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高白山
,'''高白山'''(こうはくざん)は、[[霊界物語]]に登場する山。[[アラスカ国]]にある。[[霊主体従]]篇にのみ出て来る。
* 初出:{{rm|2|28|高白山の戦闘}}
* 「高白山は[[常世の国]]の北極にして、世界経綸の神策上もつとも枢要なる地点である」{{rm|2|28|高白山の戦闘}}
* 「高白山を中心とするアラスカ国」{{rm|2|30|十曜の神旗}}
== 主なエピソード ==
[[第2巻]]第28章から第38章にかけて、高白山を舞台に、
# [[言霊別命]]・[[元照彦]](兄弟)
# [[荒熊彦]]・[[荒熊姫]](夫婦)
# [[清照彦]](荒熊彦夫妻の子)
の三者による、「忠」を取るか「孝」を取るかという葛藤のドラマが展開されている。
=== {{rm|2|28|高白山の戦闘}}・{{rms|2|29|乙女の天使}} ===
高白山の守将・[[荒熊彦]]と[[荒熊姫]]の夫婦は、[[常世姫]]一派の魔軍に攻撃されるが、[[言霊別命]]と[[元照彦]](言霊別命の弟)によって救われた。二人は恩を謝し、言霊別命の従臣となり、高白山の城塞を言霊別命に献上する。
言霊別命は荒熊彦を部将とし、高白山にて[[アラスカ]]を治めた。
荒熊彦は、慢心した荒熊姫にそそのかされて、言霊別命を倒して自分が権力を握ろうとたくらむ。そのため常世姫の力を借りることにする。
荒熊彦は言霊別命に反乱を起こすが、乙女の天使([[絹子姫]])の助けにより言霊別命は助かり、夫婦は改心する。
=== {{rm|2|30|十曜の神旗}}・{{rms|2|31|手痛き握手}} ===
[[アラスカ国]]は再び平和に治まり、[[絹子姫]]は[[照妙姫]]と改称し、言霊別命の侍女となって身辺を護ることになった。
[[常世姫]]は[[竜宮城]]の主宰者・[[稚桜姫命]]に、[[言霊別命]]([[言霊姫]]という妻がいる)は照妙姫と不倫をし、竜宮城を占領しようという反逆を企てていると讒言する。
稚桜姫命はそのウソを信じてしまい、高白山に討伐軍を派遣する。
[[神山彦]]が指揮する討伐軍が高白山にやってきて<ref>余談だがこの場面で[[十曜の神旗]]が霊界物語で初めて登場する。</ref>、女を出せと要求する。
しかし乙女の天使([[照妙姫]]=[[絹子姫]])はどうしたわけか天の[[月宮殿]]に帰ってしまい、言霊別命は身の潔白を晴らすことが出来なかった。
そこで言霊別命は、母の[[国世姫]]からもらった領巾(ひれ)をふると、乙女の天使が現われて、疑いが晴らすことが出来た。
=== {{rm|2|32|言霊別命の帰城}} ===
言霊別命は稚桜姫命の誤解(言霊別命が謀反を起こそうとたくらんでいるという誤解)を解くために帰城するが、常世姫に邪険にされ、嫌みを言われる。
=== {{rm|2|33|焼野の雉子}} ===
高白山では、言霊別命に代わって元照彦がアラスカ全土を治めていた。
荒熊姫は、わが子・[[清照彦]]が、元照彦によって殺されたという噂を信じ、恨んでいた。そのため元照彦に仕えていることが苦痛だった。
荒熊姫と荒熊彦は、常世姫の部下の[[猿世彦]]と[[駒山彦]]に「わが子の敵をとれ」とそそのかされ、反乱を起こす。
元照彦はローマに逃げ、高白山は荒熊彦の手に落ちた。
=== {{rm|2|36|高白山上の悲劇}} ===
[[長高山]]にいる清照彦は、高白山の荒熊彦夫妻(両親)に「大義のために、常世姫を捨て、言霊別命に謝罪せよ」と手紙を送る。
夫妻は、息子が生きていたことを喜んだ。そして悩む。言霊別命に帰順すれば、常世姫に討伐される。しかし常世姫に従えば、子を捨てることになるからだ。
[[駒山彦]](常世姫の部下)の進言により、荒熊彦は、親子の情を捨てて常世姫に忠誠を捧げることを決意した。それを聞いた荒熊姫は苦悶して号泣する。
