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== 一途の川の二人婆 ==
[[三途の川]]には渡守(わたしもり)兼の「[[脱衣婆]]」という鬼婆がいるが、一途の川にも脱衣婆がいる。二人おり、「[[二人婆]]」とも呼ばれている。
一人は、[[常世姫]]のお台さん(常世姫が懸かる肉体)であり偽[[日の出神]]であるという婆で、もう一人は常世姫の一の家来の[[木常姫]]の生まれ変わりだという婆で、{{rm|14|14|一途川}}に出て来る。
{{rm|15|5|五天狗}}でも一途の川が舞台となるが、こちらには一人しか出て来ない(どちらの婆かは記されていないので不明)。
この少し後の{{rm|15|8|ウラナイ教}}で[[高姫]]・[[黒姫]]が初登場となるが、三途川の二人婆はその言動が高姫・黒姫によく似ている。劇中で安彦が「最前の女(ウラナイ教教主の高姫)の声、何となく聞き覚えのある感じがする」と語っているが、一途の川の婆の声を思い出しているのだと思われる。
三途の川の脱衣婆もやはり高姫的である。一途の川の木常姫の生まれ変わりだという婆は、三途川の脱衣婆の「妹」である。<ref>{{rm|14|16|返り咲}}:「可笑しい面の二人婆 三途川原の鬼婆の 俺は妹の木常姫」</ref> <ref>{{rm|14|14|一途川}}:「脱衣婆の役は俺の姉さまの役だよ、わしは其妹だ」</ref>
一途の川
,編集の要約なし
<ref>{{rm09|14|9901|跋文}}:「抑も一途の因縁は 現世に一旦生れ来て 至善至真の神仏の 教を守り道を行き 神の御子たる天職を 尽し了はせし神魂 大聖美人の天国へ 進みて登る八洲の川 清めし御魂も今一度 浄めて進み渉り行く 善一途の生命川 渡る人こそ稀らしき 一旦現世へ生れ来て 体主霊従の悪業を 山と積みたる邪霊の 裁断も受けず一筋に 渉りて根底の暗界へ 堕ち行く亡者の濁水に 溺れ苦しみ渡り行く 善と悪との一途川」</ref>
<ref>{{rm|40|11|三途館}}:婆のセリフ「一途の川といふのは、善一途を立てたものか、悪一途を立てた者の通る川だ」</ref>。
== 脚注 ==