻 4 23
第76巻 3 15
第77巻 4 24
第78巻 4 25
第79巻 3 23
第80巻 3 23
第81巻 4 20
合計 369 2108

関連項目

脚注

  1. 12巻ごとを「輯」と呼ぶことは霊界物語中の数ヶ所に記されている。【例】第50巻序文#:霊界物語第一巻より第十二巻までを第一とし改めて「霊主体従」と題し、第十三巻より第廿四巻迄を「如意宝珠」と題し、第廿五巻より第卅六巻までを第三とし「海洋万里」と題し、第卅七巻より第四十八巻迄を第四とし「舎身活躍」と題し、第五に当る「真善美愛」と題せる物語を」、第48巻第9章罪人橋#:「此語字については霊界物語第二第三巻(第十五巻)第一天国と云ふ所に」
  2. 第71巻序文#:「山河草木の続篇として、更に十二巻を千山万水と命名して口述することに致します」
  3. 第14巻初版「凡例」:〈第十三篇までの目次や扉には、五六七 △△△といふやうに、単に節数だけを示して、章数は表はしてありませんでしたが、本篇より第八十六章△△△といふ風に章数をも示すことに致しました。本篇初頭の第八十六章は、第一篇から順に繰つて数へた章数です。〉
  4. 第22巻初版は大正11年7月発行のため章番号(現在の篇番号)は記されていない。
  5. 第25巻初版の「凡例」:〈これまで、篇、章、節に区分してありましたが、本巻より巻、篇、章の名称を以て区分しました〉
  6. これは事前に第23巻初版(大正12年4月発行)「凡例」、第24巻初版(大正12年5月10日発行)「凡例」でそうなることが発表されている。第23巻初版の「凡例」では〈これまで第何篇と呼ばれてゐましたが、次篇第二十四篇を一と切りとして、今後は第何巻と呼ぶことに改められ、且つ全十二巻づつに各別個の表題を付することとなりました〉として、「霊主体従」「如意宝珠」「海洋万里」「舎身活躍」「真善美愛」という題名が発表されている。また、第24巻初版の「凡例」では〈前篇の凡例に於て、本篇を一切りとして『第一巻』『第二巻』という風に呼ぶこととなつたと述べておきましたが、その後十二支を以て呼ぶことに変更されました〉と発表されている。
  7. 第44巻初版(大正13年8月18日発行)の「序」(大正11年12月9日口述者)には〈二十一節原稿用紙一千二百四十枚です〉と印刷されており「章」ではなく「節」と呼ばれている。ただし目次や本文では「章」になっている。