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鏡の池
,編集の要約なし
[[ヒルの国]][[テーナの里]]の酋長[[アール]]は、先祖代々伝わる黄金の玉を持ってやってきた。鷹依姫はそれが目当ての玉だと思い込み(実は別の玉)、その玉を他の玉とすり替える。そして[[アール]]、[[アルナ姫]]の夫婦に「汝はこれよりこの庵に永住して、神司となれ」と書き置きを残し、玉を持って鷹依姫ら4人は逃げ出してしまった。
後に残ったアール夫婦は、書き置きを信じ、[[国玉依別命]]、[[玉竜姫命]]と名を変え、神司として鏡の池の神に仕えた。そして神殿を谷の上に橋のように造った。これを「[[懸橋御殿]]」と呼ぶ。<ref>鷹依姫・竜国別がアール夫婦に国玉依別・玉竜姫という名を与えたことは、鷹依姫らにしてみれば、玉を奪い取るために言った利己的なウソに過ぎない。しかし神界から見たら、鷹依姫らを使って神が行ったことであり、神意によって2人に名を与えたことになっているのだ…という意味の説明が{{rm|29|9|俄狂言||a181|a194}}に書いてある。「因に云ふ(略)神界より見れば確かになつて居るのである。に書いてある。「因に云ふ(略)神界より見れば確かになつて居るのである」</ref>
国玉依別命の前に狭依彦の神霊が現れ、鷹依姫らの悪事を明かす。そして、黄金の玉は瑪瑙の玉とすり替えられた、と告げる。しかし国玉依別命は、月照彦神の神霊が懸かっている以上は、たとえ団子石でも、そちらの方が重宝だ、黄金の玉には少しも執着はない、と答えた。これより夫婦は鏡の池の傍らに宮を造り、狭依彦の霊を祀った。懸橋御殿の神徳は輝き、夫婦の盛名は高砂島全部に喧伝された。〔ここまで{{rm|29|1|アリナの滝}}~{{rms|29|2|懸橋御殿}}〕