魔風恋風
魔風恋風(まかぜこいかぜ)は、霊界物語第2巻第44章#の章題。
広辞苑によると「魔風」とは〈悪魔が吹かせ、人を誘う風。ものおそろしい風〉、「恋風」とは〈恋心の切なさを、風が身にしみわたるのにたとえていう語〉。
本章の後半で、天稚彦(稚桜姫命の夫)は唐子姫に心を奪われて山奥で生活していたが、唐子姫の正体は常世姫の部下の魔神であり、悪狐となって逃げ去った。
天稚彦が魔風恋風に吹かれて道を踏み外した、ということになる。
なお、「魔風恋風」は小説家の小杉天外が明治36年(1903年)に発表した新聞小説の題名でもあり、男性1人、女性2人の三角関係の物語である。天稚彦・稚桜姫命・唐子姫も一種の三角関係であり、社会的に有名な小説の題名を意識して章題が付けられた可能性がある。文章の長さとしては章の前半(天稚彦とは無関係)の方が長い。
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