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朝嵐

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ページの作成:「'''朝嵐'''(あさあらし)は、出口王仁三郎の歌集。第二次大本事件の6年8ヶ月に亘る獄中時代を回顧して詠んだ歌で、保…」
'''朝嵐'''(あさあらし)は、[[出口王仁三郎]]の歌集。[[第二次大本事件]]の6年8ヶ月に亘る獄中時代を回顧して詠んだ歌で、保釈翌月の昭和17年(1942年)9月から10月にかけて記録された。現存しているのは1600首ある。

== 刊本 ==
公刊されたのは王仁三郎昇天後である。

* 昭和35年(1960年)に[[大本七十年史]]資料(第3期第1号)として[[大本教学院]]から『朝嵐──第二次大本事件回顧歌』が発刊。169頁。 →「[[朝嵐 (大本教学院)]]」
* 『[[大本教学 (教学誌)|大本教学]]』第4号(昭和44年2月)~第13号(昭和49年9月)に連載された(第10号を除く計9号)。副題「第二次大本事件回顧歌」。
* 昭和48年(1973年)に[[読売新聞社]]から発刊された『[[出口王仁三郎著作集]] 第五巻 人間王仁三郎』p226「第二次弾圧」に「朝嵐一」の320首が掲載。
* 平成3年(1991年)に[[天声社]]から発刊された『[[ほしくらにてよめる歌]]──出口王仁三郎聖師・出口すみ子二代教主 獄中の御歌』に抜粋が掲載。
* 平成9年(1997年)に[[あいぜん出版]]から『朝嵐──第二次大本事件回顧歌』が発刊。 →「[[朝嵐 (あいぜん出版)]]」

== 構成 ==
歌集『朝嵐』は、「朝嵐一」から「朝嵐五」までと、「うたのしるべ一」から「うたのしるべ三」までの、計8つの部分から構成されている。「うたのしるべ一」の後半から「うたのしるべ二」の前半部分が紛失しており、現存しているのは次の計1600首である。<ref>あいぜん出版『朝嵐』の巻末「編集にあたって」p2-6</ref>

* 朝嵐一 320首
* 朝嵐二 280首
* 朝嵐三 500首
* 朝嵐四 293首
* 朝嵐五 50首
* うたのしるべ一 前半89首のみ。後半8首欠落。
* うたのしるべ二 前半欠落。後半8首のみ。
* うたのしるべ三 60首

朝嵐一~五は[[出口伊佐男]]と[[森良仁]]が筆録し、うたのしるべ一~三は色紙に王仁三郎が自筆で書いている。<ref>前掲「編集にあたって」p6</ref>

== 隠語 ==
朝嵐の作成当時はまだ戦時中で当局の監視を警戒したため、歌は隠語が頻繁に使われている。

あいぜん出版『朝嵐』の巻末「編集にあたって」p29-32によると、主な隠語とその意味は次のようになる。

{|class="wikitable"
! 隠語 !! 意味
|-
| 月の座 || 大本教団
|-
| 月 || 出口王仁三郎
|-
| 鷲 || 政府高官
|-
| 大鷹 || 内務省高官
|-
| 大天狗 || 政財界や軍人の頭たち
|-
| 黒犬・唐犬 || 内務省・警察
|-
| 犬 || 警察
|-
| 虎の館 || 検察局
|-
| 虎 || 検事
|-
| 醜虎 || 検察
|-
| 大虎 || 検察検事
|-
| さかしらの文 || 検事調書
|-
| 狼館 || 予審判事のところ
|-
| 狼 || 予審判事
|-
| 狼文 || 予審判事による予審調書
|-
| 神 || 裁判官
|-
| 九官鳥 || 弁護士
|-
| オリオン星座 || 拘置所
|-
| 働きの庭 || 刑務所内の運動場
|-
| 大熊座 || 刑務所本所
|-
| 小熊座 || 刑務支所、中京刑務支所
|-
| 小熊 || 看守
|-
| 神羊 || 大本信徒・月座の幹部殉教者
|-
| 羊 || 受刑者
|-
| 羊の屑 || 囚人たち
|-
| 人の屑 || 受刑者
|-
| 柿色・浅黄色 || 既決囚
|-
| 沙庭 || 一審公判廷
|-
| 天の安川誓約 || 二審公判廷
|-
| 星 || 月座の教え子
|-
| 子羊 || 信徒
|-
| ブリキ・錻力 || サーベル(佩刀)
|-
| 火車 || 護送自動車
|}

== 脚注 ==
<references/>

{{デフォルトソート:あさあらし}}
[[Category:書籍]]

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