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麻邇の宝珠

3 バイト追加, 2021年10月23日 (土) 00:53
玉が竜宮島から錦の宮に納まる
* {{rm|24|15|諏訪湖}}:[[竜宮島]]の[[諏訪の湖]]の湖畔にある[[竜神の祠]]の前で、[[玉能姫]]が歌う歌の中に、五つの玉のことが初めて出て来る。「此湖に遠津代の 神代の古き昔より 鎮まりゐます竜姫よ 御国を思ふ一筋の 妾が心を汲み取らせ 三五教の神の道 岩より堅く搗き固め 神界幽界現界の 救ひの為に海底に 隠し給ひし五つみたま 天火水地と結びたる 大空擬ふ青き玉 紅葉色なす赤玉や 月の顔水の玉 黄金色なす黄色玉 四魂を結びし紫の '''五つの御玉'''を我々に 授けたまへよ矗々に」
* その後(同じ章)[[玉依姫命]]が、五人([[初稚姫]]、[[玉能姫]]、[[玉治別]]、[[久助]]、[[お民]])の前に現れ、竜宮島の西部に三五教を宣伝した後に五つの玉を授けると告げる。「竜宮の神宝たる五種の宝を汝等五人に授くれば(略)錦の宮に捧持し帰り、教主言依別命にお渡し申すべし。(略)此一つ島はネルソン山を区域として東西に別れ、東部は三五教の宣伝使黄竜姫守護し居れども、未だ西部に宣伝する身魂なし。汝等五人は此処に七日七夜の御禊を修し、此島を宣伝して普く世人を救ひ、大蛇の霊を善道に蘇へらせ、且黄竜姫、梅子姫、蜈蚣姫其他一同の者を心の底より汝の誠に帰順せしめたる上にて改めて汝の手に渡さむ」
* {{rm|25|16|真如の玉}}:神業が終了し、諏訪の湖の玉依姫命の宮殿で、天火水地結の五色の玉の授受が行われる。玉依姫命は五人の侍女が持つ玉を、五人([[初稚姫]]、[[玉能姫]]、[[玉春姫]]、[[久助]]、[[お民]])に渡し、さらに別の五人([[梅子姫]]、[[蜈蚣姫]]、[[黄竜姫]]、[[友彦]]、[[テールス姫]])に渡す、という形で授受が行われた。このようにリレー形式で玉が受け渡しされた理由は、貴い玉を私物化しないという精神によるものである。<ref>{{rm|26|3|真心の花(二)}}:[[玉治別]]の歌「十曜の紋の十人連れ ものをも言はず目礼し 微笑を浮べてそれぞれに 五色の玉を手づからに 渡し給へば玉治の 別の命の神司 青き玉をば授かりて 直に吾手に微笑みつ 渡させ給ふ尊さよ 天火水地と結びたる 麻邇の御玉の其一つ 授かり給ひし喜びを '''私(わたくし)せずに'''妾(あが)の手に 渡し給ひし功績を 建てよと示す玉治別の 神の命の志 玉を争ふ世の中に 執着心の影もなく 月日の如く明けき」</ref> <ref>{{rm|26|4|真心の花(三)}}:[[玉能姫]]の歌「玉依姫の現れまして 賤しき妾の前に立ち 心も赤き麻邇の玉 ものをも言はずわが御手に 授け給ひし尊さを '''私(わたくし)せじと'''心付き 年波高き蜈蚣姫 神の司の玉の手に 渡して帰る三つの門」</ref> <ref>{{rm|27|3|魚水心}}:[[夏彦]]のセリフ「なんでも初稚姫、玉能姫、玉治別、久助、お民の五人さまが、竜宮の一つ島の諏訪の湖の竜の宮居とかで、乙姫さまから五色の結構な玉を御頂きなされ、それを'''自分の手柄にするのも勿体ないと云ふ御精神から'''、初稚姫さまは紫の玉を梅子姫様に御渡し遊ばされ、それに倣うて四人の御方は黄竜姫、蜈蚣姫、友彦、テールス姫にその玉を無言の儘渡されたといふ事です」</ref>)に渡す、という形で授受が行われた。
** 紫の玉/初稚姫→梅子姫
** 赤の玉/玉能姫→蜈蚣姫
** 白の玉/久助→友彦
** 黄の玉/お民→テールス姫
* このようにリレー形式で玉が受け渡しされた理由は、貴い玉を私物化しないという精神によるものである。<ref>{{rm|26|3|真心の花(二)}}:[[玉治別]]の歌「十曜の紋の十人連れ ものをも言はず目礼し 微笑を浮べてそれぞれに 五色の玉を手づからに 渡し給へば玉治の 別の命の神司 青き玉をば授かりて 直に吾手に微笑みつ 渡させ給ふ尊さよ 天火水地と結びたる 麻邇の御玉の其一つ 授かり給ひし喜びを '''私(わたくし)せずに'''妾(あが)の手に 渡し給ひし功績を 建てよと示す玉治別の 神の命の志 玉を争ふ世の中に 執着心の影もなく 月日の如く明けき」</ref> <ref>{{rm|26|4|真心の花(三)}}:[[玉能姫]]の歌「玉依姫の現れまして 賤しき妾の前に立ち 心も赤き麻邇の玉 ものをも言はずわが御手に 授け給ひし尊さを '''私(わたくし)せじと'''心付き 年波高き蜈蚣姫 神の司の玉の手に 渡して帰る三つの門」</ref> <ref>{{rm|27|3|魚水心}}:[[夏彦]]のセリフ「なんでも初稚姫、玉能姫、玉治別、久助、お民の五人さまが、竜宮の一つ島の諏訪の湖の竜の宮居とかで、乙姫さまから五色の結構な玉を御頂きなされ、それを'''自分の手柄にするのも勿体ないと云ふ御精神から'''、初稚姫さまは紫の玉を梅子姫様に御渡し遊ばされ、それに倣うて四人の御方は黄竜姫、蜈蚣姫、友彦、テールス姫にその玉を無言の儘渡されたといふ事です」</ref>
* 諏訪の湖の湖辺に金色の[[八咫烏]]が十数羽飛んで来て、十人を乗せて、[[由良の港]]に帰還する。
* {{rm|26|1|麻邇の玉}}:八咫烏は由良の港の[[秋山彦]]の館の庭に降り立った。五個の麻邇宝珠は、一個ずつ柳筥(やなぎばこ)<ref>柳筥(やなぎばこ)とは、柳の枝で編んだ四角い箱のこと。</ref>に納められ、神前に安置された。[[素盞嗚尊]]は秘かに玉が入った柳筥を別の柳筥と取り替えた。この御経綸は[[国武彦]]、[[梅子姫]]、[[五十子姫]]、[[言依別命]]、[[秋山彦]]夫婦以外には知る者はなかった。

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