=== {{rm|2|37|長高山の悲劇}} ===
清照彦は両親が改心せず反逆心をすてないため、両親を討つことを決意。
それを知った妻の[[末世姫]]は「両親を討つなんてとんでもない。中立を保って」と進言するが、断られたので自決してしまう。
それを見た清照彦も自決しようとするが、元照彦に止められる。
そこへ竜宮城から使者が現われ、言霊別命の「魔軍を掃滅せよ」との命令を伝えた。
しかし言霊別命の本心は、子の清照彦に両親を改心させて救わせようとの神慮だった。
清照彦は決意して、数万の神軍を率いて出撃。[[天の鳥船]]から高白山を攻撃する。
荒熊彦夫妻は[[ローマ]]へ逃走。
高白山は清照彦が、[[長高山]]は元照彦が治めることになった。
=== {{rm|2|38|歓天喜地}} ===
清照彦は、両親(荒熊彦夫妻)を追えば倒すことができたが、わざと見逃して、両親にどこかで余生を送ってもらおうとした。
夫妻は[[ローマ]]を攻撃したが、捕まり、幽閉される。
清照彦は両親がローマで殺害されたという情報を聞き、自決を遂げようとする。
そのとき[[天極紫微宮]]から天女が現われ、「しばし隠忍して時を待て。必ず両親と妻に再会させる」と伝える。
清照彦は心を取り直し、時を待つことにした。
幾年も歳月が流れ、そして春が訪れた。清照彦は悲嘆に暮れていたが、空から[[十曜の神旗]]を立てた[[鳥船]]が数十隻、高白山に降りて来た。
[[言霊別命]]が「[[稚桜姫命]]の使者として賞詞を持ってきた」と3つの御輿(みこし)を見せる。その御輿の中から、両親([[荒熊彦]]・[[荒熊姫]])と妻([[末世姫]])が現われた。
言霊別命は「汝はよく忠孝を全うし、至誠を貫徹した。[[国治立大神]]からの褒美である」と告げる。
家族4人は嬉し涙に明け暮れた。
言霊別命は「長高山は荒熊彦・荒熊姫が、高白山は清照彦が治めよ」という神勅を伝える。
妻の末世姫は自決しようとしたとき、その貞節に感じて天使が降りてきて身代りとなり、言霊別命のそばに仕えていたのであった。
[[Category:霊界物語の山|こうはくさん]]
* 初出:{{rm|2|28|高白山の戦闘}}
* 「高白山は[[常世の国]]の北極にして、世界経綸の神策上もつとも枢要なる地点である」{{rm|2|28|高白山の戦闘}}
* 「高白山を中心とするアラスカ国」{{rm|2|30|十曜の神旗}}
== 主なエピソード ==
[[第2巻]]第28章から第38章にかけて、高白山を舞台に、
# [[言霊別命]]・[[元照彦]](兄弟)
# [[荒熊彦]]・[[荒熊姫]](夫婦)
# [[清照彦]](荒熊彦夫妻の子)
の三者による、「忠」を取るか「孝」を取るかという葛藤のドラマが展開されている。
=== {{rm|2|28|高白山の戦闘}}・{{rms|2|29|乙女の天使}} ===
高白山の守将・[[荒熊彦]]と[[荒熊姫]]の夫婦は、[[常世姫]]一派の魔軍に攻撃されるが、[[言霊別命]]と[[元照彦]](言霊別命の弟)によって救われた。二人は恩を謝し、言霊別命の従臣となり、高白山の城塞を言霊別命に献上する。
言霊別命は荒熊彦を部将とし、高白山にて[[アラスカ]]を治めた。
荒熊彦は、慢心した荒熊姫にそそのかされて、言霊別命を倒して自分が権力を握ろうとたくらむ。そのため常世姫の力を借りることにする。
荒熊彦は言霊別命に反乱を起こすが、乙女の天使([[絹子姫]])の助けにより言霊別命は助かり、夫婦は改心する。
=== {{rm|2|30|十曜の神旗}}・{{rms|2|31|手痛き握手}} ===
[[アラスカ国]]は再び平和に治まり、[[絹子姫]]は[[照妙姫]]と改称し、言霊別命の侍女となって身辺を護ることになった。
[[常世姫]]は[[竜宮城]]の主宰者・[[稚桜姫命]]に、[[言霊別命]]([[言霊姫]]という妻がいる)は照妙姫と不倫をし、竜宮城を占領しようという反逆を企てていると讒言する。
