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黄泉比良坂の戦い

4,443 バイト追加, 2022年10月14日 (金) 14:09
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* [[大国姫]]:大国彦の妻。偽のイザナミになる。
* [[鷹取別]]:宰相。
* [[広国別]]:偽の常世神王大国彦になる。<ref>広国別は死んだことになっている。{{rm|10|13|蟹の将軍}}:[[蟹彦]]のセリフ「常世神王は広国別だよ。'''一旦死んだと云つて'''常世の国の一般のものを誑かし、自分が大国彦様と相談の結果、広国別が常世神王になつて居るのだ」</ref>
* [[笠取別]]:広国別の部下。
* [[照山彦]]:
なお、たとえ相手が邪神であっても嘘をついて騙すようなことは、国祖神政の時代には決して許されることではなかった。だが和光同塵の時代においては、ある程度やむを得ないこととされている。
 
== 魔軍の作戦 ==
 
'''【イザナミ・日の出神の偽者】'''
 
[[イザナミ]]・[[日の出神]]が[[ロッキー山]]に行くと言挙げしたことを知った[[大国彦]]は、それを利用して、自ら偽のイザナミ・日の出神になりすました。
 
その理由については記されていない。
 
推測だが、黄泉島や天教山に進軍するため、高級神であるイザナミの知名度や信用を利用して、魔軍の勢力を拡大しようとしたのではないか? ロッキー山にイザナミが来たことで常世神王の勢力が盛んになったこと<ref>{{rm|8|18|巴留の関守}}:高彦([[荒熊]])のセリフ「この巴留の国には常世神王の勢力侮り難く今また伊弉冊命様が何処からかお出になつて、ロッキー山にお鎮まりなされ、常世神王の勢力ますます旺盛となり」:イザナミがロッキー山に来たことで常世神王の勢力が盛んになったことが語られている。</ref>や、イザナミ・日の出神がロッキー山でウラル教を開いたということ<ref>{{rm|10|4|鬼鼻団子}}:[[遠山別]]のセリフ「伊弉冊大神、日の出神は、ロッキー山に宮柱太敷き立てウラル教を開き給ふぞ」</ref>、自分はイザナミ・日の出神がロッキー山に現れたということを聞いて常世の国に来た、自分も三五教からウラル教に改宗するということ<ref>{{rm|10|14|松風の音}}:[[松代姫]](白狐が化けた偽者)のセリフ「畏れ多くも三五教の守護神、神伊弉冊命様、日の出神様、ロッキー山に現れますと承はり、お跡慕ひて参りました。郷に入つては郷に従へとかや、妾はこれより三五教を棄て、常世神王の奉じ給ふウラル教に帰依いたします」</ref>が、登場人物のセリフ中で語られている。
 
'''【桃の実の偽者】'''
 
[[照山彦]]・[[竹山彦]](鬼武彦)が[[間の国]]で捕まえた[[松竹梅の宣伝使]]を護送し常世城に帰城した時に、竹山彦がこの三人を「黄泉比良坂の桃の実」として戦場に派遣すれば、その美しさに敵(神軍)は帰順するはず、と偽常世神王(広国別)に注進している。<ref>{{rm|10|2|天地暗澹}}:[[竹山彦]]のセリフ「聞きしに勝る国色の誉、譬ふるにもの無き天下の美形、永く此城内に留め置かせられ、黄泉比良坂の桃の実として、陣中に遣はし給へば、如何なる英雄豪傑も、美人の一瞥に魂奪はれ魄散り、帰順致すは火を睹るよりも明かならむ。敵の糧を以て敵を制するは、是六韜三略の神算鬼謀、常世神王の御盛運は弥々益々六合に輝き渡り申さむ」</ref>
 
しかしその三人が消えてしまった(この三人は白狐が変化した偽者だった)。<ref>{{rm|10|8|善悪不可解}}</ref>
 
偽イザナミ([[大国姫]])は、松竹梅がいないとこの戦いはないと思った。<ref>{{rm|10|13|蟹の将軍}}:[[蟹彦]]のセリフ「松、竹、梅の三人の桃の実がなければこの戦ひは勝目がないと、伊弉冊命様の……ドツコイ大国姫命の御命令だ。早く三人を貴様の手にあるなら御目にかけて、抜群の功名をなし、手柄者と謳はれるがよからう」</ref>
 
