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一霊四魂

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一霊四魂は人間の霊魂の構造を現す言葉である。
 
== 五情 ==
五情(ごじょう)とは、一霊四魂に備わった次の五つの戒律である。「五情の戒律」「神明の戒律」とも呼ばれる。
 
* 直霊…省(かえり)みる
* 荒魂…恥(は)じる
* 和魂…悔(く)いる
* 幸魂…畏(おそ)る
* 奇魂…覚(さと)る
 
送り仮名を付けず漢字一字で表す場合は「省(しょう)恥(ち)悔(かい)畏(い)覚(かく)」と読む。<ref>{{rm|10|29|言霊解三}}</ref>
 
「省みる」「恥じる」「悔いる」は現代の送り仮名であり、当時の印刷物に記された送り仮名は「省(かへりみ)る」「恥(はぢ)る」「悔(くい)る」が多い。
 
「畏」は「畏(おそ)れる」ではなく「畏(おそ)る」と表現される場合がほとんどである。
 
「畏」は、「恐」の文字が使われることはない。また「覚」は、「悟」の文字が使われることはない。
 
五情の戒律は、[[霊界物語]]で[[国祖]]が制定された[[天地の律法]]の内面的五戒律と同じ内容である。
* 「反省(かへりみ)よ。恥(は)ぢよ。悔改(くいあらた)めよ。天地を畏(おそ)れよ。正しく覚(さと)れよ」〔{{rm|2|45|天地の律法}}〕
* 「省(かへり)みる 恥(はづ)る 悔(く)ゆる 畏(おそ)る 覚(さと)る」〔{{rm|3|1|神々の任命}}〕
 
「恥じる」「悔いる」「畏る」「覚る」の中にもそれぞれ「省みる」がある。<ref>『[[道之大本]]』「{{obc|B117100c14|第一四章}}」:「六、恥づるの中にも省るあり、悔ゆるの中にも省るあり、畏るの中にも省るあり、覚るの中にも省るあり」</ref>
 
「[[感謝祈願詞]]」では、「四魂五情」と書いて「たまとこころ」と読ませている。〔{{rm|60|16|祈言||a096}}〕
 
動物は五情のうち、「覚る」「畏る」の二情しか働かない。<ref>{{kgm|388|人間と動物}}:「動物には五情の中、覚る、畏るの二情しかはたらかぬ。省る、恥る、悔ゆるの三情は全然働かぬのである。だから破廉耻な事を平気で行ふのである。人の心を覚つて用を便じたり、叱られると恐いといふ事は知つて逃げたりするが其外の情は働かぬ。人にして若し破廉耻心が無いならば動物と選ぶ所が無いではないか」</ref>
 
主神から賦与された戒律を無視して、人の智慮によって作った不完全な戒律を守ろうとするのは愚の骨頂であるという意味のことを王仁三郎は述べている。<ref>{{rm|10|29|言霊解三}}:「人は天帝の御子なり、神子たるもの、真の父たり母たる上帝より賦与せられたる至明至聖なる戒律を度外視し、人の智慮に依つて作為したる不完全なる戒律を楯と頼み、以て心を清め徳を行ひ、向上し発展し、立命せむとするは愚の骨頂にして、恰も木に縁つて魚を求めむとするが如し」</ref>
== 正欲 ==

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