稚桜姫命はそのウソを信じてしまい、高白山に討伐軍を派遣する。
[[神山彦]]が指揮する討伐軍が高白山にやってきて<ref>余談だがこの場面で[[十曜の神旗]]が霊界物語で初めて登場する。</ref>、女を出せと要求する。
しかし乙女の天使([[照妙姫]]=[[絹子姫]])はどうしたわけか天の[[月宮殿]]に帰ってしまい、言霊別命は身の潔白を晴らすことが出来なかった。
そこで言霊別命は、母の[[国世姫]]からもらった領巾(ひれ)をふると、乙女の天使が現われて、疑いが晴らすことが出来た。
=== {{rm|2|32|言霊別命の帰城}} ===
言霊別命は稚桜姫命の誤解(言霊別命が謀反を起こそうとたくらんでいるという誤解)を解くために帰城するが、常世姫に邪険にされ、嫌みを言われる。
=== {{rm|2|33|焼野の雉子}} ===
高白山では、言霊別命に代わって元照彦がアラスカ全土を治めていた。
荒熊姫は、わが子・[[清照彦]]が、元照彦によって殺されたという噂を信じ、恨んでいた。そのため元照彦に仕えていることが苦痛だった。
荒熊姫と荒熊彦は、常世姫の部下の[[猿世彦]]と[[駒山彦]]に「わが子の敵をとれ」とそそのかされ、反乱を起こす。
元照彦はローマに逃げ、高白山は荒熊彦の手に落ちた。
=== {{rm|2|36|高白山上の悲劇}} ===
[[長高山]]にいる清照彦は、高白山の荒熊彦夫妻(両親)に「大義のために、常世姫を捨て、言霊別命に謝罪せよ」と手紙を送る。
夫妻は、息子が生きていたことを喜んだ。そして悩む。言霊別命に帰順すれば、常世姫に討伐される。しかし常世姫に従えば、子を捨てることになるからだ。
[[駒山彦]](常世姫の部下)の進言により、荒熊彦は、親子の情を捨てて常世姫に忠誠を捧げることを決意した。それを聞いた荒熊姫は苦悶して号泣する。
=== {{rm|2|37|長高山の悲劇}} ===
清照彦は両親が改心せず反逆心をすてないため、両親を討つことを決意。
それを知った妻の[[末世姫]]は「両親を討つなんてとんでもない。中立を保って」と進言するが、断られたので自決してしまう。
それを見た清照彦も自決しようとするが、元照彦に止められる。
そこへ竜宮城から使者が現われ、言霊別命の「魔軍を掃滅せよ」との命令を伝えた。
しかし言霊別命の本心は、子の清照彦に両親を改心させて救わせようとの神慮だった。
清照彦は決意して、数万の神軍を率いて出撃。[[天の鳥船]]から高白山を攻撃する。
荒熊彦夫妻は[[ローマ]]へ逃走。
高白山は清照彦が、[[長高山]]は元照彦が治めることになった。
=== {{rm|2|38|歓天喜地}} ===
清照彦は、両親(荒熊彦夫妻)を追えば倒すことができたが、わざと見逃して、両親にどこかで余生を送ってもらおうとした。
夫妻は[[ローマ]]を攻撃したが、捕まり、幽閉される。
清照彦は両親がローマで殺害されたという情報を聞き、自決を遂げようとする。
そのとき[[天極紫微宮]]から天女が現われ、「しばし隠忍して時を待て。必ず両親と妻に再会させる」と伝える。
清照彦は心を取り直し、時を待つことにした。
幾年も歳月が流れ、そして春が訪れた。清照彦は悲嘆に暮れていたが、空から[[十曜の神旗]]を立てた[[鳥船]]が数十隻、高白山に降りて来た。
[[言霊別命]]が「[[稚桜姫命]]の使者として賞詞を持ってきた」と3つの御輿(みこし)を見せる。その御輿の中から、両親([[荒熊彦]]・[[荒熊姫]])と妻([[末世姫]])が現われた。
言霊別命は「汝はよく忠孝を全うし、至誠を貫徹した。[[国治立大神]]からの褒美である」と告げる。
家族4人は嬉し涙に明け暮れた。
言霊別命は「長高山は荒熊彦・荒熊姫が、高白山は清照彦が治めよ」という神勅を伝える。
妻の末世姫は自決しようとしたとき、その貞節に感じて天使が降りてきて身代りとなり、言霊別命のそばに仕えていたのであった。
[[Category:霊界物語の山|こうはくさん]]