そこで魔軍の[[国玉姫]]・[[杵築姫]]・[[田糸姫]]が松竹梅の三姉妹に扮し、桃の実隊として黄泉島に出陣した。<ref>{{rm|10|13|蟹の将軍}}:「花を欺く松、竹、梅の三人に扮したる国玉姫、田糸姫、杵築姫は馬上に跨りながら、桃の実隊として美々しき衣裳を太陽に照されながら、ピカリピカリと進んで来る」</ref>
 
本物の[[桃の実]]である[[松竹梅の宣伝使]]は、すでに黄泉島に渡っていた。<ref>{{rm|10|14|松風の音}}:[[珍山彦]]のセリフ「松、竹、梅の三人の宣伝使は去年の中に黄泉島に渡つて居られますよ」</ref>
== 古事記との比較 ==
偽イザナミ([[大国姫]])がいる[[ロッキー山城]]に、[[大雷]]・[[火雷]]の二柱が帰城し、黄泉島での魔軍の全敗を報告した。続いて偽桃の実である[[国玉姫]]・[[杵築姫]]・[[田糸姫]]の3人も帰城した。実は大雷の正体は[[鬼武彦]]で、火雷の正体は[[火産霊神]]で、3人の偽桃の実は白狐が化けた偽者だった(本物の偽桃の実は黄泉比良坂で負傷している<ref>{{rm|10|22|混々怪々}}:「本当の国玉、杵築、田糸の三人は、比良坂に於て、日の出神の神軍の言霊に悩まされ、肝腎の国玉姫はキツキ目に遇はされて頭を割られ、腕をくじかれ、イタイ、イタイと半死半生、見るも哀れな次第であるぞよ」</ref>)。5人は牛のように大きな白狐となり、大国姫らに飛びつこうとした。〔{{rm|10|22|混々怪々}}〕
[[ロッキー山城]]に、[[ロッキー城]]から偽日の出神(大国彦)がやって来て、大国姫に「イザナミと称して黄泉島に出陣し、味方の士気を鼓舞して進軍を追い払え」と命じる。大国姫は直ちに黄泉島に向かった。そこへロッキー城から淤縢山津見・固山彦がやって来て「ロッキー城は常世城の広国別の軍に占領されてしまった」と報告する。大国彦は急いでロッキー城に戻ると、そこには敵も味方も一人もいなかった。淤縢山津見と固山彦はここで「自分らは三五教の宣伝使で、汝らの悪逆無道を懲らすために潜り込んでいた」とカミングアウトする。一人になった大国彦は逆上して太刀で二人に襲いかかる。二人は反撃せずに逃げ出した。淤縢山津見は「彼も吾も神の子だ。神の御子同士で傷つけ合うのは親神に対して申し訳ない。あらためて時をうかがい悔い改めさせようと思う」と固山彦に告げる。追いかけてきた大国彦はその仁慈に富んだ言葉を聞いて悔い改めた。3人は常世城に向かう。意外なことに常世城では3人をから偽日の出神(大国彦)がやって来て、大国姫に「イザナミと称して黄泉島に出陣し、味方の士気を鼓舞して進軍を追い払え」と命じる。大国姫は直ちに黄泉島に向かった。そこへロッキー城から淤縢山津見・固山彦がやって来て「ロッキー城は常世城の広国別の軍に占領されてしまった」と報告する。大国彦は急いでロッキー城に戻ると、そこには敵も味方も一人もいなかった。淤縢山津見と固山彦はここで「自分らは三五教の宣伝使で、汝らの悪逆無道を懲らすために潜り込んでいた」と告白する。一人になった大国彦は逆上して太刀で二人に襲いかかる。二人は反撃せずに逃げ出した。淤縢山津見は「彼も吾も神の子だ。神の御子同士で傷つけ合うのは親神に対して申し訳ない。あらためて時をうかがい悔い改めさせようと思う」と固山彦に告げる。追いかけてきた大国彦はその仁慈に富んだ言葉を聞いて悔い改めた。3人は常世城に向かう。意外なことに常世城では3人を[[ウロー|ウローウロー]]と叫んで歓迎した。これよりロッキー城も常世城も[[十曜の神旗]]が翻ることとなった。〔{{rm|10|23|神の慈愛}}〕
【黄泉島】

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